「スキューバダイビングの素晴らしさ」について卒論を書く東大生に直撃取材

先月、オーシャナ代表の河本より面白い情報を入手した。それは、「スキューバーダイビングの素晴らしさ」についての卒論制作のために、アンケートを集めている東京大学の学生がいるとの情報。興味深い取り組みと感じた我々は、早速本人へインタビューを打診したところ、こころよくインタビューに応じてくれるとのこと。卒論テーマを決めた理由や西井諒氏(以下 西井氏)にとっての「スキューバーダイビングの素晴らしさ」とは?など、気になることを直撃取材してみた!

大好きなダイビングと関心のあった地方創生・環境問題が決め手だった

今回、卒論のためにアンケートを集めていたのは、東京大学4年生 農学部 国際開発農学専修 国際水産開発学研究室に在籍している西井氏。インタビューの内容をどうぞ。

農学部 国際開発農学専修 国際水産開発学研究室に在籍しているとのことですが、大学ではどんなことを学んでいるのですか?

西井氏

農学部という名前ではありますが、農林水産業に関わることはもちろん、環境にまつわるものや開発学に関わるところまで、興味次第でいろいろと専攻できるので、自分は環境に興味があったのでそういったことを中心に学んでいます。

なぜ、「スキューバーダイビングの素晴らしさ」について卒論を書こうと思ったのですか?

西井氏

自分自身が東大のダイビングサークルの一員であり、ダイビングというアクティビティが大好きというのがまずあります。また、地方創生や環境への関心も高かったので、ダイビングというアクティビティが地方へのブルーツーリズムの手段として面白いのではないかと考えたのがきっかけになります。ダイビングというのはやはりある程度の費用がかかってしまうアクティビティにはなるので、それを地域への資本の移動という風に捉えると面白いかなと考えました。

ダイビングにはいつ出会われたのですか?また、どのぐらいの頻度でダイビングに行っているのか教えていただけますか?

西井氏

大学一年生の頃からダイビングを始め、今年で4年目になります。本数は200くらいです。コロナで行けなかった時期もあるのでなんとも言えないですが、最近は月一で海に行かないとウズウズするくらいには定期的にいってます。

アンケート以外の研究も行っているのですか?可能であればどんな研究をしているか教えてください。

西井氏

ダイビング黎明期のスピアフィッシングが盛んだった時代からの、ダイバーと漁業者との関係性などをインタビューや参考文献で調べています。そこから協力関係に至るまでの変遷などをインストラクターさんなんかにお話を伺いながら探っています。ダイビングの利点をまとめ、それが地域にどんないい影響を与えるのか、ダイバーさんがダイビングに求めているのはなんなのか、そんなものを明らかにできるといいなと考えています。

卒論はいつ頃完成する予定のですか?

西井氏

2022年の2月頭に提出のため、ただいま誠心誠意書いている最中になります。

最後になりますが、西井氏にとっての「スキューバーダイビングの素晴らしさ」はなんですか?

西井氏

自分にとっては多種多様な生物との出会いとそれをカメラに収めることだと思っています。ダイビングが好きなのはもちろん、それをきっかけに色々な方々とお話しさせていただくのが好きなのと、水中写真をきっかけに話題を作ったりできるのが楽しいです。また年齢性別関係なく同じことで盛り上がることができるのも魅力だと思います。

卒論制作の中のお忙しい中、インタビューに答えていただきありがとうございました。オーシャナ編集部一同、応援しています!

今回、ひょんなことがきっかけで取材するに至った西井氏。海が好き、ダイビングが好きという気持ちがきっかけで卒論のテーマが決まったという、とても素敵なエピソードを聞くことができた。同時に、実際にダイビング業界や観光業界で注目されているブルーツーリズムに関する卒論制作は、とても興味深い。来年2月の提出に向け絶賛制作中とのこと、ラストスパートに向けて頑張って欲しい。

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PROFILE
奄美在住。高校生の時にブラジル留学を経験。泳ぐのが苦手で海とは縁がない人生だと思っていたが、オーシャナとの出会いを通じてOWD(BSAC)を取得。オーシャナを通じ、環境問題や海のことについて勉強中。
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