玄界灘ダイビング、メディア初取材!水中カメラマン・越智隆治が福岡の海の魅力に迫る(第4回)

【玄界灘:DAY3】台風一過の糸島半島。猛禽類の羽みたいなウミシダの群生に興奮!糸島のインスタ映えスポット巡りも

玄界灘(撮影:越智 隆治)

台風7号が過ぎ去り、1日潜れなかった翌日。天気は快晴だが、まだ吹き返しもあり、玄界灘でのダイビングは難しかったので、福岡のダイビングリゾートでもあり、福岡の“湘南”でもある、糸島半島でのダイビングと陸の観光を行うことに。

ボートダイビングはSUNSオンリー!
ゆっくりと海を楽しめちゃう

まずはダイビング。
博多湾側にあるダイビングポイントは、すべてDiver’s Guide SUNSオリジナルのボートダイビングポイント。

玄界灘(撮影:越智 隆治)

ボートダイビングを行なっているのは、現在SUNSのみ。ポイント選びも自由だし、順番待ちもしなくていい。何より、海中で他のダイバーに出会うことがない

ダイビングエリアは、糸島半島の東海岸に沿って6ポイント。すべてが水深10m前後と浅く、ビギナーからでも安心してダイビングが楽しめる。基本はマクロがメインだが、アジの捕食シーンや、メバルの群れるシーン、群生するウミシダと魚を絡めたワイド撮影などもできる。

玄界灘(撮影:越智 隆治)

ウミシダとミノカサゴ

玄界灘(撮影:越智 隆治)

糸島の海の顔、メバル

ここのウミシダ、沖縄などで見られるウミシダとはちょっと違い、なんかすごく、鳥の羽っぽい印象。特に猛禽類の羽を連想させるので、ウミシダのみでも絵になる。個人的には結構好き。

玄界灘(撮影:越智 隆治) 玄界灘(撮影:越智 隆治)

「人気のマクロは、ミズタマウミウシ、ハナイカ、ダンゴウオ、イソギンポ、コケギンポ、タツノオトシゴなど。ウミシダや付着生物とのコラボ撮影が人気です」とSUNSオーナーガイドの木村尚之さん。

玄界灘(提供:Shinji Umehara)

人気のハナイカ

玄界灘(撮影:越智 隆治)

タツノオトシゴ

玄界灘(提供:NaoyukiKimura)

レアなマトウダイの出没率も高い

玄界灘(撮影:越智 隆治)

卵保護中のイソギンポのオス。卵を守っているから、なかなか引っ込まなくて撮影しやすかった。サイズも手頃。表情が可愛い

この他、個人的に気に入った生き物をいくつか紹介。

玄界灘(撮影:越智 隆治)

ユビウミウシは、福岡では普通種。今回のダイビングでも、7〜8個体を自分で見つけられた。他では見ないウミウシなだけに、最初に見つけたときには、少し興奮した

玄界灘(撮影:越智 隆治)

目の上の突起物がなんだかポケモンっぽくって可愛い、アナハゼの仲間

玄界灘(撮影:越智 隆治)

両方空いてる蛸壺?に入っていたスナダコ

玄界灘(撮影:越智 隆治)

たぶん卵保護中のゴンズイ

おっさん、アイドル(犬)と
インスタ映えスポットを巡る

糸島は、SUNSの木村さんが「糸島チャラチャラ文化」と言うくらいに、若者に人気のスポットで、ダイビングポイントのある半島東側とは逆の西側に面して多くの観光スポットやオシャレなビーチカフェ&レストランが点在している。
週末などは、車で大渋滞になる、まさに福岡の“湘南”エリア。

玄界灘(撮影:越智 隆治)

中には、「インスタ映え」する撮影スポットもあって、観光客にも人気。
そんな撮影スポットを写真でいくつか紹介。ちなみに、女性が3人同行していたが、モデル適任者がいなかった(ということにしておいてください。単純にコジローをモデルにしたかっただけです)ために、今回のモデル役は、クルーザーSTINGRAYの船長、松本さんとこのコジロー君に務めてもらった。超恥ずかしがり屋で人見知りなために、なかなか目線をくれないコジロー君。

玄界灘に出かけるクルーザーSTINGRAYにもいっつも乗船しているマスコット犬(犬と言うと松本さんに、「犬じゃありません!」と否定されるが、ここは申し訳ないけど、読者に分かりやすく説明するために、ご理解いただいて・・・)。

