関東周辺のスキンダイビング練習におすすめの海24選!ダイビングショップに聞きました

スキンダイビングとは、スキューバダイビング用のタンクなどを使用せず、自分で呼吸をコントロールして潜水するアクティビティ。身軽な装備で水中を自由に泳げ、手軽に始められることから、非常に人気が高まってきている。その一方で、スキンダイビングをもっと頻繁に、もっと潜れるように練習したいと思う方もいるのではないだろうか。

そこで今回は、スキンダイビングツアーを積極的に開催する、ダイビングショップ「トゥルーノース」の荒木さんにお話を伺い、東京から2時間以内で気軽に練習に行けるポイントから船でちょっと遠出をするポイントまでをご紹介。

都心から近いスキンダイビングの練習ポイントなら「三浦半島」や「房総半島」へ

東京から車で約1時間〜2時間で行けるおすすめポイントの代表格は、三浦半島や房総半島。なんといっても気軽に行けることが最大の利点。朝出発して、海で練習をして、夕方までに帰宅できるという、“サクッ”と行けることが嬉しい。

1、葉山(三浦半島)

東京から1時間弱で行けるにも関わらず、水の透視度が高い。流れ(※1)もほとんどなく、風に左右されない安定した穏やかさがあるポイント。スキンダイビング初心者の練習にうってつけのポイントだ。
(※1:スキンダイビングをやるうえで一番危険なのは、沖などに流されてしまうこと。だから流れが限りなくない場所を選ぶことが非常に重要なのだ。)

2、城ヶ島(三浦半島)

葉山に次いで、二番目に東京から近いポイント。三浦半島の先端にあり、ここも、葉山同様に流れがあまりない、比較的穏やかな海。タツノオトシゴやクマノミなどを観ることができる。

3、沖ノ島(房総半島)

千葉のスキンダイビングポイントの中では、東京から一番近いポイントで、約2時間で着く。沖ノ島は南房総国定公園にも指定され、貴重な自然が残る、本土と陸続きの無人島だ。北限域のサンゴが比較的浅いところに生息している。

4、西川名(房総半島)

もともとはスキューバダイビングがメインのポイントだったが、近年ビーチの整備が進み、初心者のスキンダイバーでも楽しめる環境に。魚の種類も豊富なので、練習をしながらさまざまな魚も見て楽しめるのだ。

電車で行けるスキンダイビングの練習ポイントなら「東伊豆」!

東伊豆は、東京からでも現地まで電車で行きやすいのが特徴。それにも関わらず、ウミガメに出会えたり、洞窟をに入ることができたりするので、楽しみながらスキンダイビングの練習ができる。帰りも電車でのんびり帰ろう。

5、川奈

運が良ければウミガメに出会うことができるという贅沢なポイント。クマノミ、ハリセンボンやミノカサゴ、コウイカ、小魚の群れなど、魚の種類もさまざまで満足できること間違いなし。

6、富戸

富戸の特徴は、浅瀬に洞窟があること。洞窟に光が差し込んでいる景色は絶景。冬にはクリスマスツリーが水中に飾られたりと、季節ごとにおもしろい仕掛けが。

洞窟に入れちゃう! 写真提供:トゥルーノース

洞窟に入れちゃう! 写真提供:トゥルーノース

7、伊豆海洋公園

通称、IOP(Izu Ocean Park)。IOPの名物は投函するとちゃんと届く、“水中郵便ポスト”があること。ぜひ実際に投函してみたいものだ。魚はもちろん地形の表情も豊かなので、地形を観察したい方にもおすすめ。

水中ポストに手紙を投函 写真提供:トゥルーノース

水中ポストに手紙を投函 写真提供:トゥルーノース

富士山を眺めながらスキンダイビングの練習ならば「西伊豆」

西伊豆ならではの特徴は、海の目の前に富士山が見えること。富士山を眺めながらスキンダイビングができて、自然のパワーをもらえるかも⁉︎ また西伊豆が面している駿河湾は日本一深い湾でもある、関東のスキンダイビングポイントの中では比較的深い水深まで潜る練習もできちゃう。

8、平沢

ウミウシや甲殻類、小魚の群れ、ごく稀にアンコウやウミガメまで現れる。風に左右されない安定した穏やかさで、スキンダイビング初心者でも安心して楽しめるポイント。ビーチの目の前に広くて綺麗な更衣室やシャワーなどの施設があるのも嬉しい。

