アイナメの卵。
岩手の冬も本格的に始まりました。
朝方はー5℃になる予報も。
しかしながら、海の中はまだまだ暖かく、現在水温12℃です。
この時期はアイナメやクジメ達の抱卵シーンがいたるところで見られます。
オスのアイナメが黄金色に体色を変えて卵を外敵から守っています。
ダイバーが近づいても、負けじとまっすぐに向かってきます。
卵を観察していても、そのまわりを離れず泳ぎ回ります。
たまに指を噛まれる人も…。
11月の半ばには産卵が始まっていましたが、
早い時期に産卵されたものは、すでに孵化しています。
アイナメの産卵は、オスが産卵場を用意して、そこにメスを呼びます。
一箇所に黄色や紫やピンク、3、4色の色の違う卵塊が見られます。
というのも、一匹のメスではなく何匹からのメスを呼び、同じ場所に産卵させるからなのです。
孵化寸前の卵の中には目がギラギラの銀色のまるまった姿が見られます。
すでに孵化した後の殻も沢山ありました。
宝石のように美しいので、時間を忘れて見入ってしまいます。
水中の清掃活動を続けている横で、健気に卵を守るアイナメ達。
泥を巻き上げないようにと思いつつも、やはり瓦礫を動かすと一気に真っ黒に…。
ちゃんと孵化してくれるか心配していましたが、元気に旅立っているようで安心しました。
魚達は着実に新しい年を作り始めていますね。
震災後、皆様から沢山のご支援をいただきました。
本当にありがとうございます。
おかげさまで、少しずつ海も綺麗になってきています。
来年も清掃活動、情報発信していきますので、
どうぞよろしくお願いいたします。