飛行機搭乗前の待機時間2


先日、飛行機搭乗前の時間について書いたところ、
同じ質問を何人かの方にいただきました。
※前の日記http://diving-commu.jp/ceditorblog/item_1359.html

「飛行機は気圧調整されているから大丈夫なのでは?」
または、
「〜の飛行機は大丈夫って聞いたことがありますよ」

実は最近の寺子屋でも書いたのですが、
知っている範囲でこの質問にお答えします。

機内圧は調整されているとはいえ、
陸上より低く設定されている場合が多いのです。
(※機体を守るため。パンパンのボールより少し空気が
抜いてあるボールの方が破裂しにくいってこと。たぶん)

飛行機の種類やそのときの高度によって違いますが、
地上換算にすると600㍍以上だったり、2000㍍以上だったり。


高所移動の定義もいろいろ議論がありますが、
300㍍から高所と定義する場合も多いので、
やはり飛行機での移動は高所移動と考えて妥当です。

さらに、機内圧は常に一定ではなく、
当日の気象状況や機長の判断などにより、フレキシブルに変化するようです。
そういう意味でも窒素を刺激しやすいと考えられるのです。

しかし、「〜の飛行機は陸上と同じに設定されているので、
帰る日もダイビングしても大丈夫です」
とうたうダイビングサービスも実際にあるようです。

ただ、記憶によれば、
前々回くらいの高気圧学会セミナーで「地上と同じで大丈夫」
とよく言われていた八丈島の飛行機の機内圧を実際に調べた学者がいて、
結果、やはり陸上より低かったと報告されています。

また、南の島の機体などは十分な与圧システムがないことも考えられます。

以上のようなことから、
やはり潜ってから飛行機に搭乗までに、
最低でも18時間を空けるというガイドラインを守るべきだと思います。

※もっと詳しい情報を知っている方、もしくは終始陸上と同じ機内圧の
旅客機のことを知っている方がいたら、ぜひ書き込みお願いします。

P.S.
“ですます調”で書いたら頭良さそうに見えるかも〜(笑)。

 

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
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〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
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