東京の離島・伊豆大島への気軽な船旅で都会の夜景と大自然を堪能
東京に島があるんだよ、しかも大自然がすごいんだよ
最近知り合ったランナーさんが「ランニングで島一周とかしたいんですよ」と言っていたので、ちょっと質問をしてみた。
オリカ
「日本に島は何島くらいあると思う?」
ランナー
「…10個くらい?」
オリカ
「うーん、その数だと東京の島もコンプリートできないなぁ…」
ランナー
「え、東京に島があるの!?」
日本には本土5島を除くと6,847の島があり、その中でも有人島は416島もあるんです。初めてこの数を聞いた人は驚きますよね!
島好きの私は、せめて人が住んでいる島を全制覇しようと思っていますが、何十年かかることか…。(おばあちゃんになっても島巡りを続けてレジェンドになろうと思ってますけど)
意外にも、東京には11もの有人島があります。伊豆大島、利島、新島、式根島、神津島、三宅島、御蔵島、八丈島、青ヶ島、小笠原諸島(父島、母島)。こうして並べてみると「あ、この島の名前知ってる!」というものがいくつかあるかもしれません。
そこで今回は、東京にある11の島の中でも「伊豆大島」を取り上げ、紹介したいと思います。「これって伊豆の島じゃないの?」と思う方もいるかもしれません。確かに、大島の頭に“伊豆”とついているので、東京の島と結びつきづらいというのが正直なところ。
位置からしても伊豆(静岡県)の島かな?と思うのですが、それもそのはず、大島は、もともと伊豆地方に属しており、明治時代に入ってから、どうやら大人の事情で東京都の管轄になったのだそう。その名残で今も「伊豆」という名称がついているのですね。
夜出発すると朝には大自然がお出迎え!
島へ行く船は、東京都港区にある竹芝桟橋から出航します。東京タワーがある大都会です。
なにが素敵って、利便性がとても良いってこと。
JR浜松町駅から歩いても約7分、ゆりかもめの竹芝駅だったら目の前がフェリーターミナル。大型船は夜の出発なので、金曜日の仕事終わりでサクっと乗り込むことができるのが魅力的なのです。
夜22時頃に出航すると、まずレインボーブリッジをくぐり、お台場やキリンの群れ(工場地帯のクレーン)を眺めることができます。湾内は波も穏やかで船酔いの心配もほぼないので、デッキで風を受けながら飲む缶ビールが最高に美味しいんです。仲間とワイワイやるもよし、遠ざかる夜景を1人で眺めながらチビチビやるのも乙な時間。
間も無くすると時計もてっぺんを回り、それぞれが今日の寝床へ入って行くのです。
船室はホテルのような個室から雑魚寝エリアまでバリエーション豊富ですが、私は雑魚寝の2等和室を好みます。一枚100円の毛布を3枚借りて、2枚を敷布団、1枚を上からかけるとふかふかベッドに早変わり!
エンジン音がゴオオーと轟く中、船と一緒に島へ向かって進んでいることを感じながら眠りにつきます。これぞ船旅!って感じです。
船旅仲間の間では、いかに船室で快適に過ごすかの自慢話に花が咲くほど、船旅の楽しみは船の中から始まっているのです。
島についたらやること
朝はとても早い。
東京から約120kmの伊豆大島には、翌朝5時〜6時頃の到着になります。まだほとんどのお店が空いていない中、何もすることがないなんて思わないでください。(朝ごはんは東京を出る前にコンビニ等で調達しておきましょう)
まずおすすめしたいのは、レンタカーを飛ばして三原山の裏砂漠に行くこと!ついさっきまで東京タワーを見ていたはずなのに、道路を猿の家族が列をなして横断したり、犬かと思ったらキョンが走っていたりと…。信じられますか?
駐車場から徒歩15分も歩けば裏砂漠に到着します。そして三原山の美しい景色に思わずため息が漏れてしまいます。
「ここは日本か?」
「地球なのか!?」
昨日まで抱えていた、日々の鬱々としたものが一気に吹き飛ぶほどの開放感。思わず深呼吸しちゃうし、自然と笑顔になっている。
そのあとは温泉ホテルで日帰り入浴。露天風呂からの三原山ビューは圧巻の景色で、毎回叫びたくなる(気持ちはどうぞ抑えて)。
温泉のあたたかさはもちろん、創業50年以上の渋いホテルが、古き良き時代にタイムスリップしたかのようで、体だけでなく心までほっとさせてくれるんです。
温泉から出てきてもまだ午前中!朝一から行動できるから1日たっぷり遊べるのが嬉しいポイント。
季節によって遊び方は変わるけど、夏は透き通った海に朝一からドボンできるし、冬は島を一周しながら伊豆大島の名物である約1,500種類の椿を眺めて巡るのも楽しいですよ。
ご当地の食べ物も面白いものもいっぱいあります。明日葉、くさやといった曲者たちがあなたを待ってます。
船旅は帰路も楽しみが待っている
東京湾に戻ってくる頃になると、船上からは夕陽が見られます。もちろん季節にもお天気にもよりますが、そこは日頃の行いか運頼り。毎回違う顔を見せてくれる空に全く飽きることはありません。とても贅沢な時間です。
この夕陽をみながら、ゆっくりゆっくり帰ってくると「よーし、また明日からがんばろう!」って思えるんです。大自然からの大っきいお土産付きですね!実はコレを書いている今夜も、大島へ繰り出すため船に乗り込む予定です。
思いたったらすぐ、東京の島へ!
▶︎東海汽船
プロフィール:シンガーソングダイバー・島巡りシンガーORICA
2018年11月11日より、奄美瀬戸内町観光大使に就任。海好き、島好き、潜るのが大好き「シンガーソングダイバー」としても活動し、奄美大島、伊豆大島では度々ワンマンライブやツアーを開催している。
奄美の離島、加計呂麻島ハーフマラソン大会2018ではゲストシンガーとして歌唱。今後は美しい島々を巡って全国島ツアーを目指している。
JAZZ好きの父親の影響で自然と歌うことに興味をもつようになり、ミュージカル好きが高じてORICAが描く歌は映画や舞台の物語を彷彿させ、オリエンタルな雰囲気と繊細な包み込む歌声で独特な世界を作り出す。
現在都内ライブハウスを中心に活動する傍ら、ラジオパーソナリティー、野外ライブ、ショッピングモールイベント、企業イベントなどに出演。
出会った人や自然のパワーを源に、何十倍もの愛に変換したORICAの歌で、みなさまにハッピーをお届けします!
2014年7月20日 1stミニアルバム『Cloud nine』リリース
2015年7月19日シングル『Blue bee』をリリース
2016年11月14日 2ndアルバム『Love goes around』リリース
2018年10月17日 3rdアルバム『flow』リリース
公式HP:http://orica.main.jp/main.html
Instagram:https://www.instagram.com/orica_music/
Twitter:https://twitter.com/aqua_orion
YouTube:https://www.youtube.com/user/TakuyaMusicLive/featured
blog:https://ameblo.jp/orioriorionza/
シンガーソングダイバーORICAの島たびレポート(連載トップページへ)
- 奄美が私にもたらした奇跡〜奄美瀬戸内町観光大使・シンガーソングダイバーORICAが語る〜
- 東京の離島・伊豆大島への気軽な船旅で都会の夜景と大自然を堪能
- ストレスのない足元に!島巡りシンガー・ORICA的“ギョサン”のススメ
- 船酔いに強いORICAでも勝てない大時化を乗り切った秘密教えます