水中写真家・越智隆治写真展「Biodiversity」が1/8(金)より銀座にて開催!
水中写真家の越智隆治さんがLUMIX GINZA TOKYOにて、写真展「Biodiversity」を2021年1月8日(金)〜2月17日(水)にわたり開催する。昨年は同会場で「Tahi Lanu Moana」〜青色の海〜と題し、トンガのザトウクジラを中心に2019年に撮影された作品が展示されていたが、今年は「Biodiversity」をテーマにこれまでに撮影された作品を展示されるそう。今回の写真展にはどういった想いが込められているのか、越智さんからメッセージをいただいた。
越智さんからのメッセージ
-Biodiversityに込めた想い-
「新型コロナで感染者が増加する中ではあるのですが、写真展を開催することになりました。タイトルの『Biodiversity』は、英語で“生物多様性”を意味しています。海中にいると、陸上にいる時よりも、この生物多様性を強く感じ、そして意識することが多いのではないでしょうか。
私自身、『果たして人間という存在は、その生物多様性に加わることができるのか?』。常にそんな風に悩み続けながら撮影を行っている気がします。人間の生活が豊かになればなるほど、自然界のバランスは崩れていっています。しかし、それを食い止めようという動きをするのも、また人間にしかできないことです。
今回の作品は、木からではなく、石灰石から作られた紙、「LIMEX(ライメックス)」を使用して、印刷を試みます。プラスチックが海洋生物に与える影響が問題視される中、脱プラスチックで植物性由来の素材が多く使われだしました。でも、一昔前までは、森林伐採による森の消失が問題になっていたはずなのに・・・。という矛盾も感じてしまうというか。
そして、コロナ禍で、使い捨て容器が多く使われているというのも、自然界にとっては、決して良い方向に進んでいるとは言えないと思います。そのような状況の中、新たな素材で地球を温暖化の脅威から守っていこうと努力している企業も出てきています。その一つがLIMEXという素材です。
紙やプラスチックそのものがいけないのではなくて、過剰に使い過ぎることが問題を引き起こしています。そんな中で、こんな物もあるんだよ、ということを知ってもらえればという想いで、この写真展を開催することにしました。
DMの写真は、「地球を救うも、ダメにするのも、人間次第・・・」。そんなイメージに合っているかなと思って、選びました。
地球が、いつまでもBiodiversityを維持していける惑星であって欲しいという願いを込めて。」
今回の写真展は、地球環境のこと、生物多様性のこと、コロナ禍の今だからこそ、一度見つめ直すきっかけを与えてくれるのではないだろうか。越智さんの在廊日は決まっていないそうだが、前日か当日にSNSで告知されるそう。入場料も無料なので近くを訪れた際には、ぜひ一度足を運んでみては!?
越智隆治写真展
「Biodiversity」
●期間:2020/1/8(金)~ 2/17(水)
●場所:「LUMIX GINZA TOKYO(ルミックス銀座東京)」
▶︎LUMIX GINZA TOKYO
●住所:東京都中央区銀座5丁目1-8 銀座MSビル 1・2F
●開館時間:11:00~19:00
●休館日:月曜日・年末年始
●入場料:無料
●TEL:03-6264-5160
Profile
越智 隆治
慶応大学文学部人間関係学科卒業。産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリアでのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。ダイビング経験本数9000本以上。
■越智カメラマンの美しい写真が映えるウェブマガジンはこちら