Mauritius Blue Actionにも参加。Ron Hermanが行う社会・環境への取り組み
昨年モーリシャスで起きた座礁事故は、今もなお、環境や人々に深刻な影響をもたらし続けている。
そんな中、株式会社kurukkuと伊藤忠商事株式会社が手を組み、モーリシャスの産業及び海洋資源保護活動を支援し、魅力を伝えるプロジェクト「Mauritius Blue Action(モーリシャスブルーアクション)」の立ち上げを発表した。
プロジェクト第一弾として参画するのは、海のあるライフスタイル、環境配慮を大切にしている、西海岸発の「Ron Herman(以下、ロンハーマン)」。社会貢献も盛んに行っていることでも知られているスペシャリティストアだ。
今回はPRを行う、サザビーリーグ 阿部さんに、ロンハーマンの取り組みについてお答えいただいた。
阿部真澄美さん プロフィール
1982年生まれ。福島県出身。ロンハーマンPRマネージャー。
アパレル企画・パターンナー、ファッションエディターを経てPRへ。2010年よりロンハーマンPRとして従事する。
趣味はサーフィンやスノーボードなど自然に身を置くこと。
Mauritius Blue Action(モーリシャスブルーアクション)について
Q.モーリシャスとはどんな場所なのでしょうか。
阿部さん
「モーリシャスはアフリカ大陸の東側に位置する島国です。東京都と同じくらいの面積に、約130万人の人が暮らしています。
主な産業は、観光業や漁業、そして繊維の産業などで栄えています。オーガニックコットンなどが有名ですね。
実際に私の知人でも、モーリシャスの繊維工場に行っている方がいます。
海がとても美しい人気の観光地で、マングローブもあり、色鮮やかな鳥やお魚など、南国らしい生き物がたくさん生息しています。
日本から渡航する方は少ないですが、欧米の方々はバカンスなどで訪れることが多いようです。」
Q.モーリシャスブルーアクションについて教えてください。
阿部さん
「モーリシャスブルーアクションは、2020年の”わかしお号座礁事故”を受け、モーリシャスの海や困難に立ち向かう人々を持続的に応援しようとkurukkuさんと伊藤忠商事さんが立ち上げたプロジェクト。第一弾となるプロジェクトにロンハーマンもお声がけいただき、クラウドファンディングの返礼品の限定アイテムをデザインさせていただきました。」
Q3.今回のクラウドファンディングの返礼品について知りたいです!
阿部さん
「メインのプロダクトのTシャツは、モーリシャスの支援となるよう現地の工場で作ります。モーリシャスで創業50年のRT Knit社という環境意識が高いエコ・ファクトリーで生産される、GOTS(グローバル オーガニック テキスタイル スタンダード基準)の認証を受けた、モーリシャス製オーガニックコットンTシャツです。
ロンハーマンはプリントのデザインを提供させていただきました。
バックには、モーリシャスをより身近に感じてもらえるよう、モーリシャスの地図をプリントしています。」
阿部さん
「また、老若男女問わず使えるものとしてトートバッグ、気軽に寄付活動に参加したい方向けにステッカーも展開しています。
ステッカーは、FSC(国際的な森林認証制度)認証紙を使用しています。」
阿部さん
「いただいた支援金の一部は、モーリシャス現地の慈善基金「I61 Foundation」と、自然環境保全活動を行うNGO「reef CONSERVATION」に寄付致します。」
「また現在、ロンハーマンの店舗では現在、モーリシャスブルーアクションについてのエキシヴィションを展開しており、モーリシャスの美しい風景やプロジェクトオリジナルアイテムの展示、支援金の寄付先となる「I61 Foundation」や「reef CONSERVATION」の活動をご覧いただけます。」
Mauritius Blue Action Exhibition
2.20(sat)-3.5(fri) @Ron Herman Sendagaya
3.5(fri)-3.19(fri) @Ron Herman Kobe
3.6(sat)-3/19(fri) @RHC Ron Herman Toyosu
3.12(fri)-3.26(fri) @Ron Herman Tsujido
詳細情報:https://ronherman.jp/news/2039
知られざるロンハーマンの社会貢献活動
Q.ロンハーマンは環境配慮を重要視したブランドということですが、具体的にどんな活動を行なっているのでしょうか。
阿部さん
「環境に対する取り組みは以前からコツコツと続けていますが、ここ半年〜1年でより積極的に取り組みを行うようになりました。
お店がオープンした頃から、海に近い店舗ではビーチクリーンイベント、都内でも定期的にクリーン活動を行なったりしています。
