「宮古島フォトコン2017」入賞作品発表! ~むらいさち寸評&受賞者コメント付き全公開~

「宮古島フォトコンテスト2017」の入賞作品が決定しました!

昨年の「宮古島フォトコンテスト2016」に引き続き、素晴らしい作品が勢ぞろい。
見事入賞を果たした作品を、審査員のうみカメラマン・むらいさちさんの寸評、そして、受賞者の喜びの声とともにご紹介します。

グランプリ

「Amazing」西澤由佳子

Amazing(宮古島フォトコン2017)

むらい

タイトルの通り、アメージングなとても素晴らしい作品でした。
写真の色合いが美しく、構図もとても幻想的ですね。
まるでエビ達が踊っているようで、見ていて心に残る一枚でした。

西澤さん

グランプリに選んでいただきありがとうございます。この写真の光景を見た時、撮影する前から宮古島フォトコンテストに応募しようと決めていました。イマジネーション溢れだすアメイジングな光景をガイドしてくださったタイムマリンの新城さん、ありがとうございました。

準グランプリ

「流星群」加藤禎之

流星群(宮古島フォトコン2017)

むらい

まるで降り注ぐ流星のようですね。キラキラと、とても美しい作品です。
画面全体にぎっしりとお魚が配置されていて、その奥にはケーブの外のブルーがとても美しいです。魚をこれだけ綺麗に配置するのは難しいので、それもより作品の質をあげています。

加藤さん

素晴らしい景色の通り池のポイントらしからぬ写真でしたが、一期一会でシャッターをきりました。貴重な機会をガイドいただいたアクアストーリーさんに感謝です。

準グランプリ

「お花畑のラビリンス」尾土井悠

お花畑のラビリンス(宮古島フォトコン2017)

むらい

沈船だと思うのですが、今は魚たちの住処になっていて、美しいサンゴも生息している姿がとても印象的でした。そして作品としても色合いがとても美しかったです。魚の配置やバランスも良く、作品としてしっかり出来上がっています。

尾土井さん

沈船の船室に入ってすぐ、自分の吐いたairに映る周りの景色とイボヤギの間を優雅に泳ぐカサゴに見とれ、この感動を人に伝えたくて、必死にシャッターを切りました。これからも宮古島の海のすばらしさを人に伝えられるような写真を撮り続けたいです。アクアストーリーのスタッフの皆さん、ありがとうございました。

優秀賞

「Nushi(主)」大澤匡

NUSHI(主)(宮古島フォトコン2017)

むらい

タイトルの通り、とても貫禄のあるロウニンアジを間近で大迫力で捉えています。元々インパクトが強い作品を、モノクロにすることで、さらにその表現力を高めています。後ろのダイバーが大きさや奥行き感、臨場感を増してくれています。

大澤さん

この根に住み着いているロウニンアジを、出来るだけ間近で迫力ある画を撮りたかったので、呼吸を合わせるように近づきました。ちょうど後ろにダイバーが入ってくれたので、ロウニンアジの大きさを表すことができ、モノクロにすることで重厚さを表現したいと思いました。今回も、fish’a gogo佐瀬さんの的確なガイドがあって、この写真を撮ることができました。

優秀賞

「後に続け〜」中障子亜希子

後に続け~(宮古島フォトコン2017)

むらい

穴の中から、こちらに向かってくるダイバーを捉えています。通常こんなにバランスよく人を配置できないのですが、良くバランスを見て撮影されたと思います。そのおかげで人が多くてもごちゃごちゃせず、むしろこれからケーブに入るワクワク感が伝わってきました。

中障子さん

この度はこのような賞を頂き、本当にありがとうございます!
念願の初の通り池で、ふと振り返った時、宮古島ならではの壮大な穴とたくさんのダイバーの姿が面白いなと撮った一枚です。このような評価を頂き大変嬉しいです。宮古島の海をいつもドラマティックにガイドしてくださるfish’a gogoの佐瀬さんご夫婦に大感謝です。ありがとうございました。

優秀賞

「探検者」山田育美

探検者(宮古島フォトコン2017)

