子象のダンボが深海に!? 可愛くてたまらない深海生物・ダンボ・オクトパス

オーシャナでも取り上げた、シンガポールで来月開催されるThe Deep展。

深海のさまざまな生物を紹介するこの展示会で、特に可愛すぎると話題の生物が登場します!

その名は「ダンボ・オクトパス」

ダンボ・オクトパス(提供:ボニー)

©1999 MBARI

耳をパタパタしながら泳ぐので、ディズニーキャラクターの子象「ダンボ」からダンボ・オクトパスと呼ばれるようになりました。

ダンボ・オクトパスは深海300mから最大7000mで生きているGrimpoteuthis属のタコで、20cm前後から最大1.8mぐらいのものが生存するそうです。

プランクトンや甲殻類等を餌とし、オスとメスでは吸盤の大きさとパターンが違うと言われています。

一般のタコと同じように泳ぎますが、深海の水圧が高いためスムーズには泳げません。

そこで、耳部分がフィンのような機能を果たすことになったそうです。

深海生物は変わった形をしているものが多いというイメージがありますが、ダンボ・オクトパスもまさにその通り。

太陽の光も届かなくて水圧が高い深海で生きていくのに最適化されているため、深海生物の姿はグロテスクでユーモラスなものが多く、見ていると深海は本当に異世界だなあと実感します。

タコといえばちょっと気持ち悪くて苦手という人でも、ダンボ・オクトパスならきっと好きになるでしょう。

日本の水族館では見る事ができないようです。
いつか見てみたいですが、その日が来るまで、こちらのYouTube映像をお楽しみください!

(情報と写真提供:Gladys Sim、The Deep展、シンガポール)

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PROFILE
イギリス生まれ、8歳から13歳まで日本で育ったイギリス人と日本人のハーフ。

2006年に再度来日し、ナレーター、翻訳者、ライターとしてNHKテレビ、ラジオ、日本駐在外国人向けのウェブサイトなどで活躍。
2010年ニューカレドニアで体験ダイビングをしたのを機にライセンスを取り、2011年以降定期的に日本で潜っている。

日本の海の魅力、多様な生物や地形等に感動し、海外であまり知られていない日本のダイビングを紹介する目的で、2011年にブログ(Rising Bubbles)を立ち上げた。

外国人向けのサイトや海外のダイビングサイトで日本のダイビングスポットを定期的に紹介しており、スコットランドのセントアンドリューズ大学で水産養殖も勉強中。

「ダイビングをきっかけに、日本の海がどれだけ魅力的なのかをすごく実感しました。この連載では、たくさんの情報を届けていきながら、海外からのトピックを取り上げ、日本と海外の違いや海外の視点等をシェアするのを楽しみにしております」
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