【告知】日本で野生のシャチに出会えるって知ってた!?水口博也さん主催シャチ観察クルーズのお知らせ
こんにちは!
クジラを愛する、オーシャナ編集長・山本です。
みなさん、去年から、羅臼沖で“白いシャチ”が観察されているのをご存知でしょうか!?
クジラ好きとしては、今、大注目のエリアです。
ということで、今回は、写真家・水口博也さんが主催される、羅臼沖でのシャチ観察クルーズのご紹介です。
▶︎水口博也公式HP「北海道、羅臼でのシャチ観察クルーズのおしらせ」
さてさて、シャチが観察できるエリアのご紹介と合わせ、水口さんにどんな様子か聞きました。
日本にシャチと出会える海がある!
北海道・羅臼沖
海の王者、はたまた、海のギャングとも称されるシャチ。
カナダやノルウェーの海を悠然と泳ぐイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、なんとシャチは、日本国内でも観察できるんです。
日本でシャチ観察のフィールドとなるのは、北海道沿岸。
特に、知床半島と国後島の間、根室海峡(羅臼沖)です。
近年、研究者により個体識別をはじめとする研究も行われており、その生態も徐々に明らかになってきています。
2020年のシャチ観察クルーズは
6月20日(土)~6月28日(日)!
写真家・水口博也さんといえば、これまで、シャチに関する写真集や書籍を発行されてきた方です。
▶︎『世界で一番美しい シャチ図鑑』
▶︎『オルカ―海の王シャチと風の物語』
▶︎『オルカアゲイン』
▶︎『シャチ生態ビジュアル百科』
▶︎『オルカをめぐる冒険』
世界中のフィールドで、取材撮影されていますが、その、野生動物へのアプローチの仕方や科学的な洞察には、目を見張るものがあります。
水口さんは、5〜6年前から毎年、羅臼沖で、シャチ観察クルーズを開催されています。
▶︎水口博也公式HP「北海道、羅臼でのシャチ観察クルーズのおしらせ」
羅臼沖にシャチが姿を表すのは、4〜8月。
最も観察しやすいのは、5〜7月だそうです。
今年、ツアーが開催されるのは、2020年6月20日(土)~6月28日(日)。
つまり、シーズンど真ん中!
例年のツアーの様子は、どんな感じなのか、水口さんに聞きました♪
“白いシャチ”が観察できるかも!?
羅臼沖でのシャチ観察の様子とは?
水口さん
私が、羅臼沖のシャチ観察をはじめて、まだ5〜6年ですが、はじめてツアーを行った時から、相当に観察できる状態でした。
ブリーチ(海面からジャンプ)やスパイホップ(海面に顔を出す)など、シャチが一般的に見せる行動は、たいていは見られますね。
決して、頻度が高い訳ではありませんが、私自身は、クジラを襲っている場面も目にしています。
昨年からは、羅臼沖で全身が白いシャチが観察されています。
ぜひ、今年も観察したいと期待しています。
全身が白いシャチ・・・!?
これは、ぜひとも目にしてみたい!!
水口さん
世界のシャチについては、遺伝的な研究が精力的にされています。
世界のそれぞれの海で異なる暮らしをするシャチたちが遺伝子解析によってどう現れてきたかが、相当に詳しく描けるようになってきていますが、日本近海のシャチの遺伝的な情報は、現状ではあまりありません。
今年は、水口の友人の海外のシャチの遺伝学者を招待しています。
一緒に観察することで、遺伝的な情報についての議論がより進むことを期待しています。
同乗者もその学者からいろいろと学ぶことができるはずです。
な、なんと、海外からの研究者の方も同乗されるとは!
最新のシャチ研究にふれるチャンスですね。
水口さん
乗船人数を限っていますので、ゆっくり観察、撮影ができる機会であると同時に、さまざまなシャチについての知識を得る機会にもなるでしょう。
一般の午前、午後に分かれた一般のクルーズより、少人数で混雑の心配もなく、効率よく観察できるかと思います。
天候が許せば1日8時間ほど観察を行いますので、費用および時間効果を考えてもおすすめです!
まだ若干名の乗船が可能ですので、ご希望のかたはご連絡ください。
一部日程の乗船も可能ですよ。
ピンと立った背びれ、黒と白のコントラスト……はぁ、出会いたい・・・。
ぜひ、ご検討くださいねー!
※ダイバーのみなさん、このクルーズツアーは船上からの観察となりますので、ご留意を。
▶︎水口博也公式HP「北海道、羅臼でのシャチ観察クルーズのおしらせ」
水口博也さん
写真家。科学ジャーナリスト。1953年大阪生まれ。京都大学理学部動物学科卒業後、出版社にて自然科学系の書籍の編集に従事。1984年フリーランスとして独立。以来、世界中の海をフィールドに、動物や自然を取材して数々の写真集を発表。1991年「オルカ アゲイン」で講談社出版文化賞写真賞受賞。