海からの復興支援・第2回マリンエイド・レポート~次回は沖縄で開催!~

「私たち海を愛する人、海を生業としている人は海がないと生きていけない。
だから、海の素晴らしさを伝え、恐怖を和らげるような活動をしながら、
復興のためのお手伝いができれば」
そんな思いから始まったマリンエイド。
昨年の第一回に引き続き、赤坂ブリッツにて2013年4月13日(土)、第2回マリンエイドが開催されました。
■マリンエイド発起人・広部俊明インタビュー
新感覚ライブSHOW〜マリンエイド〜広部俊明インタビュー | オーシャナ
■第1回レポート
マリンエイド・レポート〜「また、来年も来たいです」〜 | オーシャナ
前売り券が伸び悩んでいるとの事前情報でしたが、当日、ふたを開けてみれば、オープン前から列を成す様子に、関係者はひとまずほっと胸をなでおろしているようでした。

昨年は大雨でしたが、今年は晴れ間ものぞく好天候
会場に入ると、復興支援を行なう団体のグッズ販売スペース。

収益は復興支援のために使われます
三陸ボランティアダイバーズ、JCUE、小渕浜ふるさとプロジェクト、We can do it!頑張れ日本、などがグッズ販売をしており、通り抜けるのが困難なほどの盛況ぶりを見せていました。

写真集「ダンゴウオ―海の底から見た震災と再生」の販売&サイン会を行なう水中写真家の鍵井靖章さん

オーシャナでもおなじみの、三陸ボランティアダイバーズのくまちゃんもグッズ販売
会場に入ると、1階席は9割近い観客で埋まっていましたが、2階席は空席も見られ、昨年よりも観客が減った印象。
単純にイベント内容やプロモーションの問題もあるのかもしれませんが、日本全体の復興支援ムードの沈滞を感じざるをえませんでした。
「逆にいえば、それでも、およそ400名近い来場者が訪れたことはすごいことです。
この火を絶やさないためにも、できるだけ続けていきたいですね」と広部さん。

14時、いよいよ開演。
■総合プロデューサーの広部俊明さん率いる「夢工場(ザ・ブリンプクラブ)」のミニライブ。

バックには、震災を振り返りつつ、海の力を感じさせるスライドムービーが上映
■「春夏秋冬 恋人物語」 をテーマとしたスライド&朗読ショー。

音楽とスライドに合わせて演者が朗読(左から、ドルフィンスイマーの鈴木あやのさん、女優の伊藤さやかさん、歌手・俳優の竹本孝之さん、俳優の中山夢歩さん)
■水中写真家・鍵井靖章さん、三陸ボランティアダイバーズの佐藤寛志さん、小渕浜ふるさとプロジェクトの河野透さんと地元漁師の後藤幸市さんら、復興に携わる方々からの写真とメッセージ。

岩手県宮古市の海中を見続けてきた鍵井さんによるスライドショー「瓦礫の中にも生命や色があり、希望がある」

震災以来、海中の瓦礫撤去を続ける、三陸ボランティアダイバーズの佐藤さん「やった分だけ成果はありますが、まだまだ瓦礫が海中の中に眠っています」
漁師である近藤さんの「気軽に遊びにきて欲しいです」という言葉が印象的でした。
■休憩とビデオメッセージの後、「ガチンコフォトバトル」。
世界の海から撮影腕自慢のガイドが集まり、お題に合わせて写真を見せ、会場の拍手と審査委員の票で勝敗が決するフォトバトルです。

ガイドさんの軽快なトークともはや素人とは思えない司会の古菅さんの的確なツッコミで会場は爆笑に次ぐ爆笑。
お笑い色が強い中、時に、貴重、あるいは感動的な写真で“さすが”とうならせられ、大いに盛り上がったのでした。

プロの方々も参加。水中写真家の鍵井さんのほか、大御所、中村征夫さんも参加……参加!?
優勝は、沖縄ダイビングセンターの片野猛さん!
発表の際は、驚きのち裸(なぜ!?)で喜びを爆発させていました。
驚きのち裸
↓
フォトバトルが終わるとフィナーレの時間です。
「上を向いて歩こう」をスタッフ、参加者、皆で大合唱。

最後は、ステージと会場が一体となってエンディング。
昨年同様、あっという間の3時間でした。

「復興支援は、足りないというより、始まったばかりだと思います。
ムードのせいにせず、内容をもっとおもしろくして、来年はもちろん、できる限り続けていきたいと思います!」と、力強い総合プロデューサーの広部さん。
入場料を全額寄付のマリンエイドでは、皆さんの協力が必要不可欠。
楽しみながら、少しでも現地のお役に立ちたいという人は、機会があればぜひ気軽にご参加を。
次回のマリンエイドは、沖縄で2013年6月8日(土)に開催されます!
