むらいさちの「Dive in JAPAN!」(第5回)

【「Dive in Japan!」vol.05:福岡県】世界遺産・沖ノ島の海で地形に魚群に、最後はイルカにも遭遇♪(5/39)

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みなさん、こんにちは!
最近ウエットスーツのチャックが自分で締められない、むらいさちです。

日本の海の素晴らしさを発見すべく、日本の海に面している39県を潜り歩く「Dive in Japan!」。5回目は、福岡県の海をご紹介します。

今回は、玄界灘に浮かぶ世界遺産の島、沖ノ島の海に潜ってきました!

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沖ノ島ってこんなところ!

玄界灘の北方の沖合60キロにある、絶海の孤島。

2017年に「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺跡群」として、世界遺産に登録された場所です。
黒潮の支流・対馬暖流と、北からの栄養豊富な海流が混ざり合い、独特の海中世界を作り上げています。

ダイナミックな地形と、日本とは思えない魚群に出会えるポイントということで、ここ最近、人気急上昇!

チームSTINGRAY」のガイド、木村さんが積極的にポイント開発を行っていて、最近ではイルカにも出会えるとか。

まあ、とにかくすごい海なのです!

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島はとても険しく、人を寄せ付けない神々しさを感じる

沖ノ島の海へGo!

糸島港より高速ダイビングクルーザー「STINGRAY」にて約80分、撮影時はお天気にも恵まれ楽しいクルーズでした。

どんな海中景色に出会えるのか?
緊張と期待が入り混じります。

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期待を胸にエントリー

基本はドリフトダイビングになります。
流れることもあるので、ある程度ダイビングスキルを磨いてから行く方が楽しめるでしょう!

島の険しい景観から容易に想像ができますが、実際エントリーするとそのダイナミックな景観に圧倒されます

透明度も良く、とても気持ちが良い

透明度も良く、とても気持ちが良い

60Mまで一気に落ちているドロップオフ、実はこれは一枚岩というから驚き!

60mまで一気に落ちているドロップオフ、実はこれが一枚岩というから驚き!

ダイナミックな地形には、キンギョハナダイが群れ、ソフトコーラルがびっしりと生えています。
その地形に圧倒されながらも、カラフルなものを無意識に探してしまう僕・・・。

キンギョハナダイとソフトコーラルのコラボはとても美しいのです

キンギョハナダイとソフトコーラルのコラボはとても美しいのです

キンギョハナダイの量はどこよりも多いかもしれません

キンギョハナダイの量はどこよりも多いかもしれません

ソフトコーラルの森に、ミノカサゴが遊びに来ました

ソフトコーラルの森に、ミノカサゴが遊びに来ました

元気でカラフルなソフトコーラルがあちこちに!

元気でカラフルなソフトコーラルがあちこちに!

ちょっと深場には・・・

ドロップオフを下に降りていくと、キンギョハナダイとは違ったハナダイも見れる、「魅惑のハナダイゾーン」もあります(笑)

そこには、このエリアでは珍しいサクラダイや、僕自身初めて見るシキシマハナダイなどを見ることもできます。

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岩陰にサクラダイが群れていました。
大きめのハナダイではありますが、ここではさらに大きい気がします。

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ドロップオフ沿いにはシキシマハナダイ、サクラダイ、キンギョハナダイが集まる場所も
ワイドに目が行ってしまいますが、小さな生物も探せばきっと色々見つかるでしょうね。

どこまでも続くイサキウォール!

イサキは伊豆でも見れるポピュラーな魚ですが、ここで見れるのは「イサキウォール」。

そう、超巨大なイサキの群れなのです。

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遠くから見ると、ただの黒い根にしか見えないけど、確かにイサキでした(笑)

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フィッシュアイレンズの画面全部が魚に・・・なかなか無いことです・・・

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自分も撮影していると、365度イサキに囲まれていたりします

まさかのイルカ登場!

スケールの違うダイビングに毎回、度肝を抜かれてばかりでしたが、極めつけがなんとイルカ!

もうお腹いっぱいなのにメインディッシュはまだでした! という感じ?
沖ノ島・・・、どこまですごいんでしょう?

今年になってから、島の周辺に住んでいるようで、「STINGRAY」のエンジン音を聞くと寄ってくるんです。
じっくりと時間をかけて人間の存在をちゃんと教えてあげたことで、今では一緒に泳ぐこともできるようになりました。

この島だけに、神の使いかもしれませんね。

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ガイドの木村さんが先に入って様子を見ますが、イルカも認識しているので嬉しそうに近づいてきます。
そして木村さんも大きな愛で応えています(笑)。

3頭のかわいいイルカがお出迎え

3頭のかわいいイルカがお出迎え

とてもフレンドリーで、一緒に泳いでくれました

とてもフレンドリーで、一緒に泳いでくれました

今回は撮影できませんでしたが、別チームがクロマグロの1000匹レベルの群れや、ヒサマサの大群を見たそうです

これが見られたらうれしいけれど、そうでなくとも十分満足できる、すごい海でした。
来年もまた行くことが決まっているので、来年はクロマグロ会えたらいいな~と期待しています!

世界遺産の海に潜るだけでも嬉しいのに、水中はさらに凄く、今回はたくさんのビックリばかりでした。
これが日本の海だと思うと、本当に誇らしいですね。

チームSTINGRAYさんでは、すでに来年のスケジュールが出ていますので、ぜひ参加してみて下さいね。

玄界灘、2019シーズンの“7大トピックス”と来年のツアー日程紹介

むらいさちと、水中写真家・中村卓哉さんのコラボ企画「沖ノ島ゆるカタフォトセミナー」も開催します。
2020年の8月ですが、すでに結構埋まっているそうなので、ご予約はお早めに!

「Dive in Japan!」は、YouTubeチャンネル「うみさちTV」でも、紹介しています。
ぜひ、動画でもご覧くださいね。

そして、お気に召したらチャンネル登録をお願いします♪
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Special Thanks

SUNS DIVEのオーナーガイド、木村さん

SUNS DIVEのオーナーガイド、木村さん

今回、お世話になったダイビングガイド・SUNS DIVEの木村尚之さんは、福岡・糸島をベースに玄界灘の沖ノ島、薩南トカラ列島へのクルーズなど、積極的に新しい海を開拓している人気のガイドさんです!

日本ではなかなかない、冒険要素のあるダイビングが話題になり、今では全国から人が集まってきています。
「ダイビングって楽しい!」と純粋に思えた取材でした。

■「Dive in Japan!」にかけるむらいさんの熱い思いはこちらから↓
【むらいさちインタビュー】日本の海の魅力を発信したい〜「Dive in Japan」、youtubeチャンネル「うみさちTV」始動への思い〜

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PROFILE
沖縄座間味島でのダイビングガイドを経て、写真の世界へ。
広告カメラマンの助手を経てダイビング雑誌の出版社に入社し、その後独立。
現在、水中はもちろん、ボーダレスに地球のあらゆるところで「しあわせなとき」をテーマに撮影を続ける。
その独特の淡い写真表現が特徴。 

著書に写真集「ALOHERART」「LinoLino」「きせきのしま」「FanataSea」「しあわせのとき」、最新写真集「Life is Beautiful」が発売中!
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