パプアニューギニア・アロタウ 写真家・岡田裕介撮り下ろしレポート(第9回)

昔から変わらない光景なんだろうなと思わせる原始の海

パプアニューギニアの魚の群れ(撮影:岡田裕介)

タワリリゾートから行けるダイビングポイント『サンゴ海』と『ソロモン海』。

共に圧巻だったのはパープルビューティーやキンギョハナダイなどの美しい魚の量と密度。

ストロボの光が遠くまで届かない水中では全てを同時に写せないのが非常に残念なところで、パノラマカメラなんかでこの魚の大群を一発撮りできたら凄い写真が撮れそう。

パプアニューギニアの魚の群れ(撮影:岡田裕介)

潮当たりが良いサンゴの周りには、見渡す限りと言った表現がピッタリなほどの魚が元気に泳ぎ回っています。

養分が一杯のこの海はプランクトンも多いので、けして透明度は良くはありませんが、とにかく全てが濃い海。

パプアニューギニアの魚の群れ(撮影:岡田裕介)

びっしりと行き交う様々な魚群を眺めていると、この圧倒的な世界は、僕のこれまでの願望を一気に満たしてくれるかのようでした。

世界中どこへ行っても「昔はもっと良かったよ」と言われる事の多い海中の世界で、ここは遠い昔と何にも変わってないだろうなと思わせてくれる、そんな海。

パプアニューギニアにはタイムスリップしたかのように思える、そんな原始の海が確かに残っていました。

パプアニューギニアの魚の群れ(撮影:岡田裕介)

光が届く浅場で自然光で撮影

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PROFILE
埼玉県生まれ。大学卒業後、フォトグラファー・山本光男氏に師事。
 2003 年より、フリーランスフォトグラファーとして独立。沖縄・石垣島、ハワイ・オアフ島へ の移住を経て、現在は神奈川県の三浦半島を拠点に活動中。 水中でバハマやハワイのイルカ、トンガのザトウクジラ、フロリダのマナティなどの大型海洋ほ 乳類、陸上で北極海のシロクマ、フォークランド諸島のペンギンなど海辺の生物をテーマに活動。 2009 年 National Geographic での受賞を機に世界に向けて写真を発表し、受賞作のマナティ の写真は世界各国の書籍や教育教材などの表紙を飾る。温泉に入るニホンザルの写真はアメリカ・ スミソニアン自然博物館に展示。国内でも銀座ソニーアクアリウムのメインビジュアルはじめ企 業の広告やカレンダーなどを撮影。 またミュージシャンのライブ撮影も行い、雑誌、WEB、広告などに作品を発表している。
 
HP:https://yusukeokada.com
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