ヘリーハンセンと選ぶダイバーの海辺コーデ 〜秋のアドベンチャー・リトリート〜

マリンウエアを中心としてフィールドウエアからワークウエアまで揃えるスポーツウエアブランド「ヘリーハンセン(Helly Hansen)」。これまで2回にわたり、ヘリーハンセンがダイビング業界に目を向ける理由やブランドビジョンについてそれぞれ記事をお届けしてきた。


第3回となる今回は、この秋冬、ヘリーハンセンがダイバーへと提案したいコーディネートである、自然の中で過ごす冒険心と安らぎを楽しむアドベンチャー・リトリートをテーマとするベーシックなコーディネートをご紹介。

オーシャナでも記事を書いてくださっている三宅健史さん(以下、三宅さん)とオーシャナ編集部のセリーナが、HELLY HANSEN OCEAN HAYAMA MARINA(ヘリーハンセン オーシャン ハヤママリーナ)を尋ね、ダイバーを代表してコーディネートのリクエストを伝えた上で、実際にウエアをセレクトしていただいた。

左:三宅さん、右:セリーナ

左:三宅さん、右:セリーナ

今回は、実際にセレクトしていただいたウエアを紹介してもらいながら、ダイバーにとってうれしいポイントや着こなしのヒントなども聞いた。

ダイバー視点でリクエスト

本日、コーディネートをしてくださるのは、ヘリーハンセンでマーケティングや広報を担当する自社ブランド愛溢れる小池 亮さんだ。

小池さん

小池さん

おふたりは普段、どんな服を選んで海に行っていますか?

やっぱり海辺ではリラックスしたいので、着心地のいい服が多いです!

間違いない。普段はきれい目な感じを意識して着ることが多いですが、海では着心地を優先したカジュアルな服を着ています。あと、旅に持っていく服は、乾きやすいとうれしいですね。なので今日は、おしゃれだけれど浮かないような服を教えて欲しいです。

荷物を増やしたくないから、陸(往復の電車内など)でも海辺でも着られる服がいいなと思いつつ、あまりうまくいかないんですよね……。

お二人にとって、外せないポイントはありますか?

脱ぎ着が多いので、シワになりづらい服がいいですね。シワシワだとテンション落ちちゃいます。それと清潔感は大事。

ポケットにファスナーがある羽織りものが良いです!スマホ落としちゃうんで……(笑)。

分かりました。お二人のテンションもスマホも落ちないセレクトをしていきましょう!

海辺コーデをセレクト

ヘリーハンセンでは、アドベンチャー・リトリート、つまり、自然の中で過ごす冒険心と安らぎといったものを提案していきたいと考えています。

今日お越しいただいている「HELLY HANSEN OCEAN HAYAMA MARINA」が掲げているコンセプトでもあるのですが、今回、海でダイビングに行く際のコーディネートを考える上で、このテーマはそのままぴったりだと思いました。

アイテム選びのコツってありますか?

基本的にはやっぱり、自分が遊びに行く場所とタイミングに合わせたもの、かつ雰囲気に合うものをメインにしつつ、差し色やボーダーなどをポイントで入れて、バランスをとるのが大事かなと考えています。

色合わせも難しくて……。

色数は絞った方が簡単におしゃれ見えしやすいと思います。マリン感を出そうと思ったら、やっぱり白や紺はおすすめです。

では、ご紹介していきます!

三宅さんのコーディネート

左:アウターあり、右:アウターなし

左:アウターあり、右:アウターなし

ヘリーハンセンの代表的なアイテム、オーシャンフレイジャケットを起点に、同じく代表的な機能ボートネックのボーダーを合わせました。パンツは、腰回りにゆとりのあるワンタック、そして、イージーパンツ仕様になっているため、リラックスして着用いただけるかと思います。

きれい目ラフな雰囲気がいい!着心地サイコー!

