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奄美大島南部、アフターダイビングスポットめぐりの旅! 〜後編:加計呂麻島&宇検村〜閲覧無制限

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行ってきたレポ
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奄美大島南部にあるヴィラ「ゼログラヴィティ」を拠点に奄美大島のアフターダイブスポットを紹介するこの特集。
前編では、古仁屋(こにや)&住用(すみよう)エリアの見どころを紹介しました。

今回お届けする後編は、加計呂麻(かけろま)島&宇検(うけん)村です。

引き続き、奄美大島南部の魅力をたっぷりお伝えします!

加計呂麻島編

奄美大島南部の古仁屋港から船で約15分の加計呂島に上陸。
今回は、本島から加計呂麻島までの往復を海上タクシー「みなみ丸」にて送迎をしてもらいました。
定期便も走っているので、気軽に訪れることができますよ。

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今回は加計呂麻島の瀬相の港からレンタカーで島をグルッとまわります。
まずは一番東の先端にある安脚場戦跡公園を目指し出発〜!

安脚場戦跡公園

1920年頃から、旧日本軍が奄美大島要塞として砲台を設置していた場所です。
1941年からは海軍によって使われていて、潜水艦の侵入などもここで監視していたそう。

コンクリートで作られた無機質な建物が歴史を物語っています

コンクリートで作られた無機質な建物が歴史を物語っています

島の端に位置していて眺めは最高ですが、公園内を歩いていると、所々に防空壕のような穴があいており、戦争の面影を感じさせます。
この美しい場所が人の心を癒すためにも、誰かを傷つけるためにも使えるなら、前者の使い方をしたいですね。

奄美大島本島が一望できる高台からの眺めは最高です

奄美大島本島が一望できる高台からの眺めは最高です

次の目的地は安脚場戦跡公園から北西に位置する諸鈍にあるデイゴ並木。

諸鈍のデイゴ並木

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80本以上のデイゴが立ち並ぶ諸鈍のデイゴ並木は海岸線、数百メートルに渡って自然のトンネルを形成しています。
樹齢は約300年で、5月〜6月頃になるとその大きな木に真っ赤な花を一斉に咲かせるそう。
花が咲いている期間はたったの一週間。
デイゴの花を見るためだけに加計呂麻島を訪れる価値もありそう。

花が咲いていなくても、デイゴのトンネルの景色は迫力満点でお散歩にぴったりです。
ゆっくり流れる時間の中で島の雰囲気を味わってください。

トンネルをくぐっていくと、デイゴ並木の横になにやら気になるトラックが停まっています。

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「とらや」と書いたこちらのトラック。
加計呂麻島では誰もが知っている有名な移動式のスーパーだそう。
島ならではの光景ですね。

島内一の武名のガジュマル

とらやで飲み物を購入して、次に向かったのは島の北西部に位置する武名。
ここでは加計呂麻一の大きさを誇る樹齢約400年のガジュマルがお出迎えしてくれます。

草に埋もれてほとんど見えないけど、この看板が目印

草に埋もれてほとんど見えないけど、この看板が目印

駐車場の先の看板に沿って進んでいきます。

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すると、目の前に堂々とたたずむ巨大なガジュマルの木が現れました。

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空に向かって大きく枝を広げる姿はまるで絵本の中のお城のよう。
奄美大島では、ガジュマルの木には妖怪ケンムンが棲んでいるという言い伝えがあるのですが、それにも納得です。

この木の向かいにもガジュマルの木があるのですが、ちょうど日が傾き始める時間帯だったせいか、光に照らされた神秘的な姿を見ることができました。

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長年の間、この巨木が守られてきた場所ということもあり、場の空気がとてもよく身体中が浄化される気分。
ぜひみなさんもここに訪れた際は、新鮮な空気をたっぷりと吸ってきてくださいね。

さて、次の目的は島の中心辺りにある嘉入の滝。
滝に向かう途中、透き通るエメラルドグリーンの海があまりにも綺麗で思わず車を停めて写真撮影。

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透明度が高いので、この高さからでもウミガメの姿を確認することができました。
このまま海に飛び込みたい気持ちを抑えて、目的地へと進みます。

