ソロモン海とサンゴ海に挟まれた原色美人の海~パプアニューギニア・タワリ~
タワリの海を潜って、まず驚いたのがその透明度。
実はあまりパプアニューギニアの海に透明度を期待していなかったが(すいません)、ポイントの集まる海域が、ソロモン海とサンゴ海をつなぐ水路のような地形をしているためか、潮通しがよく、空を飛んでいるような透明度。
そして、浅瀬の群青色から外洋の濃紺まで変幻自在の青色に、珊瑚やソフトコーラルの緑、赤、黄がパキッと存在感を放つ原色の海。
原始的で力強いパプアニューギニアの海をひと言で表すなら“原色美人”といったところだろうか。
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ダイビングは、ソロモン海、サンゴ海、そしてハウスリーフで潜る3パターン。
緑深い森が沿岸をなぞるように続く、そのまさに目の前がソロモン海のダイビングポイントだ。
浅瀬のリーフ上に手つかずの原始的なサンゴが広がっている。
珊瑚は生物たちのゆりかご。
沿岸近くの切り込んだ地形には、海を覆う緑から木漏れ日が射し美しい。
海況は穏やかで、地形も簡単。
のんびり珊瑚と、そこに棲む生き物たちを楽しむことができる。
少し深いリーフ上では、エレファントイヤーコーラルやキャベッジコーラルなど、パプアらしい海の景観を楽しめる。
ドロップオフ沿いは、ハナダイやハゼなど小物の宝庫。
カメラで夢中で撮っていたら、なんと知らぬ間に外洋をジャイアントハンマーヘッドが通過……。
海と海をつなぐ水路は、大物の通り道で、壁ばかりに集中していると、志村うしろうしろ状態。
海岸線沿いに、リーフ、ドロップオフ、外洋とコンパクトに続くひとつの理想型で、それだけに、何を撮るか、見るか、なかなか悩ましい海である。