ジンベエザメと鬼ごっこ!? 〜世界最大のサメに追いかけられるガイドさんの動画〜

この記事は約4分で読めます。

ジンベエザメと鬼ごっこ!

先日、facebook上で「ジンベエザメに追いかけられるガイドさん」の動画を
シェアしたところ、反響が大きく、いろんな「気になる」の声が寄せられました。

そこで、当事者たちにお話を聞いてみることにしました。
まずは、撮影者のフリークさん(男性・195本)。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ホテルからのポイント移動中の車中、
ブルーコーラルのサイトウさんと、
「この前、私ね〜、ジンベエに追いかけられたの。結構、怖かったわぁ〜(笑)」(サイトウさん)
「気のせいじゃない? ジンベエは大人しいから、人は襲わないでしょ〜。
まあ、あったとしてもたまたまでしょ?(笑)」(自分)なんて会話をしていました。

そんな会話の後、早速エントリーするといきなりジンベエザメが登場。
一度水面に向かったと思ったら、思い立ったように急旋回して、
なんと自分に一直線に向かって来るじゃぁないですか!

真っ正面から向かってくいるジンベエは、
必ず左右どちらかによけると思っていたのですが、そのまま避けることなく、
なおも真っ正面から迫ってくるのですが、
どうやらお目当ては自分の先にいるサイトウさん。

私には目もくれずに頭上を通過していき、一直線にサイトウさんのもとへ。
とにかくサイトウさんしか見えていない様子で追いかけまわすので、
事前に話しを聞いていただけに、バディと一緒に水中で大爆笑。

潜水時間は約20分少々でしたが、この動画の後も、
ジンベエは諦めもせず何回もLOVEアタック。
サイトウさんをずっと追いかけまわしていて、とても不思議な光景でした。
エキジット後、「なぜ、私なのか分からない」とサイトウさんは言っていました(笑)。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

見るほうは大爆笑のようでしたが、
それでは、追いかけられる方はどうだったのでしょうか?
ジンベエザメのLOVEアタックを受けたサイトウさんに登場していただきましょう。

斉藤久美子(BLUE CORAL)
ブルーコーラルの“サイトウ”こと斉藤久美子さん

イントラ活動歴7年+α。
伊豆の海でダイビングを始め、ビサヤの海に惚れ、一度は夢を断念するも再度ブルーコーラルの門をたたく。のんびりまったりダイビングが好き。

初めて追いかけられたのは5月中旬に行った時のことでした。
それまでも何度か行きましたが、追いかけられたのはその時が初めてで、
とにかくジンベエにぶつからないようにするのに必死でした。

次に行ったのが、今回の動画にあるツアーです。
以来、半月の間に3回行って3回とも追いかけられました……。

はじめはエサをくれるフィッシャーマンと勘違いして近付いて来るのかと思いましたが、
フィッシャーマンは水面から手漕ぎのボートでエサを撒いています。
一方、私は水中の中層をずっと追いかけられます……。

追いかけられる前と後の違いを考えるとそういえばひとつ変えたことがあります。
それまでは水色のフィンを着用していましたが、
5月中旬のツアーから左右色違い(紺と橙)を着用するようになったのです。

その濃淡の交互の動きが興味を惹くのでしょうか?
それとも何かのフェロモン?(笑)

いずれにせよ、私と一緒に潜れば、運が良ければ
ジンベエの鬼ごっこが見られるかもしれませんよ♪

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

世界最大のサメに追いかけられるなんて、
怖いような、うらやましいような、いずれにせよ大変貴重な体験ですが、
それにしても、なぜジンベエザメはサイトウさんを追いかけるのでしょうか?

エサと関係するのか? 興味を持っているのか? 敵対心か? 恋したのか?

気になるその理由を今後も探っていきますので、
追いかけられた体験談や「こういう理由じゃないないか?」というご意見があれば、
ぜひともお聞かせくださいませ!

■ご連絡先:お問い合わせフォームもしくは、info[at]oceana.ne.jp
(メールの場合、[at]をアットマークに変えてお送りください)

※2012/6/23追記
その理由を識者にうかがった記事をアップしました。どうぞご覧ください。

■ジンベエザメ鬼ごっこの舞台となったのはこちらの海です↓
セブ島でジンベエ三昧!の旅

\メルマガ会員募集中/

週に2回、今読んで欲しいオーシャナの記事をピックアップしてお届けします♪
メールアドレスを入力して簡単登録はこちらから↓↓

writer
PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
  • facebook
  • twitter
FOLLOW