【レンベ】バンガイカーディナルフィッシュ by 窪田美希

レンベでリクエストも多く、人気がある「バンガイカーディナルフィッシュ」をご紹介します。

レンベ カサワリ 

レンベで見られる魚として雑誌にもよく載っているためかリクエストが多いです。が、このお魚、結構いっぱいいてほぼ毎ダイブ見ている気がします。
以前はレンベでもポリスピアというポイントでしか見られなかったそうですが、段々範囲が広くなり、今はどのポイントでも浅いイソギンチャクやエダサンゴ、ガンガゼやアカオニガゼの側で見付けることができます。

本来は
レンベ バンガイ・カーディナルフィッシュ
このようにガンガゼにいる方が体の模様に重なって擬態になると思うのですが、最近は上の写真のようにクマノミたちと共生しているのを見る事が多いです。

カーディナルフィッシュ(イシモチ系)は口の中で卵を育てるので有名ですが、このバンガイカーディナルフィッシュはなんと子供まで口の中にいるのです。あごの角ばったお父さんバンガイカーディナルフィッシュを見付けたら口をパクパクさせるのをお待ち下さい。口の中がオレンジやうすピンクなら卵、キラキラしていたら子供の目です!
写真は難しい(私もまだ口の中の子供の写真ないです・・・)ですが、是非チャレンジしてみてください。

バンガイカーディナルフィッシュはレンベから南、中部スラウエシ島の東側に浮かぶバンガイという小さな島から名前がついています。ここからの船に着いてレンベに流れ着き、環境があったために繁殖したそうです。
ですが、2007年には国際自然保護連盟の出すレッドリストで絶滅危惧種に入っています。

レンベではそう感じていないのですが、全体数は減ってきているようですね。
見る機会が多いので写真を後回しにしやすくなりがちで、最後のダイビングで「あぁ、ちゃんとした写真が1枚もない!」と思い出したかのように撮られている方も多いですが、1個体だけでも、たくさん群れている姿でも写真の被写体にとてもいいので是非、今のうちにレンベへ足をお運び下さいね!

PROFILE
窪田美希
Miki Kubota

レンベ カサワリ

パラオで大物見せつつも小物に興味を持ち始め、インドネシアのマナドへ渡る。
ブナケンエリア、ラジャアンパットのクルーズそしてレンベとインドネシアの手付かずの海の素晴らしさにびっくりの毎日。
中でもレンベは何だこりゃ?という生物がそこらじゅうにいてほとんど動かなくても1ダイブ潜ってしまうほど。
空港へのお迎え以外は外へほとんど出歩かず、暇さえあれば目の前のポイントJahirで潜っている。
珍しいものから普通のものまでじっくりお客様が生物の観察ができ、写真を撮ったりするのに1年中海況も安定していて最適な環境です。
1ダイブが1時間以上、1日4ダイブ朝から晩まで潜って食べての繰り返しであっという間に1日が過ぎて行ってしまう、そんな生活です。
現在は日本とレンベを行ったり来たりの生活で、レンベの海の面白さを多くの方に伝えたいと思っています。
新しく入った日本語ガイドのハニーと共に日本人のお客様に楽しんで頂けるように頑張っています。

ココティノス(メナド)
COCOTINOS
http://www.kima-manado.jp/cocotinos/index.html

カサワリ・レンベ・リゾート
KASAWALI LEMBEH RESORT
http://www.kima-manado.jp/kasawari/index.html

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