ダイビング×砂漠×キャンプ×ラクダ!?エジプト・レッドシー(紅海)で叶う異世界ダイブトリップ(第3回)

キャメルダイブって何だ!?エジプトの海も遺跡も丸ごと楽しむレッドシー(紅海)スタイルの旅の流れ

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前回は妖艶に泳ぐキンギョハナダイの群れと色とりどりのソフトコーラルが魅力的だったダイバー憧れの紅海、水中をお届けした。

今回は、初体験だらけだったエジプトならではのダイビングスタイルと、実際に訪れたオススメの陸観光をご紹介しよう。

砂漠でダイビングとキャンプが楽しめる!?
究極のアウトドア、ベドウィンキャンプ

前回の記事の最後で紹介したラス・モハメッド国立公園のビーチポイント「シャーク・オブザーバトリー」。
実はラス・モハメッド国立公園でビーチポイントを潜る際に一緒に楽しめるのが、ベドウィンキャンプだ。

ベドウィンとは、遊牧生活をしている砂漠の民のこと。
日中はダイビングを楽しみ、夜はベドウィンのエッセンスを取り入れたキャンプで過ごせるのが、このベドウィンキャンプ!
キャンプとダイビングが同時に、しかも砂漠という非現実世界で楽しめる究極のアウトドアだ。
流れとともに紹介しよう。

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早朝、シャルム・エル・シェイクの街を出発し、1時間弱車を走らせるとラス・モハメッド国立公園に到着。
国立公園の美しい自然を満喫しながらのんびりとダイビングポイントへと向かう。

到着して早速ダイビングの準備をするのだが、美しい紅海を眺めながら砂漠で器材セッティングをしている様子がとても新鮮!
これもエジプトならではのダイビングスタイルだろう。

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1本目はキンギョハナダイの群れとソフトコーラルに感動した「シャーク・オブザーバトリー」を満喫した。

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水面休息時間で事前に準備してきたランチパックでお昼を食べ、休んだ後は2本目のポイント「イール・ガーデン」へ。

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撮影の関係で少し時間が押し、時刻は夕方。夕暮れの柔らかい光とともにエントリー。
一面砂地の浅瀬を、美しいサンゴに囲まれながら泳ぐ時間はとても神秘的。

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ここは砂地に根が点在していて、根の周りには無数のハナダイが乱舞していたり、砂地にはマダラエイがいたり。
流れもほとんどなくリラックスしながら潜れるポイントだ。

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エキジットして水面から顔を出したときに目に飛び込んでくるのももちろん砂漠。
南国などのダイビングではヤシの木など緑が豊富だったりするが、さすが国土90%が砂漠のエジプト。
初めての体験で、潜る度に感動してしまった(笑)。

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ビーチダイビングを楽しんだ後はいよいよキャンプ!
国立公園のビーチ沿いに、あらかじめいくつものテントが用意してあり、まずは大きめのメインテントで食事。

スタッフの方が作ってくれるエジプト料理を持ってきてくれるので、できたての温かいご飯が食べられる。
電気は通ってないのでいくつものランプで明かりをつける。

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なんともロマンチックな空間で、本格的なエジプト料理をお腹いっぱいいただいた。

寝るためのテントはまた別に準備されていて、インスタ映え間違いなしのとてもおしゃれな空間。
大人が2人寝ても余裕がある、広々した作りも嬉しい。

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やはり砂漠なのでシャワーが近くになかったり、トイレは大自然(!)などの不便さはあるが、飲み水と手を洗い用の水などはしっかりテントに完備されていて、食事もできたてのものを持ってきてくれるので至れり尽くせり。

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そして、キャンプの魅力といえば大自然のパワーを感じること。
夜は焚き火をしながら満天の星に囲まれ、朝はテントから出たら目の前に広がる紅海。
そこから登ってくる朝日を眺めながらベドウィンティーでまったり過ごす、贅沢な時間が味わえる。

移動手段は……ラクダ!?
キャメルダイブも見逃せない!

