元気ピンピン!
半年ぶりに鼓膜が復活して潜れるようになったので嬉しくてしようがない。
スタッフのマナミとサヤがアレを見ただのコレがいただのと言うのを悔し涙をこらえながら、しかし包容力のあるオッサンのようなフリをしてニコニコ聞くしかなかった反動でバリバリ潜っているのだ。
インダビシ西でクマドリカエルアンコウの幼魚がいると聞いて行ったのだが、残念ながら枝サンゴの奥で近づけない。
せっかく来たのにこれかよ〜。
泣く泣く別れをつげてふと隣をみると大きなオオヒダアシナマコが頭を持ち上げて放精をしているではないか。
曇り空でもフィッシュアイレンズを付けたカメラも持って来ていて大正解。
りっぱな大きさ。天を貫く角度。次から次へと放精する絶倫さ。
いやはや恐れ入りました。
「あやかりたいな!」と喉元まで出かかった言葉を理性と知性と見栄でぐっと呑み込む。
以前にも似たようなシモネタを言ってスタッフのマナミに
「サカナさんはもういいでしょ!」と半分たしなめられ半分呆れられたからな。
自戒自戒。
この季節、サンゴもナマコも魚も昼夜を問わずあちらこちらで放精放卵をしているのだ。
さわやかな西表島の海に淫靡な雰囲気を感じているのは僕だけなのかな?