以下のサイトなど参考にしてください
インスタ映えの聖地!福岡「糸島」の女子1日観光モデルコース

まずは、レストラン・カフェや雑貨屋などのショップが集まる複合商業施設パームビーチ・ザ・ガーデンズ(PALM BEACH THE GARDENS)にあるのが、天使の翼。日の向きから、午後〜夕方がおすすめ。

玄界灘(撮影:越智 隆治)

一番の人気スポットは、ここ。壁に天使の翼が描かれていて、当然だけど、カップルで来て、男性が女性を撮影してることが多い。

同じく、パームビーチにあるサーフボード。

玄界灘(撮影:越智 隆治) 玄界灘(撮影:越智 隆治)

ロンドンバスのあるロンドンバスカフェ(LONDONBUS CAFÉ)も、人気のインスタ映えスポット。

玄界灘(撮影:越智 隆治)

ここは、夕方になると、逆光になるから、午前中から正午がおすすめ。しかし、車の正面側や、ロンドンバスの反対側にあるスクールバスは、午後の光がおすすめ。

_60A7818k 玄界灘(撮影:越智 隆治)

みんなロンドンバスでしか撮影していないけど、スクールバスと一緒に撮影しても映えるから、こちらでも是非。

これは、二見ヶ浦の夫婦岩。ここは午前中の光がおすすめだけど、“日本の夕日百選”にも選ばれているそうなので、夕日でシルエット撮影もいいかも。パームビーチ・ザ・ガーデンズからはすぐのところにある。

玄界灘(撮影:越智 隆治)

そして、こちらは、糸島半島東海岸の海水浴場にある「ヤシの木ブランコ」。
午前中の光がおすすめなんだけど、撮影で行ったときはもう夕方で、建物の影が迫っている。しかも、コジローが乗れないので、しょうがないから、自分がモデル役。

玄界灘(撮影:越智 隆治)

しかし、向かいの駐車場にこの時期限定のインスタ映えスポットを発見!

玄界灘(撮影:越智 隆治)

アジサイの花とコジロー

いや〜、可愛い〜。

そして、最後にちょっと危険な裏インスタ映えスポットに選ばれたのは、SUNSの目の前のレストラン、ダ・ポルト(da PORTO)にいる黒いヤギ君。・・・・と思いきや、メスでひじきちゃんと言います。

S__3104832 S__3104830 玄界灘(撮影:越智 隆治)

一頭で長く飼われているからか、このヤギのひじきちゃん、愛情表現がちょっと苦手。近づいていくと、前足をあげて、今にも飛びついてくる勢い。

「可愛いと思いません〜?まるでハイジみたいで〜、あはははは、そら、おいで。あはははは、あはははは〜」と嬉しそうにしているSUNSのスタッフ、大木沙織(今回のロケでぴょん吉と命名)さん。
しかし、それって、角ぶつけてきて喧嘩売ってるポーズじゃないの?

玄界灘(撮影:越智 隆治)

どう見ても、喧嘩売られている大木さん(ぴょん吉)。本人は甘えられていると勘違いしている?

撮影を担当していたSTINGRAYの船長の松本さんも、歪んだ愛情表現をしたくて突進してくる黒ヤギのひじきちゃんの勢いに逃げ出していました。

玄界灘(撮影:越智 隆治)

黒ヤギのひじきちゃんに追いかけられて逃げ惑う松本船長

そんな楽しい糸島女子旅スポット取材でした。

■supported by Diver’s Guide SUNS

玄界灘(撮影:越智 隆治)

福岡で唯一、海辺のリゾート糸島にベースを置くダイビングサービス。
2隻のボートを駆使して、糸島エリア、玄界灘を潜る。しかも、そのポイントは全てSUNSのオリジナルポイントという、まさに玄界灘の開拓者。

玄界灘(撮影:越智 隆治)

玄界灘専用クルーザーSTINGRAY

玄界灘(撮影:越智 隆治)

糸島ダイビング専用ボートのKASASAGI

今回のロケでは、14人乗りのクルーザーSTINGRAYを駆使して、沖ノ島、小呂島、壱岐島などの玄界灘の海を案内してくれた。オーナーガイドの木村尚之さんは、玄界灘の開拓者であり、また、鹿児島のトカラ列島でのチャータークルーズにも力を注いでいる。

Diver’s Guide SUNS
〒819-0201
福岡県福岡市西区宮浦2129-21
TEL:092-809-2378
http://www.sun-project.info/

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PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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