【レンベ】ヘアリーオクトパス by 窪田美希

レンベ海峡でも珍しい「ヘアリーオクトパス」です。
Hairy Octopus, Lembeh Sulawesi

学名もOctopas sp.とまだちゃんと名前がないようですが、図鑑に載っているということは古くから知られているのでしょう。生息域はインドネシアと書いてあります。

「ヘアリーオクトパス」って何?と思う方も多いと思います。
私もそのうちの一人でした。

マナドで働くようになってカメラマンの方がいらっしゃった時に
「いやー、ミミックは見れなかったけどヘアリーが見られるなんてなんてラッキーだった」
とおしゃっているのを聞いて
「ヘアリーオクトパス??何だ?そりゃ?」と言う感じでした。

その後、図鑑で見たりしてなるほどヘアリーだ!と思いましたが、なかなか出会えませんでした。
それもそのはず、年に数えるくらいしか見る事が出来ない珍しいタコだったのです。
私が初めて見たのはレンベ海峡にある沈船ポイントに行った時にマネージャーのヌースが見つけてくれました。

今回は私の滞在中に2回(1回は未遂ですが)出ています。
写真を撮ったのは1回目で、Aer prangで浮上間際のブイの周りで
ガイドのアリが発見し、呼んでくれました。
お客様がビデオとカメラの両方を持っていたので私はカメラを奪い取り撮影しました!その写真です。

2回目の時は朝一のTanjung kuburでガイドのデディが見付けたのですが、
アメリカ人のお客様が写真を撮っているうちに小さな岩の下に潜りこんで行ってしまったそう・・・。

アメリカ人のお客様はカメラ2人ビデオ1人の3人で、
一人目が写真を撮っているのを順番待ちしている間に目の前で入って行ってしまったそうで、上がってからたいそう悔しがっていました。

私達は呼ばれて行ったらもう既にいなくて、
デディが入っちゃったというジェスチャーと共に頭を掻いていました。

この撮影したヘアリーオクトパスの大きさは頭が枝豆くらいの大きさでした。
写真を見て頂ければ分かると思いますが、周りに擬態し過ぎていてカメラを覗いてもどこに被写体があるのか・・・。
ピグミーシーホースを探すのを想像して頂ければ分かると思います。
いるのを見つけるのに一苦労なのに、見つけるのはもっと難しい。
つくづく、ガイドの目の良さに感心します。

PROFILE
窪田美希
Miki Kubota

レンベ カサワリリゾート

パラオで大物見せつつも小物に興味を持ち始め、インドネシアのマナドへ渡る。
ブナケンエリア、ラジャアンパットのクルーズそしてレンベとインドネシアの手付かずの海の素晴らしさにびっくりの毎日。
中でもレンベは何だこりゃ?という生物がそこらじゅうにいてほとんど動かなくても1ダイブ潜ってしまうほど。
空港へのお迎え以外は外へほとんど出歩かず、暇さえあれば目の前のポイントJahirで潜っている。
珍しいものから普通のものまでじっくりお客様が生物の観察ができ、写真を撮ったりするのに1年中海況も安定していて最適な環境です。
1ダイブが1時間以上、1日4ダイブ朝から晩まで潜って食べての繰り返しであっという間に1日が過ぎて行ってしまう、そんな生活です。
現在は日本とレンベを行ったり来たりの生活で、レンベの海の面白さを多くの方に伝えたいと思っています。
新しく入った日本語ガイドのハニーと共に日本人のお客様に楽しんで頂けるように頑張っています。

ココティノス(メナド)
COCOTINOS
http://www.kima-manado.jp/cocotinos/index.html

カサワリ・レンベ・リゾート
KASAWALI LEMBEH RESORT
http://www.kima-manado.jp/kasawari/index.html

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