初めてのロタの海は、嘘みたいなブルーだった!
北マリアナ諸島、ロタ島の海取材が終わりました。
スケジュールの都合でたったの2日間しか潜れませんでしたが、連日天候にも恵まれ、とても素敵な写真が撮れました。
初めてのロタの海。
飛び込んだ瞬間、水温30度の温もりと、無いような透明度、そして、何とも言えないブルーに包まれた幸福感と言ったらもう…。
このブルー、なんと表現したらいいのでしょうか。
同行している自然写真家の高砂淳二さんは、このブルーやロタホールの光について、スッと口から出てくる言葉が感性にあふれていて、ウェブマガジンはその言葉たちを代弁できるように作りたいと思うのですが、感性の乏しい僕なんかがこのブルーを見て真っ先に思ったのが、「なに、この嘘みたいな色」。
この写真を見てください。
これ、誰かが画像処理をしていたとしたら、「ちょっとやり過ぎだろ~。嘘みたいな色になっているよ」と思ったかもしれませんが、そのままオリジナルの写真です。
少し、パープルがかったブルーというのでしょうか、とにかくブルーが濃い。
そして、濃いのに澄んでいるという、まさにロタブルーとしか言いようのないブルーです。
船上から見るブルーも、なんだかもう嘘みたいなブルー。
なんで、こんな独特なブルーになるのか、今回、お世話になったRUBIN(ルビン)の山本博さんに聞いてみました。
「ロタ島は石灰岩できていて、標高500mのサバナ高原に降った雨は地中深く浸透し、濾過されて湧き水になります。
雨季には貯水タンクにはためきれない湧き水が海岸や洞窟から滾々と湧きあふれ、海水と溶け混じります。
この解けたカルシウムには太陽光線の中の青色を反射する性質があるようで、そのためにロタブルーは青く見えるようです」
なるほど~。
確かに、そう言われると乳白色の絵の具を混ぜたような感じもします。
魚は少ないですが、その代わりに、青と光と透明度、水温という“気持ちいい”要素がすべてMAXでそろう海。
潜っているだけで、とにかく気持ちのいい海です。