体を動かす習慣のあるダイバーの割合はどれぐらいか?

セブ島のコテージ(撮影:越智隆治)

こんにちは。高野です。

今回は、「あなたの日頃の健康管理についてご回答下さい。日頃のエクササイズ(ウォーキング、筋力トレーニング、ストレッチ等)をどれぐらいしていますか?」という質問をさせていただいた結果についてお話しします。

日頃のエクササイズ(インストラクター)n=134

日頃のエクササイズ(インストラクター)n=134

日頃のエクササイズ(一般ダイバー)n=449 欠損=2

日頃のエクササイズ(一般ダイバー)n=449 欠損=2

結果は、インストラクター、一般ダイバー共に、56%の人が週1日以上のエクササイズをしているものの、「特にしていない」という回答が44%でした。

では、一般の人はどうでしょうか。

厚生労働省が発表している、平成25年度から平成34年度までの「二十一世紀における第二次国民健康づくり運動(健康日本21(第二次))」によると、運動習慣者の割合が以下の様になっています。

平成22年度の割合 平成24年度の割合(目標)
男性 20歳~64歳 26.3% 36%
女性 20歳~64歳 22.9% 33%
男性 65歳以上 47.6% 58%
女性 65歳以上 37.6% 48%

引用:厚生労働省 健康日本21(第二次)の推進に関する参考資料.

数以上の人が運動習慣が無いのに対して、今回の調査にご協力いただいたスクーバ・ダイビングを行なっている方は、その年齢からみると(ヒヤリ・ハット体験がないのはプロダイバー1%、一般ダイバー27%。その差とは?)、日頃のエクササイズを行っている方が比較的多いように思います。

スクーバ・ダイビング自体がエクササイズなのか? 
または健康増進に繋がるのか?

というところについては、スクーバ・ダイビングについての捉え方(スポーツ、レジャー、業務など)や、関わり方(趣味、仕事など)などにより異なると考えますので、ここでは触れないようにします。

いずれにしても、我が国における高齢化が進む中、ダイビングを続けていくために日頃からエクササイズをするという方も増えてくるかもしれませんね。

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PROFILE
大学にて法学を学び、卒業後、某一部上場企業にて人事採用・研修を担当していたが、「人は自然と共に生きていくことが本来の姿である」と思ってしまい…退職。

都市型ダイビングショップを経験後、静岡県の熱海を専門に水中ガイド、コースディレクターとしてインストラクター養成などを行う。
また、潜水士として、海洋調査・水中撮影・ナマコ潜水漁・潜水捜索救難などでも活動している。
 
ある時、業界の発展、健全性の確立を考えるようになり、大学院へ進学してスポーツマネジメントについて学ぶ(学位:体育学修士)。
現在は、教育・指導の観点から、ダイビングのマネジメントについて研究している。
 
■「筑波大学 大学院」 体育系研究員 高度競技マネジメント研究室(山口香研究室)
■「文部科学省所管 財団法人社会スポーツセンター」マリンスポーツ振興事業部 専門職員
■「NPO熱海・自然の学校」理事 安全対策委員長
■「NPOユニバーサルダイビングネットワーク」理事 潜水捜索救難協会トレーニングディレクター
■「Office 海心(うみこころ)」代表
 
【学会発表・論文】
■「SCUBAダイビングにおける裁判事例から見た事故分析」
■「SCUBAダイビングにおけるヒヤリ・ハット調査から見た事故分析 -ハインリッヒの法則に基づいた観点から-」
■ 「SCUBAダイビング指導者育成における教育課程に関する研究 -中高齢者事故予防の観点から-」
他
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