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地球上最大の生物・シロナガスクジラを求めて。スリランカでのリサーチ閲覧無制限

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現地からレポート

昨年(2013年)4月にスリランカ北東部で行なった、シロナガスクジラと泳げる海域のリサーチ。
結果は、ニタリクジラや、マッコウクジラの群れに海中で遭遇したりしたが、シロナガスクジラは、船上からの撮影に留まった。

スリランカのマッコウクジラの群れ(撮影:越智隆治)

昨年のリサーチで遭遇したマッコウクジラのメスの群れ

そのリサーチ第2弾として、今回は、スリランカ南西部海域にて、シロナガスクジラのリサーチを行なうことにした。

スリランカでは、実際に南部でのホエールウォッチングが盛んな事は以前から聞き知っていたのだけど、そこで潜るとなると色々と制約も多く、できれば他の海域での可能性を探りたいためのリサーチだ。

とは言っても、その南部でのホエールスイミングも、来月行なってみて、どの海域がベストかとか、状況によって判断していきたいと考えている。

今回は、8回海に出る予定で、すでに4日間のリサーチを終えた。

ここをリサーチする事に決めたのは、昨年北西部をリサーチしたときにガイドをしてくれたスリランカ人が、「2013年2月に、50頭以上のシロナガスクジラが、外洋に集結していた。毎年、この時期には数頭のシロナガスクジラは目撃することはあるけど、あんなに沢山集まっているのを見たのは初めてだった」という、半ば夢のような嘘のような話を聞かされた事に起因する。

大げさに言ってるのではないかと思いながらも、その真偽を確かめたい衝動に駆られ、実際にそんなシーンが見られるのであれば、と思い、確実性も何も無いのに、勢いで来てしまった感もある。

初日、まだ日が出ない内に出発。

スリランカの夜明け(撮影:越智隆治)

50頭が集結していたというエリアを捜索したが、巨大なタンカーが行き交い、「こんなにタンカーの通行が激しい海域にはたしてそんなにクジラが集まってくるのか?」という疑問と不安を感じた。

スリランカのタンカー群(撮影:越智隆治)

実際のところ、その話をしてくれたガイドは、娘が生まれるということで奥さんの実家に帰省していたため、今回はFacebookでの情報のやり取りをするだけで、一緒には乗船していない。

ただ、船のキャプテンは、昨年のリサーチでも一緒だったスリランカ人の男性で、彼も50頭のシロナガスクジラが群れている場面に遭遇していた一人だった。

「あんなの見たことないよ。50頭より、もっといたと思う。なんで集まっていたかははっきりわからないけど、クジラたちが食べるクリルが大量に発生していたのかもしれない」ということだった。

スリランカのボート(撮影:越智隆治)

近くでは、昨年の北東部でも良く目撃したイルカと一緒に漁をする漁師たちの船が見られた。
タンカーが行き交い、漁師たちの船がイルカと一緒に激しく移動する中、クジラのブローはまったく見えなかった。

スリランカの海(撮影:越智隆治)

スリランカのイルカの群れ(撮影:越智隆治)

場所を替え、捜索するも、なかなか見つからず、最後に陸からほど近い海域で、クジラを発見。
しかし、潜っても透明度が最悪で、それがシロナガスクジラではなくてニタリクジラであるという事が確認できただけだった。

昨年も、陸から近いエリアにいたニタリクジラを、彼等は「まだ成長しきっていない小さいシロナガスクジラ」と言っていた。

スリランカのニタリクジラ(撮影:越智隆治)

昨年のリサーチで撮影したニタリクジラ。どちらの海域でも、シロナガスクジラやマッコウクジラよりも、陸から近いエリアで目撃することが多かった

何故、成長しても15m弱程にしかならないニタリクジラと、シロナガスクジラを見誤るかという答えは、数日後にはっきりするのだが、通常シロナガスクジラは、最大33m程に成長するが、ここにいるシロナガスクジラは、ドワーフ・ブルーホエール(小型のシロナガスクジラ)で、成長しても、25mほどにしかならない(とは言っても25mだけど)。

初日は、イルカ漁の群れ、それにニタリクジラ2頭に遭遇。

2日目は、違う海域を捜索するが、まったくクジラにもイルカにも遭遇すること無く終わった。
そして、3日目も、イルカ漁の群れに遭遇しただけだった。

スリランカのイルカの群れ(撮影:越智隆治)

このまま会えないで終わってしまうのかもしれないという不安が募り始めた。

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