【速報】福岡の玄界灘でクロマグロの群れに遭遇! その数1万以上!? 〜貴重な動画映像も公開〜
先日、越智カメラマンがメディアとして初めて取材に行った、九州、福岡の玄界灘。
特に、無数のヒラマサがイワシの群れを囲い込む大迫力のサーディンランは、ダイビング業界だけでなく、釣り業界でも話題となりました。
そんな玄界灘で、またまたすごいものに遭遇した! という情報が入ってきました。
情報を提供してくれたのは、取材の際お世話になったSTINGRAYの船長、松本圭司さん。
その遭遇した生物とは、クロマグロの群れ!しかもその数1万以上いるのではじゃないか!? とのお話。
早速詳細をお伺いしました。
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クロマグロの群れにはいつ、どこで遭遇したのでしょうか?
松本さん
9月15日の昼前で、場所は世界遺産の福岡沖ノ島のポイント「屏風岩」でした。
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そのときの様子を聞かせてください!
松本さん
この日、沖ノ島の周辺の海はいたって穏やかでしたが、クルーザーのモニター画面には、小魚を捕食中と思われる大型回遊魚の群れが写っていました。
最初はヒラマサかブリかと思いましたが、水深や潮流から見ると、どうやら青物ではない群れのようで、これはカツオかマグロの可能性があると判断。
潮の流れを読みつつ、ドリフトでポイントに潜降しました。
Diver’s Guide SUNSのオーナーガイド、木村が音と光で集魚アクションを起こすと、最初に数匹のクロマグロが近づいてきました。
さらに粘ってその場に留まり、音に絞って集魚していると、突然潮上から巨大なクロマグロの群れが押し寄せてきてダイバーを取り囲んだんです。
松本さん
個体のサイズは1~1.5m。
クロマグロの中でも小中型サイズでしたが、その数はおそらく万を数え、およそ5分間、群れが途切れることはありませんでした。
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大興奮の5分ですね。
1m以上の生物が1万以上もいたら相当な迫力ですよね……
ダイバーの周りを回っていたのでしょうか?
松本さん
いったんダイバーの下に潜り込み、そのまま一気に海面へ突き上げてくるような、ボクシングでいう「アッパーカット」のような動きを何度も繰り返しました。
クロマグロは捕食のときに相手を海面に追い詰めて、そのまま水面にイルカのように飛び出すような動きをすることは分かっていました。
推測するに、木村ガイドの集魚音に惑わされて興奮して捕食行動に移り、ダイバーの吐く泡を餌と思い込み、そのような動きになったのではないかと思います。
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これまでクロマグロの群れとの遭遇したことはありますか?
松本さん
漁の世界で、クロマグロは「東の津軽海峡、西の玄界灘」と呼ばれるほど。
僕ら玄界灘のダイバーの間でも、船の上からマグロナブラ(表層近くでマグロが餌を捕食してバシャバシャしている状態)を見ることは稀にありました。
ですが回遊スピードが極めて速いため、実際に狙って入ることは困難ですね。一ヶ所に留まることのないクロマグロに海中で遭遇するという確率は、極めて低いです。
そんな貴重な機会を、ゲストの宮崎政弘さんが動画で撮ったので、そちらの映像もぜひご覧ください。
松本さん
木村ガイドと僕の間では、「撮るなら、探って、呼ぶしかない」という結論に至っていまして。
「探る」というのは、ダイビングクルーザーに搭載している高性能コンピューターを活用して潮流・地形・魚群の形状と移動スピードを分析、マグロと思われる魚群を探すこと。
「呼ぶ」というのは、先ほどもお話した、海中で大型回遊魚に効果的な音と光を駆使して、その海の周辺にいるであろうマグロを集魚することです。
木村ガイドは「イソマグロとキハダマグロの集魚には自信があるけど、クロマグロを呼べたのは初めての経験で、次に生かしたい」と話していました。
特に低音で長めのアタック音に反応が良いらしく、次の鳴り物の準備に頭を悩ませています(笑)
写真撮影に成功した日田さんは東京から潜りに行っていて「先週は神子元でハンマー大当たりしていたので、実は沖ノ島も期待していた」とのこと。
福島からきていた宮崎さんも「これまで福岡玄界灘にずっと通ってきて、過去一番の大当たり」とおっしゃっていました。
お二人とも遠い場所から来ているのに、持ってらっしゃる…!
長崎から参加していた平野藍子さんは「前に養殖マグロの生け簀で潜ったことがあるけど、生け簀を超える群れに出会うなんて想像していなかった」とのこと。
こんな群れに遭遇できるなんて羨ましすぎます。
相当なポテンシャルを秘めた玄界灘、今度はなにに遭遇できるのか期待大ですね!
■Diver’s Guide SUNS
福岡で唯一、海辺のリゾート糸島にベースを置くダイビングサービス。
2隻のボートを駆使して、糸島エリア、玄界灘を潜る。
しかも、そのポイントは全てSUNSのオリジナルポイントという、まさに、玄界灘の開拓者。
オーナーガイドの木村尚之さんは、鹿児島のトカラ列島でのチャータークルーズにも力を注いでいる。
■STINGRAY
お話を聞いた松本圭司さんが船長を務める、玄界灘専用クルーザーSTINGRAY。沖ノ島や小呂島、壱岐島などの玄界灘の海を案内。
距離の長い移動のためにドライルームでゆっくりくつろげるようにしたり、食事も土鍋ご飯に本格カレーと、細やかなおもてなしで、ゲストを思いやる気持ちが溢れている。