春〜初夏にかけて繁茂する海藻の周辺には、小魚の群れがたくさん 写真提供:トゥルーノース

春〜初夏にかけて繁茂する海藻の周辺には、小魚の群れがたくさん 写真提供:トゥルーノース

9、大瀬崎

アオリイカの群れや、タカベの群れ、ソラスズメダイ、キンギョハナダイなどたくさんの魚を観ることができる。漁礁(魚類が集まり繁殖や生活をする岩のある場所)として人工的に自転車などが沈めてあるので、自然と人工物のコントラストを楽しむことができる。

浅瀬にも魚の群れが 写真提供:トゥルーノース

浅瀬にも魚の群れが 写真提供:トゥルーノース

10、獅子浜

水中にはベンチや真実の口、“獅子バギー”という名のバギーが沈んでおり、水中とは思えないユニークな写真を撮ることができる。魚の種類も豊富で、浅場にクマノミが住むイソギンチャクも生息している。海が荒れることが少ないので、思い立ったときすぐ練習に行きやすい。

11、井田

浅場から一気にドロップオフ(崖)になっている部分には魚がたくさん群れており、スキンダイビングでもその魚の群れに入ることができる。また、春から初夏にかけて海藻が生い茂るため、幻想的な水中風景を楽しめるのも魅力の一つ。

12、黄金崎

西伊豆を代表とする景勝地。夕日に染められた岩場が黄金のように輝いて見えるので、「黄金崎」と名付けられたという。1月には水中に正月の装飾が用意されたりと、魚を観る以外にも楽しめるポイントだ。

13、田子

田子のポイントは防波堤と島に囲まれた、大きな湾になっているため、比較的波が穏やかで初心者も行きやすい。ビーチの100m先には無人島の「尊之島(そんのしま)」があり、泳いでいけるという。無人島の周りには、南国にいるような魚が生息。比較的空いているため、運が良ければ無人島貸し切りなんてこともできちゃうかも。

泊まりがけでスキンダイビングの秘境ポイントに行きたいときは「南伊豆」

東京から3時間以上かかるため、ダイビングショップの日帰りツアーでは滅多に行かない地域。秘境ポイントとしては「ヒリゾ浜」が有名だが、ヒリゾ浜に負けない秘境感たっぷりのポイントをちょこっとだけご紹介。泊まりがけで、スキンダイビングの練習に挑戦してみるのもありかも!

14、須崎

東京から最も近い秘境ポイントだが3時間はかかる。ヒリゾ浜まで行かなくとも、南国を思わせるような透視度や魚を楽しむことができる。知名度が高くなく人が少ないので、思う存分スキンダイビングの練習をしたり、写真を撮ったりして楽しもう。

15、波勝崎

野生の猿がいることで有名な波勝崎モンキーベイの中にある、こちらも人が少ない秘境スポット。海に入るには波勝崎モンキーベイに入るチケットを購入してから入る。ゴロタ石の海岸で、地形(洞窟)も楽しめる。海岸にご飯を置いておくと猿に取られるので、要注意。

16、ヒリゾ浜

一度は聞いたことがあるだろう、有名どころ。渡し船が運航する7月から9月限定で行くことができる秘境のビーチ。近年人気が上がりスキンダイビングの聖地として多くのダイバーが遊びに行くポイントだ。

17、妻良

ヒリゾ浜と同様に、渡し船で行くビーチ。こちらもヒリゾ浜ほど知名度が高くないため、人が少ない秘境ポイント。東京からだとおよそ4時間。手付かずの自然が残っているので、雄大な景色と豊かな海が楽しめる。透視度も良く、魚の種類も豊富。

18、番外編 本栖湖(山梨エリア)

南伊豆ではないが、山梨の本栖湖も秘境的ポイント。海水ではなく淡水でスキンダイビングを楽しむことができる。流木や水草、地底からの湧水も海ではなかなか観られない、光景。注意点は、水深が5m深くなるだけでも水温が3〜5度も急に低くなること。厚いウエットスーツを着ていくことをおすすめする。

湖ならではの大きな流木 写真提供:トゥルーノース

湖ならではの大きな流木 写真提供:トゥルーノース

離島ならではの地形やイルカを観るなら「伊豆諸島」へ!

