楽し過ぎる件 @サウスレイテ

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秘境サウスレイテレポ4日目

停電でアップが一日遅れ。楽しみにしていただいている方、すいません。
とにもかくにも、ダイビング最終日。

今日は対岸のポイントまで足を延ばす。
1本目は「Napantao mpa」。
ドロップオフのソフトコーラルに群れる尋常でない数のキンギョハナダイやパープルクイーンの華やかさといったらもう。
ドロップオフ沿いはやっぱりウミウシの宝庫。

2本目はいよいよシークレットポイント「ゴースト・タウン前」に潜る。

一週間前にカメラマンが「絶対に潜ったほうがいい」と言っていたポイントだ。

ポイントは素朴な村のすぐ目の前

最大の目的はもちろん、まこ社長から「マネをさせろ」と指令のあったミミックオクトパス。
となると、水中の様子はこれまでのドロップオフ&リーフ上のサンゴというスタイルではなく、砂泥のダイビングになるのだろう。
こういうポイントを潜るダイビングを僕は「スーパー大瀬スタイル」と呼ぶ。
海外で言えば、レンベやトランバンに潜ると鼻血が出るダイバーたちが集まるスタイル。

果たして潜ってみると、そこはやっぱり毎週大瀬崎に通うダイバーを沈めてみれば、きっと鼻血を垂れ流すようなポイント(笑)。

 
 

そして、遂にミミックオクトパスの登場!

 

噂通りの変な奴。泳ぐ時はヒラメのような形になり、
1本だけ足を前に出して、砂をかいて進んでいく。
砂に埋まれば、顔だけ出してウミヘビの真似でもしているのだろうか。

絶対指令の遂行結果は……。これは帰国後に動画をアップします。
期待しないでくださいとだけ言っておきます(泣)。

あっという間の70分。
いや〜カメラを持って潜ればこのポイント、何時間でもいられます。

3本目はパスをしてナイトダイビングへ。
※日本の方がいっぱい潜りたい気持ちはわかりますが、
特に疲れのたまる終盤に1日4本というダイビングはオススメしません。

ナイトダイビングは「パドレ・バルゴス」という小さな町の港。

昼にも探索で一度訪れていたので、いかにも生活用水が流れているような、
なんのことはない海を見ていた僕たちの正直な最初の感想は、
「え! ここ潜るの?」

しかし、潜ってみたらこれまた鼻血もの。
ナイトでこれほど楽しいと思ったの、正直初めてかも。
ご一緒したマダムも「こんな楽しいナイト初めて」と。

ライトを当ててもまったく逃げないマンダリン(ニシキテグリ)。

念願のフロッグフィッシュ(カエルアンコウの仲間たち)ともご対面。

 

おすましバージョンとホラーバージョン
その他、シーホース(タツノオトシゴの仲間たち)やらエビ・カニやらわんさかと。

 

そして、極めつけはスターゲイザー(オコゼの仲間たち)の捕食シーン。




http://www.youtube.com/watch?v=NMhIw9–6bU 

※テンジクダイ、すまん……。
お腹一杯・大満足の最終ダイブ。
ほどよい(?)生活排水の流入が、栄養分となって豊富な生息環境を生み出しているんだろうか。

水中で見つけた20ペソ。海と生活が密着していることを思わせる

ジンベエスイム+ダイビング9本。
サウスレイテの海、本気で最高です。
今年は雑誌やら何やらでプロモーションかかると思うので、人気が出ること必至。

正直、行く前は「どんな海なんだろ……」と不安の方が大きかったが、
パラオのひとつのショップに何十人も集まったGWに数人でこの海を独り占めできた幸せは、まさに賭けに勝った気分。

大型連休にわけのわからない海に潜る。クセになりそう。

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writer
PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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