ストレスのない足元に!島巡りシンガー・ORICA的“ギョサン”のススメ
人は一生のうちに一体何足の靴を履くのだろう。
今やどんな物でもネットで買うことができるけど、履物は安いと足が痛くなることもあるので、ちょっとお値段が良いものを選ぶ傾向が。だからファッションを楽しむ中でも、洋服に比べて靴は購入頻度の低いアイテムとして自分の中に位置付けられていました。
しかし昨今、良質な靴もリーズナブルに手に入れられる時代になり、猫の額ほどの我が家の玄関は、靴箱に収納し切れない靴たちで溢れかえっている。しかし私はそんな靴たちをよこ目に、一年の大半をギョサンで過ごしているのです。
さかなクンもビックリ!ギョサンのギョってそこからきたの?
ギョサンとは、“漁業サンダル”の略語なんです。ギョギョ!!
ずいぶん前だったら「なんだそれ?」だった「ギョサン」という言葉も、ここ数年でビーチサンダルと肩を並べるほど定着してきた存在なのではと感じています。その名のとおり、元々は漁師さんたちが履いていたもので、船の上や濡れた場所でも滑りにくいと定評があり、噂が徐々に広まってマリンスポーツ界にも進出して行ったようです。
ギョサン発祥の地は東京の島、小笠原。いまでこそカラフルなラインナップがありますが、当時は実用性だけが求められ、茶色やくすんだグリーンなど、それほど可愛いカラーなんてありませんでした。
10年以上前のことですが、ある日友達が真っ白いギョサンを履いてきて
「これ小笠原にしか売ってないんだよ(ドヤッ)!」
と自慢してきました。
はじめて見る真っ白な美しいギョサンに目を奪われた私。それは初めてパンダを見る人間かのような憧れの眼差しでした。そしていつか私も小笠原に買いに行くんだ…!と心に誓ったのでした。
ちょうどその頃から徐々にカラーバリエーションが出はじめ、「このギョサンは◯◯島で買ったんだー!」というのが流行り始めた時期だったと思います。
白いギョサンは今やどこのショップでも手に入るようになったので、結局小笠原には買いに行かず、先日伊豆大島の靴屋さんで購入しました(笑)。
可愛いだけじゃない、履き心地と使いやすさを知ってほしい
我が家にある歴代のギョサンは4種類。写真の右側から徐々に新しい物ですが、流行りに逆行してだんだん落ち着いた色を選んでいる気がします(笑)
だいぶ年季が入って汚れていますが、中々壊れないから大事に使っています。
ある日、お友達のお父さんが雨の日にビーチサンダルで階段から落ちたと聞いて、このギョサンをプレゼントしたんです。そうしたらとっても気に入ってくれて、何年も愛用してくれています。
最近では、お友達と色がかぶると見分けがつかないから、自分でデコる人もいる。こうなるともうただの滑らないサンダルとは違い、都会履きとしても遜色ないですよね!
【ギョサンの良いところ】
・雨の日でも滑りにくい
・すぐ乾く
・コンパクトなので旅に持って行きやすい
・脱ぎ履きが楽
・鼻緒部分が痛くなりにくい
・リーズナブルなのでカラバリを揃えられる
・寿命が長い
【ORICA的ギョサンの履き方】
・近所のコンビニ行くのは冬でもギョサン(楽チンなの)
・自宅から空港までギョサン(島に着いて履き替える必要なし!)
・もちろん飛行機内もギョサン(スリッパ持っていく必要ないでしょ?)
・足汚れたらギョサンごと水で洗うから便利(ホースでびゃー!っとやればOK)
・雨の日どうせ濡れるからギョサン(すぐ乾く!)
島のお土産屋さんやホームセンターに行くと、色鮮やかなギョサンがズラリと並んでいてつい立ち止まってしまいますが、丈夫なゆえにギョサンを買い替えるタイミングがよく分かりません。本当はもっと個性的な色をたくさん買いたいんです!ということでこの夏は今まで持っていなかったカラーに挑戦してみようと考えています。
これからマリンスポーツをはじめる方は、ぜひ足元にギョサンの彩りを加えてみてはいかがですか?一足は持っていて損はありません!
私のSNSで新しいギョサンが写っていたら「あ、カラフルなやつ買ってる」とこっそり笑ってください。
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