場所は変わって、シャルム・エル・シェイクから車で約1時間半、美しい赤茶色の岩山地帯を抜けるとダハブという街がある。
物価がとても安い上に、おしゃれなレストランや美味しい食事、そばには美しいレッドシー(紅海)。
世界中から多くのバックパッカーが訪れる場所でもある。

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ダイビングスポットとしても有名で、Cカードも格安で取ることができ、旅人同士でバディを組んで講習を受けている間にカップルになるケースが多いらしく、別名「恋するダハブ」とも呼ばれている。

この場所でダイバー間で密かに流行っている新しいダイビングスタイルがあるという。
まさにエジプトらしい「キャメルダイブ」が体験できるのだ!

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キャメルダイブとはラクダに乗りポイントに向かうというなんとも斬新なスタイル。

ポイントまでは約30分ほどで、ラクダは人に慣れているので誰でも乗ることができる。
海を眺めながらラクダに乗ってポイントまで行くダイビングスポットはおそらくここだけではないのだろうか。
ぜひとも体験してほしいアクティビティだ。

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ダハブでのダイビングは基本的にビーチダイビング。
世界的にも有名な深さ100mほどのブルーホールもビーチから行くことが可能。

街はかわいらしいカフェやご飯屋さんも多いので、ぜひ陸も楽しんでみては?

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神秘のエジプトでこれは見逃すな!
陸観光のオススメ

<カイロ周辺>

これを見ずにはエジプトに行ったとは言えない!?みなさんもご存知、ギザの三大ピラミッドやスフィンクス!

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圧倒的なスケールと規則正しく並んでいる形。
これが紀元前に建てられたものなんて、なんて神秘的でロマンがあるんだろうと感じずにはいられなかった。

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ピラミッドやスフィンクスなどが見られるのは国際空港のある首都カイロ周辺。
これら以外にもエジプトが誇る多くの遺跡など歴史的建造物が見られる。

<ルクソール周辺>

遺跡好きにオススメなのがルクソール方面。
歴代のファラオ(王)の墓が多く集まる王家の谷や、巨大なカルナック神殿などが有名で、数多くの遺跡などが点在している。

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時間があれば1日ツアーに参加して、いろいろな神殿を巡るのもオススメ。
ここで最も印象に残ったのが、これらの遺跡や砂漠、ルクソールの街並み、ナイル川などが上空から一望できる熱気球ツアー。

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これは本当に格別な体験だった。
ルクソールへはカイロから飛行機で約1時間、もしくはフェリーで行くことができる。

<シャルム・エル・シェイク周辺>

ちなみに紅海ダイビングの拠点となるシャルム・エル・シェイクでは、アフターダイブにオールドマーケットを楽しむのがオススメ。

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大きなモスクがあり、周辺にはレストラン、カフェ、商店が集まっていてお土産もここで揃えることができる。
エジプトっぽいランプや雑貨、スパイスなどなんでも揃っていて見ているだけでも楽しい。

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エジプトの伝統衣装、ガラベーヤも売っているので体験するも良し、お土産用にするも良し。
お店の方との値段交渉も楽しみの1つだ。

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海でじっくり潜るのももちろんいいが、せっかくエジプトまで来たのであればやはり遺跡巡りやエジプトの文化に触れたいもの。
時間があればルクソール方面にも足を伸ばし延泊するのがオススメだが、時間がない方は帰国前の飛行機前にカイロの半日ツアーなどに参加して、ぜひともピラミッドやカイロの街を巡ってほしい。

■取材協力
エス・ティー・ワールド

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PROFILE
1988年7月6日生まれ
東京にフランス人の父、日本人の母の間に生まれる。生まれて間もなくフランスのパリに移りフランス人として成長し10年。父は写真家、ダイビングインストラクター。
小さい時から父にフィリピン、タイ、ガラパゴス諸島など自然豊かな場所に連れて行ってもらい、いつの間にか自然が大好きになる。時が経ち2010年にダイビングを始め2011年から沖縄でダイビングインストラクターとして活動。2013年からオーストラリアのダイビングクルーズ船にて働くことになりそこで船内販売用に写真を撮る。今度は撮った写真をソーシャルネットワークにも載せたりするようになり友達に『世界にはこんな場所がある!こんな海がある!』などと紹介するのが楽しくなる。2014年10月にクルーズ船の仕事を終え帰国前にオーストラリアを一周することに決め念願の一眼レフを手に入れ放浪。 現在は、自然写真家として水中写真をメインに世界中を撮影し活躍中。
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