気軽に行ける海で練習を積んだら、船に乗って伊豆諸島に挑戦!本島とはまた違った種類の魚や地形を楽しむことができる。

19、伊豆大島

東京から最も近いのが、伊豆大島。高速ジェット船であれば1時間45分で着いてしまう。火山が作り上げた地形が美しく、水中に岩のアーチがある。また水深4mほどにイソギンチャクとクマノミが生息する場所も。

20、式根島

高速ジェット船では3時間で着く。透明度の高い海と白い砂浜が特徴的な島。ツノダシなどカラフルな熱帯魚が楽しめる。島一周ぐるっとスキンダイビングができるビーチなので、大満足できること間違いなし。

21、神津島

高速ジェット船で3時間45分。静岡の熱海や下田からの高速船だと2時間ほど。美しい海とプラネタリウムのような満点の星空が楽しめる。飛び込み台が設置されているビーチもあり、海に飛び込んで遊ぶことも可能。ハリセンボンや大型のタイなどが生息している。

22、三宅島

飛行機だと50分ほどで行ける三宅島。火山噴火が頻繁にある島なので、溶岩などがつくり出した地形を楽しみたいスキンダイバーにはおすすめ。溶岩が冷えて固まった岩などが水中世界に広がり、美しくダイナミックな光景を観ることができる。

23、利島

静岡県の下田漁港からは1時間40分ほど。御蔵島と同じく野生のイルカに会える島。しかし、利島周辺に生息するイルカは行動範囲が広く、利島から離れてしまうこともある。最近は高確率で会えるとのこと。

24、御蔵島

島からボートに乗り、数分でイルカたちに遭遇することができるという唯一無二の場所。また、海も黒潮の恩恵をうけ年間を通して水温も高く抜群の透明度を誇る。※御蔵島でスキンダイビングができる(イルカと泳げる)のは4月〜11月の期間のみ。

個人でスキンダイビングに行くときの注意事項

さまざまなポイントを紹介してきたが、個人で練習したり楽しんだりするには、しっかりとした安全管理も必要不可欠。ここでは、特に注意していただきたいことをご紹介する。

1、風向きと風速に注意!

スキンダイビングによる事故で多いのは、岸に近い場所にいたはずが気付かぬうちに沖や人目の届かないところに流されてしまうこと。特に風向きと風速には注意が必要だ。自分のレベルにもよるが、風速3〜5mあるときにはスキンダイビングはやらない方がよいだろう。スキューバダイビングの場合、多少風があったとしても水中に入ってしまえば穏やかな場合もあるが、スキンダイビングは水面にいる時間が長いので、そうゆうわけにはいかないのだ。気象情報がわかるスマホのアプリを活用するのもおすすめ。

2、湾内で楽しもう!

浜の先端まで行ってしまうと陸から見えなくなってしまうため、誰からも気づかれなくなってしまう。常に陸から見える湾内で楽しむようにしよう。練習に夢中になるとついつい遠くまで行ってしまうので要注意。

3、フロートなどの浮き具を持参!

ダイビングショップのスキンダイビングツアーでは、陸や船からの目標になるフロートやブイなどの浮き具を必ず持って行く。小さいものも売っているので、練習でも遊びでもフロートやブイなど浮力があるものを可能な限り持っていこう。

ダイビングショップのスキンダイビングツアーのメリット

ダイビングショップのスキンダイビングツアーに参加する最大のメリットは、安全管理とスキルアップができることだ。海の知識が豊富なインストラクターがいれば、自身のレベルに合わせてスキンダイビングが可能な海なのか判断してくれるだけでなく、万が一溺れてしまった場合でもすぐに対処が可能だ。また、スキルアップに関しても、練習の際に潜り方の基本から綺麗な泳ぎ方までインストラクターが教えてくれるので、上達が早くなる。

ダイビングショップ「トゥルーノース」について

今回の取材にご協力いただいたトゥルーノースは、スクーバダイビングやスキンダイビング、フリーダイビングの講習やツアーを幅広く行なっているダイビングショップ。都市型ショップの中では珍しく、スキンダイビング専門のスタッフがいたり、ドルフィンスイム専門のスクールをプールで開催している。千葉県の浦安市の他に沖縄県の恩納村にも支店を構える。
公式ホームページ


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PROFILE
2018年、電子部品メーカーに新卒で入社。同時にダイビングも始める。平日は広報室で社会人としての経験を積みながら、土日は海通い。次第に海やダイビングに対しての想いが強くなりすぎたため、2021年にオーシャナに転職。
現在はライターとしてネタ探しに目を光らせているが、海やダイビングについての記事を書けることに幸せを感じている。ダイビングをもっと広める!子どもたちの未来にも綺麗な海を届ける!そんな想いで日々活動している。