✔︎アイテムチェック

着用アイテム1:オーシャンフレイジャケット

通年で使える、ジャケットです。これ一枚持っていけば、大体のシチュエーションに対応できるスペックになっています(真夏の炎天下はさすがに難しいですが……)。風も水もとおさず、体を守るという視点のウエアですね。こういう海のウエアを一枚取り入れるだけでアクティビティの遊びの幅も広がりますし、安心して行動ができると思います。

視界が悪い時や海に落ちても目立つよう、蛍光カラーを採用。ファッションのポイントにも

視界が悪い時や海に落ちても目立つよう、蛍光カラーを採用。ファッションのポイントにも

この目立つ蛍光イエローが海のアパレル!って感じがします。

前立てから分離しているため、寒さを感じやすい首元だけ奥まで絞り込めるようになっている

前立てから分離しているため、寒さを感じやすい首元だけ奥まで絞り込めるようになっている

ファスナーは丈より短くしたフラグメントファスナー。足捌きに配慮

ファスナーは丈より短くしたフラグメントファスナー。足捌きに配慮

「HELLY TECH®︎」は、ヘリーハンセン独自の厳しい企画をクリアした証だ

「HELLY TECH®︎」は、ヘリーハンセン独自の厳しい企画をクリアした証だ

先ほどご紹介した首元の他、手首もダブルカフス仕様になっています。太い血管が流れていて寒さを感じやすい部分は、しっかり守る。アビラスティックというゴムを使って、ぴったりフィットさせています。
蛍光カラーのフードやリフレクサイト(反射するワッペン)など、海上での視認性を高める仕様が、結果的にデザインのアクセントにもなっているんです。

ボートコートとしても使いやすそう!

着用アイテム2:トップス

洗って乾いたらそのままぱぱっと着られるボートネックのカットソーです。ボーダーカットソーには、重くしっかりしたものが多いですが、これはとても軽いんです。荷物を軽くしたい旅のシーンにフィットしますし、着こなしの幅を広げてくれると思います。もちろん環境に配慮したリサイクルポリエステル100%を素材に使用しています

伸縮性にも優れ、さらりとした肌触りが心地よい

伸縮性にも優れ、さらりとした肌触りが心地よい

速乾、抗菌防臭、UVカットなど、機能面がすごい!

ヘリーハンセンにとって永遠の定番であるボートネックのデザインに機能性をプラスしました。そもそもボートネックは、船乗りたちがボート上で着替えやすいよう生まれたデザインです。濡れたり、揺れたり、視界が悪かったりと、ボート上という過酷な環境の中でも、さっと着替えられ、前後が逆でも気にならないデザインになっています。

着用アイテム3:パンツ

ツイル織のしっかりとした素材使いに見えるのに、ストレッチが効いて動きやすいパンツです。前にワンタックがはいっているため、腰回りのシルエットがふわっとしており、ゆったりとした穿き心地ですね。タウンとフィールドをシームレスに繋ぐ一着です。

ウエストはゴムとドローストリング。楽なイージーパンツ

ウエストはゴムとドローストリング。楽なイージーパンツ

ヘリーハンセンは、ノルウェー発祥ですが、日本のウェアは国内で設計しているんです。すなわち、日本人向けの服の作りになっているのもポイントですね。

セリーナのコーディネート

左:アウターあり、右:アウターなし

メンズの機能ボートネックと同素材のワンピースをチョイスしました。羽織の白いジャケットがポイントです。今シーズンのトレンドのホワイトを積極的に落とし込んでみました。
身長170cmのセリーナさんは、すねぐらいの丈感ですが、マキシワンピースとしても着用いただけますよ。

ワンピース、久しぶりに着ました。テンション上がる!

✔︎アイテムチェック

着用アイテム1:ジャケット

防水ではないのですが、はっ水性のある生地を使用しているので、雨の日はもちろん急な天候の変化にも重宝します。軽快に着ていただける撥水ウインドブレーカーです。襟丈をかなり長めにとっているので、水と風が入りづらいデザインになっています。

ポケットにはファスナーが付いている

ポケットにはファスナーが付いている

これでスマホを落としません!(笑)。

ポケットは内側にもある

ポケットは内側にもある

汚れやすい部分は、あらかじめ汚れても気になりづらい素材が配置されている

汚れやすい部分は、あらかじめ汚れても気になりづらい素材が配置されている

前たての内側は柔らか素材。汚れづらく、肌あたりもソフト

前たての内側は柔らか素材。汚れづらく、肌あたりもソフト

絞ってシルエットを変えられる。(写真左)襟づりもおしゃれ(写真右)

絞ってシルエットを変えられる。(写真左)襟づりもおしゃれ(写真右)

陸で雨が降っても安心だし、潮風を受けても大丈夫な安心感がありますね。ウエットスーツの上からも着られるので、家を出てからダイビング中、帰るまでずっとおしゃれでいられる!

着用アイテム2:ワンピース

ボートネックシリーズで、女性向けにラインナップしているワンピースです。インナーなどが響きにくい素材なので、さらっと一枚で着用いただけると思います。

重ね着は面倒だから助かる!

ポケットがついている

ポケットがついている

前後の長さが異なるため、歩きやすい

前後の長さが異なるため、歩きやすい

着用アイテム3:ハット

はっ水・通気・透湿に優れたハットです。広めのつばで日差しから守りつつ、軽やかに被っていただけます。

サイドのボタンで、テンガロンハット風にシルエットチェンジすることもできる

サイドのボタンで、テンガロンハット風にシルエットチェンジすることもできる

風通しのいいメッシュ素材を使用。熱がこもりにくい

風通しのいいメッシュ素材を使用。熱がこもりにくい

サイドにサングラスをさす穴が開いている

サイドにサングラスをさす穴が開いている

あごの紐が付いているので、風で飛ばされる心配がなく安心です。フィット感があり、被り心地も良いです。

ダイビングシーンの定番ウェアに

ワンピースだけどアクティブな感じが出て、海にピッタリだと思いました。今回ご紹介いただいたウエアが、すべてリサイクル素材を使っている点にも驚きました。サステナブル目線で見ても、気持ちよく過ごせます。

生地がしっかりしていてヘタレないのがいいですね。ヘリーハンセンのアイテムが欲しくなっちゃいました。日帰りダイビングも沖縄ダイブトリップも……着用したいシーンが簡単に想像できます。

「アドベンチャー・リトリート」というテーマでご紹介しましたが、具体的なウエアをとおして、ヘリーハンセンが海のブランドであることがご実感いただけたんじゃないかと思います。
特にヘリーハンセンのアイコニックなアイテムである、ジャケットとボートネックには注目していただきたいです。

小池さん、ありがとうございました!

ダイバー視点で見てもうれしい機能性を備えつつ、袖をとおしただけで実感する上質さに二人も納得。海遊びの際の定番ウェアとして、活躍してくれるはずだ。

【お知らせ】

ヘリーハンセンと水中写真家の鍵井靖章さんのコラボレーションカットソーが9月21日(土)に発売!
「Climate Change Tee」

「Climate Change Tee」

Climate Change Crew

Climate Change Crew

ヘリーハンセンでは環境のことを伝えたり、海の環境を少しでも良くするための「H2O PROJECT®」という活動を行っている。その中に、環境のことを間接的にアートで伝えていくプロダクトがあり、今回のコラボ企画も同様のアプローチとなる。鍵井靖章さんが撮影した写真に、18歳の息子の鍵井瑠詩(りうた)さんの言葉が添えられたカットソー「プロダクト「ショートスリーブ リトマスペイパープリントティー」だ。
鍵井靖章さんからも「美しい海の写真とかでの展開ではなく、ちょっと驚くような写真を使ってもらっています。今、この時代に着ることに意味があるカットソーなんじゃないかな」とコメントをいただいている。

ヘリーハンセンと鍵井さんの出会いはこちらをチェック

プロフィール

小池 亮
2015年に入社し、2018年よりヘリーハンセン事業部にて、商品開発やマーケティングに携わる。学生時代から登山にハマり、ゴールドウィン入社後はサーフィンなどマリンスポーツに傾倒。昨年からパックラフトも始め、南伊豆や奥多摩へくり出している。
三宅 健史
2016年の秋にダイビングCカードを取得。海嫌いから海好きへと転じた海狂い変わり者。現在は休みの日に伊豆や沖縄に通い、彩あふれる海の世界にのめり込んでいる。「ダイビングをしたことない人にも海の彩を通じて伝えられるものがあるのでは」という想いを持って活動を続ける。海の魅力を広く発信するために、2022年はmic21のアンバサダーモデルを務めた。
神宮司瀬里奈(セリーナ)
0歳~22歳まで水泳に没頭し、日本選手権入賞や国際大会出場。社会人1年目にダイビングを始め、次第に海やダイビングに対しての想いが強くなり、2021年にオーシャナに転職。全国の海へ取材に行く傍ら、フリーダイビングにゼロから挑戦。1年で日本代表となり世界選手権に出場。現在はスキンダイビングインストラクターとしてマリンアクティビティツアーやスキンダイビングレッスンを開催。
▶︎Instagram

ロケーション

住所:神奈川県三浦郡葉山町堀内50-2
営業時間:10:00~19:00
定休日:火曜
電話:046-876-2520

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PROFILE
本とWEBの編集者。月刊誌やムックの編集を経て、WEB編集へ。スクーバダイビング専門メディア「オーシャナ」「スクーバモンスターズ」元編集長。現在は、児童書、写真集、WEB記事の編集など、幅広く活動中。
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