むらい

ケーブを通過するダイバーの作品ですが、この作品は中央のダイバーのライトの明かりがとても印象的で、この光が無いとちょっと寂しい感じになってしまいます。それぞれのダイバーの動きなども含め、とても良いタイミングで撮影されています。

山田さん

大好きな宮古島の海で、この度は入賞作品に選んで頂き、ありがとうございます!静かな穴の中で待つ事約5分。ライトをあちこち照らしながら洞窟を泳いでくるダイバー達の姿は、まるで探検隊のよう。「ここから撮って!」と的確にアドバイスして下さったアクアストーリーのクニさんに感謝です!

優秀賞

「マーメイド」甲田圭

マーメイド(宮古島フォトコン2017)

むらい

シンプルな構図なのですが、太陽を入れてアンダー目に撮影することで、ダイバーが浮き上がり印象的な作品に仕上がっています。この露出の選択、構図、とても素晴らしいと思います。

甲田さん

気持ちの良い宮古の海を表現したくて、さかなではなく(人)マーメイドちゃんでシャッターをパシャ(笑)。すぐに水着になって泳ぎたくなるような楽しくてステキな海。眩しい太陽と下をのぞけば色とりどりなサンゴ達。また来たくなるような宮古の海。水中からあれや!これや!の指示に応えて泳いでくれたマーメイドちゃんにありがとうの感謝です。

優秀賞

「だれか呼んだ??」菅沼弥生

誰か呼んだ?(宮古島フォトコン2017)

むらい

ウミウシは通常、正面から写してしまいますが、この角度がまず新鮮でした。ぐぐっと近寄ることで、ウミウシの美しい模様が表現されていますし、奥のウニとの関連性も描かれていて、ストーリーのある作品でした。

菅沼さん

地形のポイントが多い宮古島で、この小さな世界の写真を選んでいただき、とても嬉しく思います!ワイドもマクロも楽しめる宮古島が大好きです。ありがとうございました!

入選

「えーーー!!」宮崎千尋

えーーー!!(宮古島フォトコン2017)

むらい

タイトルを見て思わず笑ってしまいましたが、その通りです(笑)。クマノミの一瞬の表情を白化した美しいイソギンチャクを絡めて上手に表現できています。インパクトがありながらかわいらしい作品になりました。

宮崎さん

選んでいただき、ありがとうございます。見つけると、ついついカメラを向けたくなるクマノミのかわいい瞬間を収めることができ、それを選んでいただけたことを嬉しく思います。

入選

「ミルキーウェイ」山口智子

ミルキーウエイ(宮古島フォトコン2017)

むらい

夏の風物詩、キンメモドキの群れを躍動感を交えて撮影されています。そのキラキラする姿はまさに天の川のようで美しいです。光の当たり方なども上手で、より作品の質をあげています。

山口さん

このたびは入賞作品に選んでいただきありがとうございます。根を覆いつくすほどのスカシテンジクダイが、天の川のように見えた瞬間を撮りました。これからも大好きな宮古の海に通い続けたいと思います。

入選

「ジャングルジム」山下将司

ジャングルジム(宮古島フォトコン2017)

むらい

両手で踏ん張っているのに、笑顔なカエルウオが印象的な作品ですね。構図とても上手でうし、良い瞬間を捉えていると思います。見ているこちらも笑顔になってしまいますね。

山下さん

宮古島の豊かな自然で遊ぶカエルウオ。
そのありのままの姿は、とても可愛いかったです!

