目の前でサンゴを蹴ったダイバーを目撃!スマートな指摘方法とは?
ちょくちょく来る、ガイドさんへのクレーム、というか注文。
見て見ぬふり。
盛大に砂を巻き上げて周りに迷惑をかけたり、群れに突っ込んだり、サンゴをフィンで折ってしまったりするダイバーに対して、「なんで、ガイドさんは注意しないの!」ということです。
自分に置きかえて、「注意した方がよいのでしょうか?」という質問も結構あります。
確かに、ゲストや見ず知らずの人を注意するのは気がひけるし、気分がよいものではありませんよね。
実際、まったく見て見ぬふりをする方を見たことありますし、自分自身も「まあ、いっか」と流してしまったこともあります。
意識の問題もありますが、多くは無自覚なケース。
伝えてあげないと繰り返すことになってお互い不幸なので、伝えた方がよいのですが、叱ったり、厳しく注意すると感情的な摩擦を生みます。
厳しく注意するのもありっちゃありで、「それがその人のためになる」という意見も一理あります。
しかし、人一倍、注意をされるのが大嫌いな人もいますし、誰でも最初はビギナー。
もうちょっとスマートに伝える方法がないものでしょうか。
そこで、僕が今まで見たガイドさんの中で、スマートな伝え方だと思ったポイントを2点ご紹介します。
1.その場で伝える
後から、「あの時、サンゴ蹴ってたよ!」と言われると、無自覚な人は「そんなことないし」という思いが膨らみ、しこりが残る可能性があります。
そこで、スレートなどで、「フィンでサンゴ蹴っていますよ」と、その場で気づかせてあげることが大事というわけです。
2.解決策を提案
“怒る”、“叱る”、“注意する”、あるいはもっとソフトに“指摘する”ということでさえ、結局は、その対象はサンゴを蹴ってしまった人の“誤った行為”に向かうので、伝え方、受け取り方の程度問題という話で、パーソナリティによってこじれるリスクがあります。
しかし、解決方法を提案するということは、あくまでその”解決法”を対象に話をすることができるので、一緒にポジティブに進むことができるのです。
例えば、サンゴを知らずに蹴るのは、多くは中性浮力の問題。
BCに給気が足りておらず立ち泳ぎになって蹴ってしまうケースでは、「もう少しBCに給気して、体が水平になるようにすると良いですよ」とか「あおり足ができれば、サンゴを蹴らなくなるんですよ。試しちゃいますか!」などと、にこやかに伝えるのが個人的には好きです。
図体の割に気の小さい自分が、ビギナーのときに上から目線で「サンゴ蹴って、もう!」と怒られたら、間違いなくショボ~ン(笑)。
「ユー、あおり足、やっちゃう!?」とノセられたら、ウキウキと練習すること間違いないのですが、皆さんはいかがでしょうか。
まあ、叱ってくれるガイドさんも好きですけどね。