また、店舗で使用する電力を再生エネルギーにシフトするよう勤めており、すでに一部では再生エネルギー化している店舗もあります。」
「紙の資源削減の取り組みも行なっており、レジ袋有料化、とまでは行きませんが、”袋が不要な方はお声がけください”とお客様にお声がけをしております。
また、これまではお客様にペットボトルのお水をお渡ししていたのですが、こちらも廃止し、代わりにウォーターサーバーを設置しました。コップも置いてありますし、マイボトルをお持ちの方の給水スポットとして使用していただけます。」
Q.「Foundation 1976」という社会貢献プラットフォームについて教えてください。
阿部さん
「まず、1976とは、ロンハーマンが設立された年になります。
本国の創設者であるロンハーマン氏は
「Today is beautiful」
「Happiness is a goal」
この二つの言葉を大切にしており、私たちが日本で展開をする上でも重要視しています。
社会貢献や環境への配慮が欠けていては、幸せは実現はできません。
私たちロンハーマンはファッションを展開してきたブランドですので、ファッションを通じて社会貢献をして行きたいと考え、「Foundation 1976」を設立しました。」
阿部さん
「ここではこれまでに取り組んできた具体的な事例をいくつかご紹介します。
2019年には、古着の再生プロジェクトを行いました。
デッドストックの白いTシャツをたくさん集め、ロンハーマンにゆかりがあるデザイナーさん達にクリエイションを加えてもらい、特別な1枚を作っていただきました。これらのシャツの売上は社会貢献のために寄付しました。」
阿部さん
「寄付先として、元々は障害を受けている子供たちに役立てることを考えておりましたが、その当時は新型コロナウイルスが蔓延し始め、緊急事態宣言が発出する直前くらいのタイミング。
コロナ禍において多くの子供たちが困っているということを知り、彼らの支援をするための寄付金とさせていただきました。」
「また、実はロンハーマンでは医療関係者の方々向けにドクターコートの製作・販売をしています。
普段からご縁がある医療関係者たちが、コロナ禍で最前線で働いてくださっているという事実を受け、彼らを守るための防護服を作り、寄付を行いました。」
阿部さん
「コロナ禍において、外で思いっきり遊べなかったり、お友達に会えない子供たち。
彼らがのびのびと過ごすべき時期に、それらが制限されては、未来の彼らの想像力や発想力が閉ざされてしまうのでは、と考えました。
そこで、私たちの店舗でも販売している”ロンハーマンの絵本”を、まずは近隣の保育施設に寄付しました。
豊田弘治さんとコラボレーションで作った、ハッピーなイラストが溢れるオリジナルの絵本になります。」
阿部さん
「また、保育施設の他にも、セーブ・ザ・チルドレンさんの子供向け自然災害用キットにもこの絵本を入れさせていただいております。」
Q.実際にロンハーマンで扱っている環境に配慮したアイテムをいくつかご紹介いただけますでしょうか。
阿部さん
「今とても問題視されているプラスチック問題。
私たち自身も魚や水など食物連鎖によって毎週クレジットカード1枚分に相当するマイクロプラスチックを摂取していると言われており、ペットボトルの消費量は、世界中で1分間に100万本と過剰消費が深刻な環境問題を引き起こすと危惧されています。
そこで環境、そして私たち自身の健康のためにも、少しでもペットボトルの消費を減らすためにできることとして、タンブラーの商品をご用意しております。」
阿部さん
「ロンハーマンでは、社会貢献や環境配慮のアイテムに対してオリジナルのエコラベルをつけているのですが、このタンブラーにもデザインとして入れています。
また、春夏に向けてリサイクル素材のオリジナルのエコバッグや、リサイクルガラスで作られた「マーコ」というブランドのグラス、マニキュリストの80%以上自然由来でできたヴィーガンネイルのブランド「マニキュリスト」などを順次展開させていただきます。ぜひ素敵なアイテムとの出会いから、環境問題を”知る”きっかけになれば嬉しいです。
ー阿部さん、ありがとうございました。
Ron Herman official Site:https://ronherman.jp/
HP:https://www.instagram.com/ronhermanstore/?hl=ja
多くの人に認知されているロンハーマンだが、モーリシャスブルーアクションをはじめとした幅広い取り組みを行っていることを知らなかった人も多いのではないだろうか。
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