【祝】水中写真家・鍵井靖章氏が故郷の川西市より市民文化賞を受賞

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鍵井靖章氏(以下、鍵井氏)に、故郷の兵庫県・川西市から市民文化賞が贈られた。この賞は、文化的活動による功績が顕著であり、文化の発展を通じて誇りあるふるさとづくりに貢献された方に贈呈されるもの。12月13日には川西市役所にて、越田謙治郎市長より鍵井氏に盾が手渡され、祝辞などが述べられた。

越田市長(左)と鍵井氏

越田市長(左)と鍵井氏

水中写真家として精力的に発信を続ける姿勢が評価された

鍵井氏は水中撮影のほか、講演会や写真集・絵本の発刊、展示会など幅広い活動を展開。そして自身の作品を通して、水中写真家の経験と生き方を伝え、海の魅力を世界中に発信している。

現在は環境問題にも目を向け、SDGsへの取り組みとして講演会で海洋汚染の現実を写真とともに紹介し、海を守る活動に尽力している。また平成23年に発生した東日本大震災直後から、震災を経験した海の様子を記録し、復興に至るまでの様子を発信。現在も撮影を続けており、自然の脅威と再生、そこに生きる海の生きものたちの様子を伝え続けている。こういった活動が、同賞受賞の主な理由となっているという。

越田市長と歓談する鍵井氏

越田市長と歓談する鍵井氏

「川西は大切な故郷であり、現在の活動の原点」と鍵井氏

「川西は、自分にとって大切な故郷です。20歳の時に、川西能勢口駅付近にある川西阪急百貨店で、師匠の伊藤勝敏さんの水中写真展を見て、水中写真家を志しました。川西は、現在の活動の原点です」と鍵井氏。
現在川西市では、市のアーティスト支援事業で市役所南玄関とキセラ川西プラザに水族館をイメージした鍵井氏の作品が展示されている。また12月18日(日)までwedgeにて「Blue+写真展」も開催中だ。

12月18日まで鍵井氏と113名の水中写真愛好家たちによる「Blue+写真展」を開催中

12月18日まで鍵井氏と113名の水中写真愛好家たちによる「Blue+写真展」を開催中

日本を代表する水中写真家として、精力的に活動を続ける鍵井氏。これからもますます素晴らしい作品を生み出し、私たちを楽しませてくれるに違いない。

関連記事:「第7回 Blue+写真展×INGRID」12/18まで鍵井靖章氏の故郷・兵庫県川西市で開催


 

水中写真家 鍵井靖章
1971年、兵庫県生まれ。1993年よりオーストラリア、伊豆、モルディブに拠点を移し、水中撮影に励む。
1998年に帰国し、独立。自然のリズムに寄り添い、生き物に出来るだけストレスを与えないような撮影スタイルを心がける。多彩な視点と色使いが人気で、大胆かつグラフィカルな水中写真で多くの人々を魅了する。一方3.11以降は、震災を経験した海に生きる生命を定期的に記録している。主な写真集に『unknown』(日経ナショナルジオグラフィック社刊)、『不思議の国の海』(PIE International)など多数。
2013年、2015年 日経ナショナルジオグラフィック優秀賞受賞など受賞歴多数。TBS「情熱大陸」、TBS 「クレイジージャーニー」などにも出演。

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PROFILE
大学時代に慶良間諸島でキャンプを行い、沖縄の海に魅せられる。卒業後、(株)水中造形センター入社。『マリンダイビング』、『海と島の旅』、『マリンフォト』編集部所属。モルディブ、タヒチ、セイシェル、ニューカレドニア、メキシコ、タイ、インドネシア、フィリピン、マレーシア、オーストラリアなどの海と島を取材。独立後はフリーランスの編集者・ライターとして、幅広いジャンルで活動を続けている。
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