八丈島のアフターダイビングは、知られざる島の絶景スポット巡りがオススメ!

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海の取材を無事に終えた後は、八丈島の絶景や亜熱帯の森、隠れ穴場スポットなどを取材してきました。

一日三本潜るのももちろんいいですが、「午前中はがっつり潜って、午後は陸も見てみたい!」「ダイビングで八丈島に通い詰めてはいるけれど、意外と陸の事を知らない!」「そもそも八丈島ってどんなところ〜?」などなどの方々は必見です。

島の南側が一望できるふれあい牧場

島の南側が一望できるふれあい牧場

八丈島一周道路をたどって
主な観光スポットをおさえよう

ふれあい牧場、ホタル水路、大坂夕照、裏見ヶ滝、南原千畳敷海岸、夕日スポットなどなど……、八丈島には観光スポットが盛りだくさんです。
今回は、そんな大自然を満喫できる八丈島でのアフターダイビングの過ごし方をたっぷり紹介します!

八丈小島をバックに溶岩の上に芽生えた緑が引き立つ八丈島ならではの景色

八丈小島をバックに溶岩の上に芽生えた緑が引き立つ八丈島ならではの景色

八丈島はひょうたん型をした島で、主な観光スポットは「八丈島一周道路」を使えば手軽にアクセスできます。
一周道路の全長はおよそ45kmで、一周するのにかかる時間は、1時間半くらいです。
その中には、多くの観光スポットや絶景などが点在しており、すべてをじっくり見てまわるには、意外と一日では足りないなと感じました……。

とはいえ、地元の観光協会やダイビングショップの方などに事前に行きたいところを確認して、しっかり計画すれば、ある程度の有名どころは、結構見られると思います。
ちなみに、道はアップダウンが多く、時期によってはスコールなども多いとのことで、レンタカーを借りることをのがおすすめします。

ではさっそく、僕も「八丈島ダイビングショップ アラベスク」の小金沢さんと一緒に冒険に出ることに!

雄大な絶景、ご当地グルメ、温泉……etc.
アフターダイビングもお楽しみいっぱい!!

取材日は早朝から出発!
絶景が広がる展望台があると聞き、八丈富士の中腹に位置する「ふれあい牧場」にやってきました。

車で駐車場にやってくると辺り一面に牛さんが!!
さっそく、展望台へ行き、空港や街、島の南側が一望できる景観を楽しみました。

八丈島のアイドル、牛の「ハッチ」も元気に挨拶してくれます。
人気の牧場というのも頷けます。

お茶目な牧場のアイドル!?「ハッチ」

お茶目な牧場のアイドル!?「ハッチ」

次に向かったのが「ホタル水路」と言われている場所。
取材をしたのは、10月。
この時期にはさすがにホタルは飛んでいませんが、毎年5月上旬から8月下旬の時期は、ホタルの名所として島内では有名です。

奥の方に進んでいくと、だんだん緑が濃くなり、ひんやりと涼しくなってきます。
小川をたどって、少し上流の方に行くと滝が登場!

話によると、夏場には地元の子供達が川遊びなどで使っている隠れスポットとのこと。
マイナスイオンをたっぷり感じられる場所でした。

次回は、ホタルがいる時期を狙って訪れたいものです。

小川の上流にはマイナスイオンたっぷりの滝が

小川の上流にはマイナスイオンたっぷりの滝が

歴史を色濃く感じることができる大里地区の玉石垣

歴史を色濃く感じることができる大里地区の玉石垣

一つの石のまわりに六つの石が積まれている「六法積み」

一つの石のまわりに六つの石が積まれている「六法積み」

アラベスクさんの近くの大里地区には、玉石積みで有名な場所があるので寄ってみました。

溶岩の石が、長い年月をかけて海の中で削られて丸くなり、かつての流人達がそれを海から運んできて積み上げたと言われています。
歴史を感じさせる、なんとも神秘的な場所でした。
ちなみに、この積み方は一つの石のまわりに六つの石があるので、六法積みと呼ばれています。

そのまま、一周道路を南下すると、なんだか行く手にものすごいところにかかる橋が見えてきます。
さては「景色が一望できる隠れスポットか!?」と長年の知恵を働かせて向かってみました。
……と、かっこつけて言いたいところですが、もちろん小金沢さんが教えてくれています。

実はここ、八丈八景にもなっている「大坂夕照」が有名で、夕日が綺麗にみれる絶景スポットで、町のガイドブックにも必ず登場する景色。
八重根港から眺めていた橋を渡り、「大坂夕照」の展望台に到着しました。

確かにその眺めは絶景そのもの。
名前の通り、夕日が綺麗に見えるポイントとして知られていますが、日中の景色も格別でした。

八重根港から見た防波堤

八重根港から見た防波堤

八丈八景になっているその一つ「大坂夕照」からの景色

八丈八景になっているその一つ「大坂夕照」からの景色

思う存分、写真を撮ったところで、次は腹ごしらえ。
昔ながらの料理が楽しめる八丈郷土料理「いそざきえん」にやってきました。

駐車場には、存在感のある大きなガジュマルの木。
そして店舗は、昔の石垣をそのまま使って、さらに、流木を集めて建てられた100年以上の歴史があるお屋敷で、店内も昔のままの雰囲気が残っていて、とてもいい感じです。

