パプアニューギニア・アロタウ 写真家・岡田裕介撮り下ろしレポート(第4回)

頼もしく温かい、パプアニューギニアの現地ダイビングガイドたち

この記事は約2分で読めます。

パプアニューギニアのダイビングガイド(撮影:岡田裕介)

パプアニューギニアのタワリリゾートは現在、日本人ダイビングガイドは不在なので、一緒に潜るのはパプアニューギニア人のローカルスタッフです。

正直なところ、初めて行く場所でもあり日本人ガイドがいないことに少し不安を抱いて現地へと向かいました。
しかし、毎日交代で僕についてくれた4人のガイド達は皆、安全なダイビングへの意識が高く親切丁寧だったので、余計な心配だったなと一安心。

パプアニューギニアのダイビングガイド(撮影:岡田裕介)

左側の黄色のシャツがアルベルト

特にリーダーのアルベルトは真面目で頼もしい人柄で、毎夜の打ち合わせでは翌日のポイントの情報もしっかりと教えてくれるので安心だったし、不安だった英語もゆっくり話してくれるので分かりやすかった。

しかし国民性の違いなのか、紹介してくれる生物の好みが微妙にずれている事も正直ありました。

コーラルガーデンの美しいサンゴを夢中で撮影している時にカンカン、タンクを何度も鳴らすので行ってみたら、よく見るウミウシだったのでズッコケそうになる事も。
潜る前に自分の希望をしっかりと伝えておくことが重要です。

パプアニューギニアのダイビングガイド(撮影:岡田裕介)

また、僕がどんな写真が撮れているのかが気になるらしく、撮った写真をその場で見せると、凄い笑顔で自分の事のように喜んでくれるのはテンションが上がります。

ガイドとお客さんというよりは、一緒にダイビングを楽しむバディといった感覚に近いかな。

また、最近まで働いていた日本人ガイドのYukaさん。
お会いした事はありませんが、彼女の事を語るボートクルーはじめ、ローカルスタッフが皆、寂しそうだったのが印象的でした。

あるボートクルーが「彼女は賢くて、とても可愛らしい女性だったよ」と遠くの空を見ながら語る様子に、本当に皆に慕われ愛されていたんだなと感じました。

パプアニューギニアのダイビングガイド(撮影:岡田裕介)
\メルマガ会員募集中/

週に2回、今読んで欲しいオーシャナの記事をピックアップしてお届けします♪
メールアドレスを入力して簡単登録はこちらから↓↓

writer
PROFILE
埼玉県生まれ。大学卒業後、フォトグラファー・山本光男氏に師事。
 2003 年より、フリーランスフォトグラファーとして独立。沖縄・石垣島、ハワイ・オアフ島へ の移住を経て、現在は神奈川県の三浦半島を拠点に活動中。 水中でバハマやハワイのイルカ、トンガのザトウクジラ、フロリダのマナティなどの大型海洋ほ 乳類、陸上で北極海のシロクマ、フォークランド諸島のペンギンなど海辺の生物をテーマに活動。 2009 年 National Geographic での受賞を機に世界に向けて写真を発表し、受賞作のマナティ の写真は世界各国の書籍や教育教材などの表紙を飾る。温泉に入るニホンザルの写真はアメリカ・ スミソニアン自然博物館に展示。国内でも銀座ソニーアクアリウムのメインビジュアルはじめ企 業の広告やカレンダーなどを撮影。 またミュージシャンのライブ撮影も行い、雑誌、WEB、広告などに作品を発表している。
 
HP:https://yusukeokada.com
  • facebook
  • twitter
  • Instagram
FOLLOW