ストロボなしでここまで撮れる! 水中ライトRGBlue System02でマクロ撮影
オーシャナ+Blue Coralのフォトツアーを開催したセブで、フォトツアー期間外で潜る機会があったので、Blue Coralのオーナーガイド、ヒロさんにお願いして、今回は、RGBlue System02を使ってのマクロ撮影をおこなってみた。
昨年、バハマのドルフィンクルーズでは、System02を2灯使って、ナイトドルフィンスイミング時のイルカ撮影を行ってみた。
暗闇でも、距離が近ければオートフォーカスもしっかり合うし、イルカ全体に光が回って、とっても雰囲気の良い写真撮影ができた。
最初にこのRGBlueを使用してマクロ撮影にトライしたのは、2年前にオーシャナロケで訪れた鳥取県の田後での取材「タイガーシャークから2ミリの世界@鳥取・田後/越智隆治はじめてのダンゴウオ」でした。
その前に訪れたバハマでのタイガーシャーク撮影でも、RGBlue System01を使用して、動画でのタイガーシャークの撮影を行ったりしていました。
最近は、テレビからの動画撮影の依頼も増えてきていていることもあり、動画にも、静止画にも両方対応できるように、ストロボを使用しないで、どこまで静止画を撮影できるかを検証してみた感じです。
もちろん、最近では、コンデジなどで、水中ライトのみを使用してマクロ撮影している人が増えていることも知っています。
今回は、System02を2灯使用して、セブ周辺でのマクロ撮影などにトライしてみたので、その写真を紹介したいと思います。
今までは、多少暗い場所にいる小さな魚たちでも、ライトを照らさずに、マニュアルフォーカスでしっかりピントが来ていたのですが、やはりそろそろ「老眼」に悩まされる年齢。
少しでも明るくして撮影したいというのが本音です。
あれだけ、暗闇でのマニュアルフォーカスに自信があったのに、とうとうこの日がやってきてしまったか~!という感じです。
もちろん、ライトを照らすことで、逃げてしまう魚も多いですから、今まで以上に撮影可能な魚は減るだろうし、ライトを充てて接近しても逃げない根性のある個体を探すことが重要になってきます。
撮影していて気付いたのですが、今まで以上に、魚たちがこっちを見ている感が強烈に感じられる写真が多くなった気がします。
気のせいかもしれませんが。
ためしに、自分に向けてみたら、かなり眩しくて、しばらくチカチカして撮影どころではありませんでした。
そう考えると、「ちょっと魚たちには申し訳無いかな~」と思ったりすることもあるのですが、まあ、新しいマクロ撮影のスタイルとしては、面白いのではと思います。
今回は、絞りを開放にして、被写界深度を浅くし、周囲がぼやける、柔らかい感じの撮影を試みました。
目にピンを合わせるのがシビアだけど、それだけ、雰囲気のある写真が撮影できたと思います。
また、ストロボではなくて、水中ライトでの撮影は、ストロボの同調シャッタースピードを気にする必要が無いので、絞り優先オートに設定して、撮影すれば、状況によっては、1/500秒とか、1/1000秒などの早いシャッタースピードで写真撮影が可能なので、手ブレ、被写体ブレの心配は軽減するなと思いました。
被写体によっては、ストロボのようにカッチリした光源が必要な場合もあるので、写真のように、RGBlueとINON S2000を両方取り付けて使い分けての撮影もありかなと思いました。