夏合宿  序章

法政アクアの思い出の続き。書くのが楽しい。
ま、なんだかんだ青春ってやつだ。
※前回の日記↓
http://diving-commu.jp/ceditorblog/item_641.html
プール練習の後、無事、春合宿でCカードを取得。
しかし、半人前ということで、Cカードの現物はもらえない。
春合宿。富戸の民宿「かまや」さんにて
中央のご主人はよく焼き芋をふるまいつつ、予科練の話をしてくれたものだ。
予科練出身のご主人は、1秒も遅れず一糸乱れず整列し、
飯も決して残さない体育会系の僕らを見て嬉しそうにしていた。
嫌々やっていた当時ではなく、今ゆっくりと話たいものだが、
お亡くなりになってしまったのが残念だ。


春合宿で叱られる若き和尚(13年前!?)
この合宿で、我が新入生は3人くらい辞めて、
6人でアクアの年間行事で最も熱い三宅島での夏合宿へ。
夏合宿は行くまでがとにかく大変。
目標の設定とそれを達成するための
具体的な企画書を書き上げなければならない。
例えば、“アイコンタクトのタイミングが悪い”と指摘されていた僕は、
どのタイミングでアイコンタクトすべきかレポートしなければならない。
アイコンタクトのタイミングをここまで深く考えている大学生は、
当時の自分に違いない(笑)。
その他モロモロ行く前の準備盛りだくさん。
しかも、ほぼ全員辞めたいので、モチベーションも上がらず。
しかし、とりあえず行くことにしたのは、
剣道部で体育会気質に対する免疫があったことと、
歴代の先輩が「夏合宿で人生観変わった」というのを聞いたから。
まあ、流されやすい性格ってのが根本理由だろう。
で、いよいよ夏合宿当日。
竹芝桟橋から東海汽船で出港するのだが、ここで合宿最初の衝撃。
甲板に集合をかけられるクラブ員。
すると、ここでも例の校歌大合唱が!
※例の大合唱→
http://diving-commu.jp/ceditorblog/item_639.html
主将が甲板中央にひざまずき、
地面にコブシを立てる(キャンディーズがマイク置く姿勢)。
そして、主将を中心に円陣を組んだところで、 主将が声の限り叫び始める。
「天下に轟くぅ〜〜〜、法政大学ぅ〜〜〜、校歌ぁ〜〜〜!!!!」
みんな見てるよ、みんな見てるってば〜。もう、客大注目。
ニヤニヤしている人はまだしも、
普通に「うるせーなー」って顔をしている人もいる。
しかし、伝統には勝てない。
僕も新入生歓迎会で免疫ができていたので、
早めの開き直り、主将の言葉に呼応するして、
コブシを天に突き上げながら力の限りに叫ぶ。
「せ〜〜〜〜〜〜っい!」
そして、振り上げたコブシを大きく上げ下げして調子を取りながら、
校歌大熱唱。
「わ〜か〜き〜、我らが〜〜、命の限り〜〜……」
そして、校歌が歌い終わると、いつものように主将が再び声の限り叫ぶ。
「フレーーー、フレーーー、アックッア」
それに呼応して、僕も大声で叫ぶ。
「フレッフレッアクア、フレッフレッアクア〜〜」
校歌が終わっても先輩の無茶ブリは続く。
「おい、寺山! 見送りの人に向かって、なんか歌え!」
ええっ! もう何でもいいや。
ってことで、ヤケになってなんか歌う若き和尚
こうしてお金を払って嫌々参加する、
不安一杯なダイビング合宿が始まったのだが、
まだまだ序の口だったのでした……。
※新入生和尚と主将の三浦さん@三宅島の東海汽船乗り場
ちっこいんだけどマッチョで当時は怖かったんだよな〜。
今ではサーフィンばっかりやっているそうだ。
もう俺の方がダイビングうまいんだもんね〜だ(笑)
いつかに続く

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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