瓦礫の川に上る銀鮭。
お盆中も沢山のボランティアが岩手に来てくれています。
前半戦は海の中の瓦礫の調査や撤去をしていました、後半戦はお盆には海に入らないという地元の風習があるので陸の作業や川の清掃を行っていました。
今日は越喜来の浦浜川の清掃を行いましたが、川の中には鉄くずや家屋の壁材、瓦、レンガ、ビニール等の細かい瓦礫が散乱しています。地道に手作業で綺麗にしていくしかありません。
そんな状態の川でも鮎などの魚たちが元気に泳いでいました。
ボランティアメンバーの1人がガレを川の底からさらっていると、急にびっくりして大きな声をあげていました。何か大きなものが動いたらしいです。
近づいてみると、銀鮭が逃げもせずに人間の足の横にピタッとくっついていました…。
おそらくは宮城県の南三陸町のあたりから北上してきた銀鮭ではないかと思われます。
津波の後すぐは、銀鮭も数週間で餌を食べれず死滅してしまうだろうとの予想でしたが、5ヶ月以上たった今でも元気に外洋を泳ぎ回り、中には川にあがってきているものもいます。
予想以上の生命力です。
これから川の清掃も続けて行っていきますので、潜水経験にかかわらず参加していただけると思います。
ダイバーは海とつながっている。その海は川とつながっています。
その架け橋となるのが鮭の遡上です。
できるだけ瓦礫を少なくして鮭の遡上を待ちたいと思います。
今日活動した越喜来では夜に「三陸港まつり」が開催されました。
こんなに沢山の人たちが元気に楽しそうに集まっているのを見たのははじめてです。
祭りでばったり出会った漁師さん達も、私達に声をかけてくれて、「勝負はこれから!!」と仰っていました。
さー、秋に向かって頑張りますよー!!