密漁とは?どこからが密漁になるの?弁護士さんに聞いた密漁のアレコレ
密漁をしない、密漁にならないために押さえておきたい確認ポイント

こればかりは、各エリアの漁協の規則を遵守することにつきる。つまり、漁業調整規則に違反しないこと。採捕禁止期間や漁法に関する規定は、都道府県の漁業調整規則に詳しく記載されているので、実際に海に行く前には確認しておきたい。
密漁を見つけたら

まず、直接声をかけるのはトラブルになるので避けておきたい。見かけた場合は、漁業権侵害は犯罪なので、警察に通報(110番)するのが無難。ただ、通報した場合は、目撃者として警察の事務所等で事情聴取を受けることもある。間接的な関わり方として、漁協に伝えるのも一つの方法なので、状況を踏まえて判断するのが望ましい。
難しい法令を分かりやすく丁寧にご教示いただいた新居さんに大変感謝するとともに、密漁をしない、ならないためにこれくらいの基礎知識は押さえておくのが、海遊びのマナーだと痛感。情報のアップデートも積極的に行う必要がありそうだ。
※オーシャナでは、ダイビング中の魚との接触は原則、推奨しておりません。海面エリアでの海遊びを楽しむ際は、海洋資源を持続可能にするためにも、法令を遵守するのはもちろんのこと、ローカルルールも尊重し、地元の方々との気持ちの良いお付き合いができるよう願っています。
記事監修:新居裕登さん
東京の中規模法律事務所に勤務する弁護士。大阪府出身。
幼少期にスキューバダイビングのライセンスを取得し、現在も趣味としている。
海に関わる人、生活、生物・環境のために法律家として何かできることはないかと日々考えながら活動している。