入選

「3㎜の妖精」大場健一郎

3㎜の妖精(宮古島フォトコン2017)

むらい

3㎜、うわー小さいですね・・・。それをこれだけ大きく、しっかり撮影されている技術はすごいと思います。ウミウシならではの、色合いと、形の面白ろさもしっかり表現されています。

大場さん

実はマクロ生物が豊富な宮古島。
地形以外の楽しさも知ってもらいたい。

入選

「やっぱり楽園」佐藤康寛

やっぱり楽園(宮古島フォトコン2017)

むらい

元気なサンゴには、お魚が集まる。まさにそんなことが表現されている作品だと思いました。サンゴ、魚、海のバランスが良く、まとまりのある作品になりました。デバスズメがもうちょっと出てくるとさらに華やかになりそうです。

ビギナー部門 最優秀賞

「きっと空も飛べる」古川雅敏

きっと空も飛べる(宮古島フォトコン2017)

むらい

青くて広い海を気持ちよさそうに泳ぐカメの姿は、見ていてとても気持ちの良いものでした。ダイバーが吐いた泡が周りを取り囲み、幻想的でもあり、泡がしゅわしゅわと気持ちよさそうに見えました。カメもちょうど手を広げた瞬間を捉えているので、まさに空を飛んでいるようですね。

古川さん

この日は、水中に差し込む光がとても気持ちよく、まるで飛んでいるかのような感覚のダイビングでした。気持ちよさそうに水面を泳ぐウミガメは、まるで空をとぶ鳥のよう。もしかしたら彼は、いつか自分もと思ってるのかもしれません。

ビギナー部門 優秀賞

「かくれんぼ」石渡彩佳

かくれんぼ(宮古島フォトコン2017)

むらい

見ているとじわじわと心の中に入ってくる作品でした。一枚としてのインパクトは大きくないのですが、サンゴの影から覗く、かわいらしい姿が印象的でした。タイトルもマッチしていたと思いますし、思わず笑顔になってしまう作品です。

石渡さん

岩の陰に見え隠れする姿がとてもかわいらしくて、夢中でシャッターを切りました。こちらを向いている瞬間が撮れて嬉しく思いました。

ビギナー部門 入選

「ヒカリノアトリエ」島谷枝里香

ヒカリノアトリエ(宮古島フォトコン2017)

むらい

広く幻想的な青と黒の世界感がとても良いです。宮古島らしい光景ですね。ダイバーの位置が穴の部分に来るなどもうちょっと強調できたら、よりよい作品に仕上がったと思います。

島谷さん

宮古島のダイビングポイントで大好きな『一ノ瀬ホール』
その写真で賞をいただき本当に嬉しく思います。 
亀裂から降り注ぐ光が温かくダイバーを包み込む様が神秘的でした。

ビギナー部門 入選

「碧の神秘」山本紫華樹

碧の神秘(宮古島フォトコン2017)

むらい

ケーブの上に顔を出し見える景色、青の世界を上手に表現しています。ダイバーでないとなかなか見れない光景。とても貴重だと思います。露出を暗めにしてその青を引き立てているのも素晴らしいです。

山本さん

初めての宮古島、フォトコンテスト初出品での入賞ありがとうございます。撮影当日は100DIVE記念をして頂いたこともあり、二重の喜びで良い思い出になりました。地形が魅力的な宮古島の洞窟で見たこの碧さは、まさに神秘の世界でした。
これからは写真も一層楽しくなりそうです。また宮古島の海をもっと楽しみたいと思います。

未来に残したい宮古島の海部門 最優秀賞

「星降る宮古島」沢口達也

星降る宮古島(宮古島フォトコン2017)

むらい

宮古島は星の美しい島です。夏の天の川を宮古島の海と共にに表現されています。魚眼による歪みも作品を面白くしています。こんな光景をずっと残したい、そう思いました。

沢口さん

宮古島は海は勿論ですが、星空もとても素敵です。台風直後でしたが満天の星だったので、伊良部大橋と天の川を入れて撮影しました。この度は私の作品を選んで頂き、ありがとうございました。

未来に残したい宮古島の海部門 優秀賞

「be with」なまもの

be with(宮古島フォトコン2017)

むらい

まさに宮古島らしい景色ですね。透き通る美しい海と人物、敢えて顔を見せないことによって、見ているものにいろいろなことを想像させてくれます。奥の橋が単調になってしまう写真にアクセントを加えています。

なまものさん

2人にとっての思い出の宮古島でのフォトコンテストでの入賞で、とても嬉しく感激してます。婚約者との宮古島ダイビング旅行でのひとコマを収めた写真でした。目に鮮やかな宮古島の海の美しさはもちろん、その景色を一緒に見た人生の伴侶、その両者の未来への願いをタイトル「be with」に込めました。素敵な思い出をくれた宮古島とその海に感謝しています。ありがとうございました。

未来に残したい宮古島の海部門 入選

「お友達」大井達生

お友達(宮古島フォトコン2017)

むらい

のんびりした宮古島、カメさんものんびり・・・。そんなのほほんとした空気かな伝わってきました。彼がいつまでも住みよい海であることを願って。

大井さん

近よってきてくれるカメは初めて。いつまでもカメが安全に住める海でありますように!

