出版裏話や新作「FantaSea」もお目見え! ~むらいさち「よるのこどもの あかるいゆめ」出版記念トークショー開催レポ~

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うみカメラマン・むらいさち氏と、国民的詩人・谷川俊太郎氏による、写真絵本「よるのこどもの あかるいゆめ」(マイクロマガジン社)の出版を記念して、オーシャナサロンでトークショーを開催しました。

会の後半には、スペシャルゲストとして、マイクロマガジン社の編集者さんをお迎えして、貴重な話を聞きました!

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「んーこれは、どこで撮ったのか……
覚えていないけど(笑)」

自分で写真を紹介していっては、どこだったか覚えていないという言葉が連発(笑)。

「えー!!」と、参加者はその言葉に毎回、驚きながらも、ゆらゆらふわふわの可愛らしい写真に笑いが溢れていました。

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「次は、なんでもない、よくいるベラの写真ですー」と、一見雑な説明ではありましたが、なんでもない(?)そんなベラも、むらいさちさんの手にかかると、夢の世界にいるような、かわいらしいベラに変身していました。

これが、むらいさちマジック!

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もしかしたら、むらいさちさんにとっては、どこの海で撮ったかなどは、関係ないのかもしれませんね。

きっかけは、座間味

自分のダイビング人生のスタートだったのは座間味の海、と紹介してくれた写真。

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もう10年以上も前のものですが、その写真を見ても、変わらぬむらいさちカラーでした。
これが漫画ならば、10年も連載されていれば、登場人物の顔は、見違えるほどに変わってきてしまうものの。 写真に対する、譲れない部分、大切にしている想い、が垣間見えました。

続・FantaSeaの世界!!

昨年、7月に発売された「FantaSea」の続編を特別に見せていただきました!
どの写真も、被写体とその背景がかわいく表現されていて、まるで、そこに物語があるようでした。

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編集者との貴重な出版裏話

ここで、編集者さんが登場しました!
むらいさちさんと、編集者さんとの何気ない出会いから始まった、写真集出版までの裏話を聞くことができました。

谷川俊太郎氏へのアプローチ、そして、そのアプローチの結果が届いた瞬間の、面白エピソードまで!
なかなか聞くことのない話がきけて、主催側のこちらまで、どきどきわくわく。

谷川俊太郎氏へのアプローチ計画中

谷川俊太郎氏へのアプローチ計画中

谷川俊太郎氏から、届いたFAX!!

谷川俊太郎氏から、届いたFAX!!

谷川俊太郎氏が、気に入って仕事を引き受けてくれるだろう、という勝算があったという編集者さん。
そして、その答えはというと……アプローチをして、2、3週間後にFAXで届きました!

「谷川さんはお忙しい方なので、気長に待とう!」と思っていただけに、あまり早くに返事が来たので驚いたそうです。
なかなか見ることができない貴重なものに、みなさん釘付けでした。

表紙の検討段階中。たくさんの候補が並んでいますね。

表紙の検討段階中。たくさんの候補が並んでいますね。

もはや戦友?心地よ掛け合いのお二人でした。

もはや戦友? 思い出し笑いをしながらのお二人でした。

トークショーの後では、ケーキやお菓子を用意してのお茶会!むらいさんを囲んでの和気藹々とした時間でした。

トークショーの後では、ケーキやお菓子を用意してのお茶会!むらいさんを囲んでの和気藹々とした時間でした。

「自分の写真で、幸せにしたい」

今回のトークショーの中で、むらいさちさんが言っていた、もっとも印象的だったのはこのフレーズでした。

「自分で撮った写真を見直してて、すごい良い写真だな、と自画自賛することがよくあって(笑)。でも、それってつまり、写真を見た人が喜んでくれるだろうな、って思えるからなんですよね。自分の写真で、たくさんの人を幸せにしたい」

出版までの話と、むらいさち氏の写真への想い。
両方を知ってしまった今夜からは、みなさんにとって特別な写真集になったことと思います。

最後にみなさんと集合写真!!

最後にみなさんと集合写真!!

ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。

「よるのこどもの あかるいゆめ」(マイクロマガジン社)

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著者:谷川俊太郎
写真:むらいさち
定価:1512円(税込)
※全国の書店で発売中ですが、現在、品薄、売り切れのところもあるようです。
Amazonからもご購入頂けます!

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writer
PROFILE
父が島崎藤村を好きだったわけでも、母が源氏物語を好きだったわけでもなく。ましては、新年や早春に生まれたわけでもないけれど、名は、若菜。
子供の頃に与えられた谷川俊太郎の詩集に影響をうけ、コトバ遊びの楽しさを知る。
大学卒業後、ダイビングツアーを取り扱う旅行会社に入社。2016年に総合旅行業務取扱管理者資格取得。他、総合旅程管理主任者資格所有。
2011年の震災を機に岩手と宮城に通い始め、ワカメの美味しさを痛感し、ワカメ大使として活動中。
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