今回、「いそざきえん」さんでは、お店の人気メニュー「黒潮料理」を注文しました。
地魚の刺身、明日葉こんにゃく、自家栽培の野菜で作った煮物、麦雑炊、二年漬の八丈のたくあんなど、島の美味しい伝統郷土料理を堪能できました。

駐車場の大きなガジュマルが目印

駐車場の大きなガジュマルが目印

流木で作られた築百年以上の歴史あるお店

流木で作られた築百年以上の歴史あるお店

島の伝統郷土料理を集めた絶品メニュー「黒潮料理」

島の伝統郷土料理を集めた絶品メニュー「黒潮料理」

八丈らしい大きな植物「ヘゴ」というシダの仲間

八丈らしい大きな植物「ヘゴ」というシダの仲間

美味しい料理を食べた後は、これまた人気スポット「裏見ヶ滝」へと向かう事に。
島の南側に位置しており、近くには「裏見ヶ滝温泉」もあります。

さっそく、亜熱帯の原生林の中に入り、噂の滝へ歩き始めました。
森の中は、ひんやりと涼しく、たっぷりとマイナスイオンを感じられます。
ところどころ写真を撮りながら、ゆっくりと奥の滝へ向かいました。

特に印象に残ったのは、南国らしい大きな「ヘゴ」。
シダの仲間で大きいもので4mにもなるそうです。
八丈島の湿度の高い原生林の中で見られ、裏見ヶ滝の道中でも見られました。

10分ほど歩くと滝に到着。
名前の通り、裏側から滝を眺めることができます。

滝壺から上がってくるマイナスイオンを思いっきりもらったあとは、温泉!
……に入りたいのだけれど、今回は時間があまりなかったので、ここからほど近い場所にある「足湯きらめき」へ。

名前の通り滝の裏側に行く事のできる「裏見ヶ滝」

名前の通り滝の裏側に行く事のできる「裏見ヶ滝」

裏見ヶ滝の近くにある「足湯きらめき」

裏見ヶ滝の近くにある「足湯きらめき」

絶景を眺めながら、足湯に浸かれる癒しスポットです。
そして、写真を撮って、またまたおねだり!!

どうしても夕日を撮りたい僕は、無理を言って、島の北西側にある「南原千畳敷海岸」へと向かいました。
ここも人気の夕日スポットです。
八丈小島をバックに夕日を眺める景色は美しく、そのキレイさに夢中になって撮影をしました。

写真を撮る位置によっては、八丈小島の後ろに夕日が沈んだりと、色々な夕日の絵が撮れるのでかなり面白かったです。

南原千畳敷海岸に広がる溶岩と夕暮れの美しいひと時

南原千畳敷海岸に広がる溶岩と夕暮れの美しいひと時

島の北西の八丈富士へ登っていく道中で撮影

島の北西の八丈富士へ登っていく道中で撮影

南国情緒のある景色を楽しみ、おいしい地のものを味わい、温泉にまで浸かれちゃうなんて。
東京から55分の八丈島。
ここでのアフターダイビングは、想像以上に充実した時間でした。
海だけじゃない、八丈島の大自然を楽しまないなんでもったいないですよ。

八丈島一筋!
八丈島でガイドをしてきた小金沢さんが2015年9月に設立したダイビングショップです。

気さくに迎えてくれるオーナー夫婦

気さくに迎えてくれるオーナー夫婦

今回お世話になった「八丈島ダイビングショップ アラベスク」

今回お世話になった「八丈島ダイビングショップ アラベスク」

居心地のいいお店は女性にも大人気。
白で統一した店内は、天井吹き抜けの広々とした空間が広がり、まるでカフェにいるかの様なおしゃれな雰囲気のお店でくつろげます。

白で統一された店内は落ち着く空間

白で統一された店内は落ち着く空間

女性には嬉しいサービスも豊富

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PROFILE
1988年7月6日生まれ
東京にフランス人の父、日本人の母の間に生まれる。生まれて間もなくフランスのパリに移りフランス人として成長し10年。父は写真家、ダイビングインストラクター。
小さい時から父にフィリピン、タイ、ガラパゴス諸島など自然豊かな場所に連れて行ってもらい、いつの間にか自然が大好きになる。時が経ち2010年にダイビングを始め2011年から沖縄でダイビングインストラクターとして活動。2013年からオーストラリアのダイビングクルーズ船にて働くことになりそこで船内販売用に写真を撮る。今度は撮った写真をソーシャルネットワークにも載せたりするようになり友達に『世界にはこんな場所がある!こんな海がある!』などと紹介するのが楽しくなる。2014年10月にクルーズ船の仕事を終え帰国前にオーストラリアを一周することに決め念願の一眼レフを手に入れ放浪。 現在は、自然写真家として水中写真をメインに世界中を撮影し活躍中。
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