パプアニューギニア・アロタウ 写真家・岡田裕介撮り下ろしレポート(第7回)

パプアニューギニアの野外温泉は、エメラルドグリーンの美しさ

今回はパプアニューギニアの滞在最終日に行ったHotspring(温泉)のお話です。

窒素抜きの最終日はダイビングはせず、数あるアクティビティの中からファーガソン島のデイデイ温泉(Deidei Hotspring)を選び、行ってみました。

パプアニューギニアのサンゴ(撮影:岡田裕介)

べた凪の水面からサンゴが!

片道約4時間、決して近くはありませんが、普段ダイビングでも使用している大型船で陸沿いに進むので、揺れも少なく快適に向かうことができました。

道中何度も現れたイルカが船首で泳いだり、船が通った後に出来る波で波乗りをして遊んだりしている姿、海沿いの村や時折小舟に乗って現れる漁師さんの様子などを眺めながら、比較的ゆっくりとした様子で船は進みます。

パプアニューギニアのイルカの群れ(撮影:岡田裕介)

何度も現れたイルカの群れ

夜明けと共に出発するので、午前中の早い時間には近くの村に到着し、そこからは地主のおじさんの案内で小舟に乗り換えて5分ほど行き、船着き場からはさらに20分ほどでデイデイ温泉(deidei Hotspring)に到着しました。

パプアニューギニアのデイデイ温泉(Dei Dei Hotspring)(撮影:岡田裕介)

吹き出す熱湯

そこは熱湯がフツフツと泉から吹き出し、その脇に溜まったお湯がエメラルドグリーンに似た美しい色に輝く、美しくも、なかなかスリリングな場所。
活動している地球のエネルギーを感じることが出来ました。

天気も良く太陽もガンガンに照りつけるのにプラスして、地面からの熱と風向きによって襲ってくる熱湯の湯気にさらされる天然のサウナみたいな場所でした。

最後に向かった風が吹き抜ける木陰の川の水に、熱湯が混じり合いちょうど気持ちいい温度になった場所でした。
足湯は最高だったな。

パプアニューギニアのデイデイ温泉(Dei Dei Hotspring)(撮影:岡田裕介)

美しく輝く熱湯の泉

また、このアクティビティには、案内してくれる地元のおじさんの家で休憩する時間があります。
高床式住居での生活や海上にあるトイレを体験したり、庭の木に実ったフルーツを食べさせてもらえたり、近所の住民と触れ合えたりと、リゾートに滞在しているだけでは味わえないローカルなパプアニューギニアの人々の暮らしを感じる貴重な時間を過ごす事ができますよ。

パプアニューギニアの子どもたち(撮影:岡田裕介)

Deidei Hotspring近くの村の子供達

パプアニューギニアの住居(撮影:岡田裕介)

パプアニューギニアの住居

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PROFILE
埼玉県生まれ。大学卒業後、フォトグラファー・山本光男氏に師事。
 2003 年より、フリーランスフォトグラファーとして独立。沖縄・石垣島、ハワイ・オアフ島へ の移住を経て、現在は神奈川県の三浦半島を拠点に活動中。 水中でバハマやハワイのイルカ、トンガのザトウクジラ、フロリダのマナティなどの大型海洋ほ 乳類、陸上で北極海のシロクマ、フォークランド諸島のペンギンなど海辺の生物をテーマに活動。 2009 年 National Geographic での受賞を機に世界に向けて写真を発表し、受賞作のマナティ の写真は世界各国の書籍や教育教材などの表紙を飾る。温泉に入るニホンザルの写真はアメリカ・ スミソニアン自然博物館に展示。国内でも銀座ソニーアクアリウムのメインビジュアルはじめ企 業の広告やカレンダーなどを撮影。 またミュージシャンのライブ撮影も行い、雑誌、WEB、広告などに作品を発表している。
 
HP:https://yusukeokada.com
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