1日17人限定のマル秘ダイビングポイント!?西オーストラリア・エクスマウス「ネイビーピア」に初潜入!

パース直行便就航!
注目度高まるエクスマウス「ネイビーピア」

西オーストラリアの中でも、“知る人ぞ知る”ダイビングポイント、「ネイビーピア」をご存知でしょうか。
この「ネイビーピア」、西オーストラリアの中でも特に異彩を放つダイビングスポットらしいのです!!

なぜ今、「ネイビーピア」なのか。
それは、2019年にパースへの直行便が飛び、ぐんとアクセスしやすくなるからっ!
今回紹介する「ネイビーピア」は、パースからカンタス航空の飛行機を乗り継いで約2時間ほどのエクスマウスという場所にあるんです。

とはいえ、ネット上にもほとんど情報がなく・・・、日本に住む私たちからすると“秘境”と言っていい場所かもしれません。

事前にキャッチした情報は以下。

■「ネイビーピア」はパースから北へ約1200kmの街「エクスマウス」にある
■海軍基地にある桟橋の下を潜る(だから、名前が「ネイビーピア」!)
■1ショップしかダイビングを許されておらず、しかも受け入れは1日17人のみ
■オーストラリアのダイビングポイント・トップ10にも入っており、オージーも順番待ちしているという憧れのダイビングポイント
■ダイバーがあまり入っていないため、高密度の魚群が見られる

期待は高まるばかりですが、ふわっとしか情報しかなく、“どんなスタイルでダイビングするのか”“何が撮れるのか”わからない中、石川肇カメラマンに「ネイビーピア」ロケを依頼。

石川カメラマンが、その様子を教えてくれました!
いったい、何が撮れたのでしょうか!?

ダイビングへ出発!
エントリーまでの流れとスタイル

まず、エクスマウスですが、西オーストラリアの玄関口、パースから北へ約1200kmの場所にある街です。

さて、「ネイビービア」は、認可されたダイビングセンターを通さないとダイビングできません
現在、認可されているのは、地元のダイビングショップ「Dive Ningaloo」のみです。

まず、各リゾートからダイバーをピックアップして「Dive Ningaloo」へ。

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

バスの中では、ショップでの器材の取り扱いに関する映像を視聴。
ショップに到着したら、ダイビングフィーを支払います。
そして、レンタル器材を確認し、タンクの空気圧チェックを終えて、ポイントまでトレーラーで出発!!

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

ポイントまでは、約20分ほど。
その間、車内では、“撮影禁止場所”についての説明映像が流されました。
スタッフを見ていると、途中の軍施設で鍵を預かり、桟橋のゲートを解錠していました。
さらにバスは進みます。
この先は、いよいよ撮影禁止エリア。(そのため写真がありませんが、ご容赦ください!涙)

桟橋の突端までバスで移動してきました。
300mほどの桟橋の先端から、基地方面を見るとこんな感じです。

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

到着後、すぐにトレーラーから自分の器材とウエイト類を下ろしてセッティング。

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

取材に入ったのは、5月下旬でした。
水温は24〜25度。5mmのウエットスーツにフードベストとブーツ、手袋を装備して潜水準備。
ちなみに、桟橋には、トイレもシャワーもないので、ご注意くださいね。

アジサシが飛び交い、のんびりした雰囲気です。

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

下をのぞくと・・・、さっそく魚が見えます!!

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

「ネイビーピア」は、水深12〜15mほどのダイビングポイントで、基本的にバディダイブで潜るそうです。
ダイブタイムは50分、15分の休憩をはさんで、もう1ダイブというスケジュール。
簡単なコース取り、そして、定位置に潜む生物(オオセやオオモンカエルウオなど)も教えてくれるので、バディダイブでも十分楽しめそうだなと思いました。

しかし、この日は、全員の希望によりガイドダイブで潜ることに。

「流れが早くなるから、速やかにエントリーしてください!」と英語で急かされながら、桟橋の横にある急な階段(というよりハシゴ!?)を器材を背負って降りていきます。

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

そして、2mのどのプラットホームからジャイアントエントリー!

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

息をつく間もなく、未知のダイビングが始まりを告げました。

薄暗い桟橋に生息する魚たち!
異彩を放つ「ネイビーピア」の水中景観

透視度は10〜15mといったところでしょう。

桟橋は、海中まで続いています。
薄暗い水中に交錯する人工構造物・・・、いい意味で“オーストラリアらしくない”景色を作り出していました。

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

水中では、巨大なタマカイやオオセに遭遇!!

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

そして、ギンガメやバラクーダのトルネードは圧巻の迫力

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

個性的な連中がどっしり居座る姿に、「ネイビーピア」の凄みを感じました。

その反面、ヒラムシやウツボ、オコゼなど伊豆にも沢山いる生物にいちいち呼ばれてしまう、海外ダイビングでありがちなパターンも経験。(笑)

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

薄暗い海中に魚たちがびっしりと群れ、悠々と泳いでいます。
魚たちの秘密基地に迷い込んでしまったかのような錯覚に陥りました。

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

水中の様子は、近日中に公開されるWEBマガジンでたっぷりご紹介予定なので、お楽しみに♪

実は、透明度の悪さゆえ、グループからあまり離れることができず、写真を撮るには過酷な状況でした・・・。
とはいえ、他の海とは異なる感動をくれる、唯一無二のダイブスポットでしょう!

(撮影/石川肇)

(撮影/石川肇)

エキジットは、水面下まで降りている階段を使ってプラットホームまで登ります。

日本人ダイバーは
ここに注意!

当たり前ではありますが、スタッフ全てオージー英語です。(なまっていて、早口!)
また、「最終潜水日から半年以内のダイバー」「パスポートのコピーを持参」などの注意点もあります。
詳しくは、ダイビングショップに事前確認してくださいね。

ダイビング自体は、中級者でも潜れるでしょう。
一方、セッティングからエントリーまで、さまざまな制約があったり、英語での対応になるので、海外慣れしていないダイバーが現地ショップを利用して潜るのは、難しいかもしれません。

なかなかハードルの高いエリアではありますが、この緊張感を含めて楽しむのが、「ネイビーピア」流なのだと思います!

※英語に不安がある方は、日本人インストラクター同行のショップツアーに予約するのがおすすめです。

撮影/石川 肇
構成/山本 晴美

Special Thanks

Dive Ningaloo

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2019年6月現在、「ネイビーピア」へのダイビングを認可されている唯一のダイビングショップ。20年以上にわたって海を案内してきたスタッフが少数精鋭で営むショップだ。ネイビーピア以外にも、ムイロン諸島やニンガルー・リーフでのダイビングを案内している。シュノーケリングツアーも開催しており、ジンベエスイムも可だ。

エクスマウス ツアー情報

VELTRA(ベルトラ)で、ツアー料金、スケジュールなどをCheck!

パースのダイビングショップ「パース・スクーバ」の日本人インストラクターと一緒に潜るツアー。パースから陸の観光名所を巡りながらエクスマウスへロングドライブ。
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エクスマウスに直接飛行機で行き、現地のダイビングショップを利用して潜るツアーです。英語に問題がなく、旅慣れたダイバーにおすすめ。
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今回取材でお世話になったExmouth Escape Resortを利用して、シュノーケリングを楽しむツアー。ラーモンス空港からのレンタカー手配やホテル宿泊がセットになっているので便利です。
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