イントラの給与明細

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今日、イントラorガイド希望の方から質問メールをいただく。
内容は主に収入について。よく聞かれる質問だ。

収入はもちろんお店によってバラバラだが、新人などは総じて低い。
10万を切ることもザラ。

それでも、雇うほうも雇われるほうも、
お互いに“好きなことで飯が食えるんだから”という暗黙の了解で成りたっている。

今まで聞いた中で一番良かったのはモルディブのリゾートで、
1年くらい修行でやろうかなと本気で考えたほど。
使うお金を考えたら、日本の新人サラリーマンよりよっぽど貯金ができる。
反対に、今まで聞いた中で最も少なかったダイビングショップの給与明細は笑うしかない。
給料の欄に記載されたが額は、驚愕の
マイナス5万円

少ないというか、ない。いや、ないというかむしろ払うわけだ(笑)。


そのショップは完全歩合制。
講習0円がウリだったので、器材やカメラ、
講習を売らないと収入にならない。

それでもプールスタッフは必死の(ときに際どい)セールストークで、
生活できるぐらいは稼げるし、中には90万ぐらい稼ぐ希な人もいたらしい。

しかし、海洋にゲストが潜りにきたときには、
彼らが着ているぴかぴかの器材にはすでに何年ものローンががっちり組まれ、
むしりとろうにも尻の毛も生えてない。つるつる。
ぴかぴかのつるつるのすってんてん。

なので、海洋担当のイントラは、
いくら休みなしに講習をこなしても、
家賃の5万を引かれ、明細はマイナス5万。

まあ、これは極端な例だが、
似たような話はいくらでもある。

新人イントラの給料が低いのは確実だが、
それを“海が好き”で乗り越えるのはいいような悪いような。
う〜ん、わからない。
少なくとも海と同じくらいはお金を好きになったほうがいい気がする。

丁稚はまったく否定しない。
でも、ビジョンを持ったいい丁稚と思考停止の悪い丁稚があるとも思う。

自分も悩んでいるのに、
人に明確なアドバイスができるわけないか(笑)

 

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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