黒潮が創り出す海のフォトスタジオ KUSHIMOTO
Kushimoto / 串本
水中カメラマン・中村卓哉、初潜入!
Kushimoto / 串本
水中カメラマン・中村卓哉、初潜入!
- Photo
- 中村卓哉
- Model&Text
- 稲生薫子
- Special Thanks
- 串本ダイビング事業組合
- Design
- Panari Design
雨風にも負けないゴールデンポイントの実力
「ゴールデンポイント」。
魚の種類が豊富で雨風に強い内海のポイントを、串本のガイドはそう呼んでいる。「備前」「住崎」「グラスワールド」「中黒磯」「アンドの鼻」あたりを呼ぶことが多いが、「アンドの鼻」は冬季期間限定で、毎年いつダイバーに開放されるか定かではないため、開いていたらラッキーな場所だ。
▼CHECK
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今回も、「台風で他がクローズになってしまったので串本に来た」というゲストに何度も遭遇した。確かに、伊豆でも東伊豆がだめだから西伊豆ということはあるが、「台風だから串本」という選択に、串本の底力を感じる。
初めてゴールデンポイントを潜った中村卓哉カメラマンも、「1ダイブ1時間弱という時間は、串本ではほんの一瞬にさえ感じてしまう。ワイドもマクロもどちらも超一級の被写体がそろっているため、1ダイブでかなり濃密な写真を撮ることができた」と語っていた。
ワイドでは、和歌山や鹿児島がメイン生息地といわれるアカヒメジやカゴカキダイの群れ。マクロでは、体色美しいレンテンヤッコや、顔が縦に2色に分かれている珍しいクマノミなど。さらに、砂地では、ホタテツノハゼやオニハゼSP3がオスメス同時に出ている、これまた珍しい瞬間に遭遇したりした。
中村カメラマンは、映画「となりのトトロ」でメイちゃんが「どんぐり! どんくり!」と進むシーンのごとく、「ハゼ! ハゼ!」と砂地を進んで行った。