【モルディブ】ソレイユでサファリ中! by 鈴木希与子
3月21日からモルディブの《ブルー”K”サファリ》のボートに乗ってます。
「ソレイユ」が赤道越え2回目の後半、
アッドゥアトールから北上中なので、
ラームアトールに国内線で飛んで合流したのだ。
(編注:「ソレイユ」は現在、ヨーロピアンダイバー向けに運航中で、
赤道越えサファリは片道2週間コースなのだ)
22日は最初に移動だったので、
朝はゆっくり9時頃からダイビング。
なので私も久々に潜った。
ポイントはタアアアトールの
ディアミギリ。
ハンマーが良く出る所だが、
今回は入ってすぐに10匹くらいのハンマーの子供に囲まれた。
大きさは1,2mくらいだろうか、
すごく可愛い。
まだ大人になっていないので色も綺麗。
なんだかあどけなくって、ダイバーに
興味をもって
皆でダイバーの周りを行ったり来たり。
10分以上も遊んでくれた。ションのビデオも
お客さんの写真も良く撮れてた。
で今日のダイビングはこれで終わり。
楽しいチェックダイブだった。
昨日見れなかった夕日を見たが、
途中まではまん丸で綺麗に沈んで行ったのに。
最後の水平線の所に薄い雲が
あって、グリーンフラッシュは
見れなかった。
夜
セミダブルベッドで、3人寝るのは厳しい。
ションは仕事があるので、私が外で寝るしかない。
昨日は良く寝れなかったので、
今日は最初からレストランのソファーでねた。
漫画も読めるし、PCで録画しておいたテレビも見れる。
心地よい風も入ってくるし。
ここは部屋より快適。
たまに小さなゴキが、肩を歩いたりするが
パンパンと払い落とせばすむ。
ゴキブリ駆除の威力がなくなってきたようだ。
週末はゴキ退治の薬を投与するとしよう。
23日は2本目にミームアトールの
ムラクカンドゥで潜った。
流れは見るからに、ストロング。
15人いるゲストのほとんどのゲストは上手なので、
チャネルクロスをするとのこと。
エントリーして潜降すると、
もうそこは流れが一番強いコーナーに来ているではないか!
とりあえず。コーナーのスロープの岩につかまり、
あたりを見ると、私より後ろに3人。
一応OKサインを確認して、
スロープを這うようにして、チャネルエッジへ向かう。
ここに入ってしまえばたいした事ないだろう。
横を見ると
もう一人、岩につかまってなにやら思案中。
このダイバーと一緒に降りようと思い、
鈴を鳴らして呼んでいるのに
まったく気がつかず。
ダイコンを見たり、エアを見たりしている。
エアはまだ150も残っているのが見えたので、
今度はタンクをたたいて呼んでみた。
たった5mくらいしか離れていないのに。
まったくこっちを見ない。
そのうち、自分であきらめて岩から手を離し
浮上体制へ。
えー、呼んでるのにぃ。
仕方ないので、
私もその人のガイドに合図して、
一緒に流される。
その間もずっと呼んでいるがまったく気づかず。
一人でパラシュートを上げ。安全停止。
顔の目の前で手を振って。やっと
そこに私がいた事に気づく。
そして浮上。
こういう人はすごく多い。
普段とは違うコンディションのとき、
あるいはグループを見失ったと思っているとき。
すぐ近くにガイドがいて
音を鳴らして叫んでいるのに、
まったくそっちのほうは見ない。
そういう状況になったときは
呼吸を整えて、冷静に
周りを360度見回してくださいね。
たぶん自分では気がつかない程度の
プチパニックなのかもしれない。
結局このダイビングは安全停止も入れて
20分で終わってしまった。
グレーリーフとか、
バラクーダーとかたくさんいたらしい。
でも皆早々と浮上してきていた。
ジンベイが見たいらしく、2本目の後は
アリアトールに向かった。
まったく波が無く、船が全然揺れない
船のスクリューの波だけが後ろに
流れて行ってるのだ。
今日の昼ごはんのメインは焼き魚!
南のほうは魚がよく釣れる。
スタッフもつりが好きなので、
夜釣りに行ったりしてつってくるのだ。
グロテスクだけど、美味しい。
この赤いバラフエダイは白身でぷりぷりして
ジューシィ。
今回のゲストは皆魚が好きらしく、
えらの下の肉が柔らかくて美味しいんだ
とか言いながら綺麗に平らげた。
移動途中ソレイユの前をバンドウイルカが
何匹も船と一緒に泳いでいる。
船の先端のすぐ下を、たまに私たちの方を
見ているかのように、斜めを向いたり、しながら、
5分以上泳いで去って行った。
2匹いて右側のバンドウちゃんは、
斜め上を見ていて、目が合ったと感じた。
私が潜った時のハンマーもラッキーだったが、
その前に
ニタリも見ていて、水中イルカと
水中オキゴンドウ、も見ている。
このグループは運が良い。
アリアトールに着いて潜った3本目には
全員じゃないが、ダイビングの終わりに
近い頃に水中ジンベイも見ているのだ。
みんな良い人そうだが、
それだけじゃあるまい
半分はかなりのメタボだが、
それも関係ないだろう。
関係ないが私はここにいると
かなり標準体型だ。
ダイエットしなくても良いんじゃないか
とも思えてくるのが怖い。
だって半分の人は水着の上から
ハラの肉がたれているのだから。
乗っているのではない、垂れているのだ
重力が支えきれなくなっているのだ。
でもそんな事は気にしない。
みんな明るくやさしい。
デブでよいじゃないか!
メタボでも良いじゃないか!
人間は中身だ!!
良い人なら、生活習慣病で
早死にしても良いじゃないか!
楽しくたくさん食べて生きるのと、
食べ物を我慢して生きるのと、
どっちが楽しいか?
そりゃ私から言わせれば食べたほうに決まってる。
おっといけない、またデブの悪魔が私に
ささやいている。
やばい。
誰もわたしに、酒やチーズや、サラミや
チョコを進めないでくれー。
断れないぞー。
何はともあれ
明日からも運の良い
ダイビングが続いてほしい。
PROFILE
鈴木希与子
Kiyoko Suzuki
モルディブのクラブメッドでダイビングガイドとして活躍後、
1997年、日本人ダイバーのためにモルディブの海を幅広く楽しんでもらいたいと
当時はチャーターベースしかなかったダイブサファリの世界で
日本人向けに定期的な乗り合い船をスタート。
専門会社《ブルー”K”サファリ》を立ち上げ、
現在は「ブルーシャーク2」のオペレーションと
「ソレイユ」のオペレーションを行なっている。
(「ソレイユ」は今期で終了予定)。
スイス人のハンサムなご主人と2人のラブリーな娘とモルディブで過ごしている。
Blue “K” Safari
http://www.bks-dive.com/
この記事はキヨコさんのブログ
http://ameblo.jp/dive-life-maldives/
より、ご本人の承諾を得て転載させていただきました!