水族館のカレンダー撮影、その裏側に潜入しました!

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鴨川シーワールドを撮影中の越智隆治

2014年の鴨川シーワールドのカレンダーの写真を担当している、越智カメラマン。

※前回のカレンダー発売時の記事はこちら。
海獣ならお任せの越智隆治が撮った鴨川シーワールド2014年カレンダー発売! | オーシャナ

鴨川シーワールドさんから「来年も越智さんにお願いしたい」との連絡を受け、2015年のカレンダー写真も担当することになっているのですが、実は2014年5月9日が撮影最終日。
すでにシャチやその他の動物は撮り終えており、残すは熱帯魚の水槽のみということで、潜入捜査にやって参りました。

朝8時、鴨川シーワールドに到着し、開館前の水槽に入ります。

越智さんはすでに何度も訪れているので、準備も段取りもスムーズで“いつもの水槽のバックヤード”という感じでしたが、実は私、初めてのバックヤードで、気分はもう職業見学に来た小学生!(笑)

きょろきょろしている私を横目に、越智さんはまるで部室で着替えでもするかのように職員の方のドライスーツがかかっているハンガーラックからドライスーツを取り出して着替えています。

鴨川シーワールドのバックヤード

「あ、これ、自分のなんだよね。」

ドライスーツを着る越智隆治

え、うそでしょ(笑)
しかもジーパンのままだし(笑)

撮影期間が長いこともあってドライスーツを置かせてもらっていたらしいのですが、まるで部室、というより、もはや部室でした。

着替え終わるとタンクを背負って水槽へ。

よく見ると、タンクにはBCDが付いていなく、ハーネスのみ。
越智さんも「サイドマウントもハーネスだけだけど、このタイプのは背負ったことがない」と言っていました。

タンクを背負う越智隆治

今回は小さな魚を撮ることが目的だったので、マクロレンズを持って水槽へ。

鴨川シーワールドの水槽に入る越智隆治

普段だったら絶対に被写体として抑えるであろうカメは、スルー。

鴨川シーワールドを撮影中の越智隆治

魚を撮り続けます。

撮り続けること約1時間。
なぜか異様にこちらに向けられた視線を感じます。

そう・・・越智さんにスルーし続けられている、カメです。
“お、お前、まさか俺を撮らないのか?!”といわんばかりのこの表情。

鴨川シーワールドを撮影中の越智隆治 鴨川シーワールドを撮影中の越智隆治

悔しいのか越智さんの周りを旋回し始めますが、それでも魚、魚、魚、NO TURTLE。

鴨川シーワールドを撮影中の越智隆治
鴨川シーワールドを撮影中の越智隆治

後で聞いてみたら、やはり「カメは今回邪魔だったよ~」との返事(笑)

越智VSカメの戦いは1時間半続き、一旦撮影を切りあげたと思ったら、タンクを交換するとすぐさま隣の水槽へ。

エントリーする際には、今度は子亀がエサタイムと勘違いして浅瀬まで浮上(笑)

鴨川シーワールドを撮影中の越智隆治

どこまでもカメに好かれる日でした

今回もあまり気にも留めず、カメより先に水槽へ帰っていきました(笑)

鴨川シーワールドを撮影中の越智隆治

2つ目の水槽でも約1時間半潜っていました

今回撮影した写真で構成されるカレンダーは夏ごろ発売予定です。
発売したらまたお知らせします!

ちなみに「水槽の中から外の景色は見えるのか」と聞いてみたところ、「遠くは見えるけど、ガラスの近くにいる人は見えない」とのこと。
人生で一度くらい水槽に入ってみたいな…と密かに思ったのでした。

鴨川シーワールドのご担当者にインタビュー

鴨川シーワールド広報部の山口さんに来年のカレンダーについて聞いてみました。

鴨川シーワールド広報部の山口さん

ーー

山口さん、来年のカレンダーのコンセプトは、ずばり何ですか?

山口

実はコンセプトないんです。いや、ないわけではありませんが・・・。

ーー

と、言いますと?

山口

今までの鴨川シーワールドのカレンダーは、「元気、躍動感、パワー、力強さ」と言ったイメージコンセプトが多かったんです。
水族館側で、“○月はこの魚でこのテーマ”というものを予め決めてからカメラマンさんに“これを撮ってください”、という依頼の方法をとっていたんです。

でも昨年越智さんに撮ってもらうと決まってからはそれを廃止して、“越智さんらしく撮ってもらおう”ということにしたんですね。

ーー

自由に、感じたままに、ということですね?

山口

そうです。“鴨川のテイストに合わせたものを撮ってもらう”のを、やめんたんです。

ーー

- なにか変わったと感じますか?

山口

人によって感じ方は違うと思いますが、越智さんは動物だけでなくその周りの景色や泡も含めて撮ってくれているので、僕は柔らかくなったし、今までにない感じになったと感じています。

ずっと自然の中で動物を撮っている越智さんにとって、昨年はかなり戸惑ったと思います。
7~8年ぶりにシャチの水槽に飼育員以外の人を入れたりしたこともあって、職員もピリピリ緊張していましたしね。

ーー

昨年と比べて今年のカレンダーはどうですか?

山口

越智さんも水族館での撮影は2年目で、戸惑いはなくなっていたと感じています。
まだカレンダーは完成していませんが、候補に出ている写真を見れば僕にはわかります。
去年も最高のカレンダーでしたが、今年のカレンダーが完成したらカレンダー担当は引退してもいいと思えるほど満足しています!!

山口さんありがとうございました。
撮影の裏側も垣間見ることができ、いまから発売が楽しみです!
みなさんも完成したらぜひご覧くださ~い!

鴨川シーワールド
〒296-0041 千葉県鴨川市東町1464-18
TEL) 04-7093-4803
FAX) 04-7093-4829

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PROFILE
成蹊大学文学部国際文化学科卒業。
ナレーター、司会、ダイビング・モデルとして、TV、雑誌、モーターショー、トークショーなどで活躍。宝くじのキャンペーンガール「幸運の女神」では、46都道府県を旅する。

2013年からは、大物運・海況運をつかさどる「海の女神」へと転身し、舞台を海に変えてオーシャナの突撃体験レポートを担当。
潜水士資格も取得し、2014年は伊豆大島復興観光大使「ミス椿の女王」として、伊豆大島をはじめとした被災地復興支援活動にも尽力する。

「ダイビングがきっかけで、物の見方も感じ方も生き方も180度変わり、自分の周りまでもキラキラ輝き出したことを実感。 
いろんなことを体験しながら、たくさんの“きっかけ”を届けていきたいです」

【経歴】
・第25期 日本テレビイベントコンパニオン
・第11~12期 スバルスターズ
・第33期 宝くじ「幸運の女神」
・第23代 ミス椿の女王(2014.2~)
・第29代「ミス熱海・桜娘」(2016.1~)
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