生命の右肩上がり感がはんぱない!ベストシーズンど真ん中の阿嘉島から、慶良間のダイビングの魅力をたっぷりお届け
「生命の右肩上がり感、これをもっと知ってもらいたいですね」
そう語るのは、マリンハウスシーサー阿嘉店の三浦陽さん。
そもそも、阿嘉島ってどこに位置しているかご存じですか?
阿嘉島が属する沖縄県島尻郡座間味村は、那覇市の西約40km、慶良間諸島の西側に点在する10余りの島々からなる村。
那覇からは高速船(クイーンざまみ)で約50分、フェリー(フェリーざまみ)でも1時間半で到着する、慶良間諸島の島です。
そんな阿嘉島の海の旬は、4〜6月。
三浦さんイチオシの阿嘉島の見どころを現地からお伝えいたします!
まるで宇宙のワープ航法!?
イゾバナに群れるキンメとスカテン
真っ白な砂浜に、真っ赤なイソバナ、そしてきらきら揺らめくスカシテンジクダイとキンメモドキの……「大群」!
「一見、普通にありそうだと思いがちですが、キンメモドキとスカシテンジクダイがイソバナとコラボしているこの風景こそが、阿嘉島! ひいては慶良間といった感じですね」と三浦さん。
確かに、そう言われてみて、インターネットでスカシテンジクダイやキンメモドキがイソバナに群がっているような画像を検索してみたのですが、あまり見つからず。出てきたと思えば、慶良間で撮影された写真が多かったのです。
「今回の取材はワイドオンリーで!」
三浦さんの提案のワケは?
マリンハウスシーサーは、阿嘉島を本店として、那覇、そしてセブに支店があります。
※セブ支店も、2018年から常駐店舗を構えています。
三浦さんは、2005年にシーサーのスタッフになり、阿嘉店・那覇店がオフになる冬の3ヶ月を5シーズンの間、フィリピンのアニラオで、マクロ生物メインのガイドをしていた経歴があります。
「透明度がそれほど高くないフィリピンでガイドをして、初夏の阿嘉島に戻ってきてふと思ったんですよ。こんなにきれいな海で、白砂があって、色鮮やかな風景が目の前にあるのだから、透明感や浮遊感を感じやすいガイドをしたい。個人的に、その時期には、小さなマクロの生物を撮影しなくてもいいんじゃないかって」
マスクを付けた顔が少し強面に見え、ゲストからは「こわ〜い」とよく言われる三浦さんですが、心は案外ロマンチスト。
「きれいな海に癒されて欲しい、浮遊感を味わってほしいという思いのほうが強いですね。まぁリピーターの方の中には、割とお年を召した方もいて、細かいのが見えないって言われることも理由としてはあるんですが……笑」
でも、この境地に立つまでには、実は三浦さん自身、阿嘉島の海はパンチがないと思っていたそう。
「実は昔、とあるダイビングの先輩に相談したことがあって。慶良間って砂地と小魚ばっかりでパンチがないと言ったら、“なにを言っているの? 逆にあんまりそういうのってないんだよ。砂地にデバスズメダイ、キンメモドキがいるとかは、ほかの海ではあまりない” と言われたんです。
その時に、ああ確かにそうかもって思ったんですよね。
なので、わざと中層を泳いでみたりしたんです。
そしたら、この浮遊感をゲストに味わってもらいたいなって心底思ったんです。
そのような癒し系の海が、逆に阿嘉島の特徴で、それが見たいゲストがたくさんいることを再認識しました」
阿嘉島がなぜ他の島に比べて知名度がないかというと、たぶん村の名前になっていないから、と三浦さん。
確かに、慶良間諸島は座間味村と渡嘉敷村の2村からなり、阿嘉島は座間味村阿嘉というのが住所。
ゆえに、パンフレットなどでも目にすることが少なく、あまり覚えられていないのかもしれません。
「だから“秘境”というか、シークレットな感じで来る人も多いんですよ。
とにかく今は、“生命の右肩上がり感がはんぱない時期”です!
冬の間は魚が少なく、海の中の命をあまり感じられなかった時季から一変、スカシテンジクダイやキンメモドキもわさっと増え、さらに幼魚たちも一斉に増えています。
海の中がカラフルになり、生き物たちが活動をしているんだ、生きているんだという「命」を感じることができます。
ぜひ、生命力に満ちた慶良間の海のパワーを感じてもらいたいですね!」
シーサー阿嘉店では、80ものダイビングポイントがあって、さらに「開拓ダイビング」が趣味という三浦さん。
「浮遊感はもちろんですが、1週間滞在しても絶対に飽きさせないだけの自信があります!大物も見られますし、開拓はまだまだ続けますよ!」とのこと。
三浦さんの「開拓ダイビング」についての超おもしろエピソードは、下記の記事でもレポートしています!
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「イソバナは動かないけれど、スカテン、キンメが動くから、動きのある写真が撮れてシャッターを切るのが楽しい。
個人的には特にスカテンが好き。なんでかって? だって、いつもこんなにたくさんの群れでいるのが不思議ですよね。外敵から身を守るためなんだろうけど、だからといってカメラを持って近づいても特に逃げるわけでもなく……笑 よく見ると顔もかわいいし。
なので、ついついシャッターを切ってしまう」
とは同行の石川肇カメラマン。
今まではあまり知られていなかったかもしれませんが、今が旬の阿嘉島!
シーサーは、GW時期は一日50人近い人が訪れる人気店なので、ご希望の方はお早めに♪
THE慶良間が感じられるのは、6月下旬まで!
レポート/稲生薫子
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〒901-3311沖縄県島尻郡座間味村阿嘉162
TEL:0120-10-2737
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