マンタがえらいことになっとります＠バア環礁

■目指せ！　マンタぐるぐる　＠バア環礁・４日目
○撮影：石丸智仁

昨日を超える今日。

そんな理想的な日々が続く洋上生活。
４日目の今日も昨日の“マンタぐるぐる”を超える興奮のシーンが待っていた。

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ジンベエを探しにリーフ沿いを船上からウオッチング。
スタッフから「マンタ、マンタ！」の声が上がるが、
昨日、マンタぐるぐるを経験しているので、皆、「ふ〜ん」ってなもの。

「３点付けて飛び込みましょう」の呼びかけに応じるものの、
「まあ、行っとくか」オーラ。人間とは、いやダイバーとは何と欲深いことか。

エントリーし、ガイドの待つ場所へ向かって泳いでいくと徐々にマンタが見えてくる。
そして、その状況のすべてを理解したとき、思ったことはたぶん皆同じ。

飛び込んで良かった。

待っていたのはマンタぐるぐるを超える、マンタ・トルネード。
 

昨日のマンタは、数は多かったものの、
それぞれが思い思いに食事に夢中といった感じ。

しかし、今日のマンタたちの一糸乱れぬ動きはマスゲームのごとき。
数も昨日を超えるおよそ15枚で、
螺旋錠に旋回しながら浮上する様子はまさに竜巻のよう。

竜巻がバラけたと思うと、今度はマンタが連なるマンタ・トレイン。
 

直線的に進むトレインは、やがてカーブを描いて浮上し始め、
再び螺旋錠の竜巻となってプランクトンを渦に巻き込んでいく。

一生に一度見られるかどうかのシーンに、
マンタはお腹いっぱいだったはずの皆も大興奮。ダイバーって現金(笑)。

最近、『マリンダイビング』からフリーになったばかりの石丸カメラマンも
「これまでの取材分以上、撮れちゃった」と感激の様子。
でも、「フリーになって一番の写真がこれ↓ってもの複雑」とも(笑)。


もちろん、マンタばかりでなくダイビングも絶好調。
 

イルカも登場。ジャンプしたりドーニと併走したり。

photo by ゴット姉さん

曇りがちだった天気も今日は快晴。

明日は最終日。これ以上を目指すなら、もう“あいつ”が出るしかない。
モルディブ・クルーズであいつとの遭遇率100％の自分の運を信じよう。

今日を超える最高のクライマックスは待っているのか。

法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール／コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書：「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD：「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal