UNEP本部とスキューバダイビング業界が、美しい海のために動きだす
スキューバダイビングは海の神秘の世界を知るためには絶好のスポーツです。現在世界でダイビングを楽しむ人は600万人。その中でも特にスキューバは、ツアー客に人気があり、経済発展にも貢献しています。
しかしそれと同時に、海の環境に対して深刻な影響を与えていることも知っておかねばなりません。
ダイビングが海の環境にダメージを及ぼす原因は、ボートの運転、燃料、ダイビング装置の包装、船積みなどの他に、ダイバーのマナーの欠如によることが大きいのです。美しいサンゴ礁がなければビジネスができないダイビング業界ですが、ダイビングビジネス自体が海に脅威を与えているのです。
この4月、UNEP本部は、Reef-World Foundation, Green Fins initiative, the Blue Ocean Network,Underwater 360とチームを組み、イベントの開催や基金の創設などを行い、持続性のある海のために、ダイビング業界と率先して意見交換を始めることにしました。
そして、今回のパネルでは、ダイバーのトレーニングを行う際、環境保護に重点を置くことを強調しました。ダイバーが宿泊するホテルでは、プラスチックのストローや容器を使用しないことを決めたところもあります。
「このような業界との意見交換は、大変重要で、ネットワーク、知識、協力関係をさらに緻密にする必要があります」と、UNEP本部とともに海洋保護を行っている関係者は言っています。
UNEP(ユネップ)とは?
UNEPは「国連環境計画」のこと。地球環境問題に取り組む国連の中核機関として、1972年国連人間環境会議(ストックホルムにて開催)の決議により設立された。日本では2015年に、一般社団法人 日本UNEP協会 が発足。日本におけるUNEPの活動の普及を図るとともに、UNEPを通じて日本と海外とを結び、持続可能な環境ネットワークづくりを目指している。
※オーシャナでは今後もUNEPおよび日本UNEP協会の活動について、随時お知らせをしていきます。