未来に残したい宮古島の海部門 入選

「バラス島の波打ち際」吉田芹

バラス島の波打ち際(宮古島フォトコン2017)

むらい

透き通る海、青い空、躍動感ある波、キラキラの太陽。これらすべての要素がちゃんと表現されており、結果見ている方はとても気持ちよくなります。宮古に帰りたい、そんな想いになる一枚でした。

吉田さん

この日に行った八重干瀬は今年行った中で一番綺麗だったのでその日の写真を選んで頂けて嬉しいです!

月刊マリンダイビング賞

「よーいドン‼」宮坂真由美

よーいドン(宮古島フォトコン2017)

月刊『マリンダイビング』副編集長 後藤ゆかりさん

ビギナーとはいえ力作ばかりで驚いているのですが、宮古島のわりとよく見る水中写真かなという印象を持つものも多い中で、この作品はコブハマサンゴの谷間から、キンメモドキ?スカシテンジクダイ?の群れが勢いよく飛び出してきていて、周りの宮古島らしい透明感あるブルーとのバランスも良くて、インパクト大でした。タイトルも作品によく合っていると思います。たぶん撮った方も、この勢い良さを感じて撮ったのではないかと思いますが、これからも「あ!」と思ったらどんどん撮影していってほしいです。

宮坂さん

宮古島の海の写真に魅せられて写真を始めたので、賞を頂き、とても嬉しく、驚いております。写真に躍動感が出るように、サポートしてくださったショップの皆さんに感謝です。大好きな宮古島でこれからもたくさん、写真を撮りたいと思います。素敵な賞を頂き、ありがとうございました。

むらいさちさんより総評

むらいさち
前回までは、地形の作品が多かったのですが、今回、比較的に天気があまり良くなくて地形の作品が減ったのと、珊瑚の白化の影響でワイドの作品自体も減ってしまったことは、少し寂しく感じました。ただ、その分他のジャンルの作品が増えていて、今までのフォトコンの雰囲気とガラッと変わっていました。作品ひとつひとつに、それぞれの個性がしっかりでていて、見ているだけですごく楽しめました。
このように、宮古島の変化が、このフォトコンの作品にも現れます。なので、宮古島に撮影にいくときは、ただ潜って撮るだけではなく、フォトコンに出したいという思いをもって、写真を撮ってもらいたいなと。そして、宮古島の「現在」をこのフォトコンを通じて、たくさんの人に見ていただければと思います。

受賞作品展示情報

12月11日~12月27日
宮古島市役所ロビー
(沖縄県宮古島市平良字西里186番地)

12月27日~1月10日
宮古島空港ロビー
(沖縄県宮古島市平良字下里1657番地128)

2018年1月10日~1月26日
宮古島市役所ロビー
(沖縄県宮古島市平良字西里186番地)

2018年4月6日~4月8日
マリンダイビングフェア宮古島ブース
(池袋サンシャインシティコンベンションセンターTOKYO文化会館C)

2018年4月上旬予定
永田町OCEAN
(東京都千代田区平河町2-6-4海運ビル地下1階)

フォトコン参加ショップ一覧

アイランドエキスパート アクアスター アクアストーリー
インカディいらぶじま エミナマリン カピリナ
カラカラ先生のダイビングスクール宮古島 ダイビングステーションカンチ サマーパーティー
タイムマリン Fish a go go! BIG HOLIDAY
ブルーフォレスト マリンズプロ宮古 マールプロモーション
宮古島潜水 山本大司潜水案内
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