嘉入の滝

山の中を走る細いクネクネ道を進んでいくと、道路脇に突然現れる嘉入の滝。

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時期のせいか水量は少なめで、こじんまりとしている滝ですが、周囲に生えているトロピカルな植物たちが嘉入の滝ならではの景色を創り出しています。

噂では巨大うなぎが滝壺に生息しているとかいないとか。

嘉入の集落

嘉入の滝から車で約5分、嘉入の集落に到着。
ビーチに出てみると雲のスクリーンに覆われた太陽が海面をキラキラと照らしていて、まるで映画のワンシーンのよう。

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右手には、嘉入のシンボルのカムディと呼ばれる一枚岩がデーンとその姿を構えています。
このカムディ、文字にすると「亀石」と書くのですが、地元の人が読むとカムディとなるそうです。
同じ日本でも地域によって言葉の違いがあるのも面白いですよね。

畳み100畳分と言われる大きな一枚岩カムディ

畳み100畳分と言われる大きな一枚岩カムディ

次はお隣の須古茂集落へ。

須古茂集落

ここには昔ながらの古い町並みの集落が残っていて、町全体に懐かしくてホッとする雰囲気が漂っています。
車で通り抜けられるか抜けられないかギリギリの細い路地を進んで行くと海岸線沿いにあるバス停を発見。

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バス待合所の中には、ゲートボール用のスティックが並べられており、どうやら町の人たちの倉庫代わりにもなっている様子。
バス停に置きっ放しにしても大丈夫なことが、町の安全さを物語っていますね。平和な風景に心和みます。

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上りと下り合わせて1日8本のバスが運行中です。
なかなか乗れないレアなローカルバスに乗ってみたい!

須古茂集落の猫ちゃんは警戒心まったくなし

須古茂集落の猫ちゃんは警戒心まったくなし

須古茂集落を後にし、次の目的地の西阿室まで進んでいきます。
須古茂集落から西阿室へは整備されていない道なき道が続いており、携帯やラジオの電波も通じず、紙の地図だけを頼りに進んでいくスリルは何よりもドキドキしました。
もちろん、すれ違う車も歩いている人もいないので、もし何かあっても助けも求められない状況……。
都会ではなかなかない状況も、島旅の魅力です。

西阿室

なんとか大きい道路にぶつかって無事に西阿室に到着。

西阿室集落もこじんまりとしていて、のどかな時間が流れています。
観光スポットである西阿室カトリック教会に向かう途中、気になる看板を発見。

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看板の前の商店の店主にお話を聞くと「観光スポットにするために餌付けを初めた。野生だけど半分飼っているみたいなもの」だそう。
半野生、半ペットの不思議なウナギです。

どんなウナギがいるんだろう〜と川を覗き込むとびっくり!

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見たこともない大きさの巨大ウナギが!

南の島の動植物はなんでこんなに大きく育つんでしょうかね。
ということは、嘉入の滝の滝壺にいる巨大うなぎの噂は本当なのかもしれないですね。

西阿室カトリック教会

巨大うなぎがいる川から歩いて10秒。
今回の加計呂麻の旅の最後の目的地、西阿室カトリック教会へ。
加計呂麻島の中で唯一のカトリック教会で、島内のカトリック教徒の心の拠り所となっているそう。

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島の景色に馴染む素朴な外観で、静かな空気がピンと張り詰めており、神聖な雰囲気の漂う聖堂を見ることができます。
ちょうど夕日が沈む時間帯で、窓から入るやわらかな西陽が綺麗に差し込んでいました。

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日曜日には、島に住むカトリック教徒の人々が礼拝のために集まってくるそうです。

加計呂麻島の観光はこれにて終了。
島ならではのゆっくりとした時の流れに身を任せのんびりと旅をしたい方は加計呂麻島もオススメ!
今回は海には入らなかったですが、ダイビングスポットやシュノーケリングスポットもあるので1日たっぷり観光が楽しめると思います。

宇検村編

最終日は、古仁屋から少し離れた場所の観光スポットにも行ってみようとお隣の宇検村へ。
まずは、宇検村の観光スポットとして有名なアランガチの滝を目指します。
宇検方面に向かって国道85号線を進んでいくと、何やら存在感のある大きなガジュマルの木が見えてきました。

ケンムンに会えるガジュマルの巨木

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気になって立ち寄ってみることにすると、木の下に設置された看板には、宇検村に伝承されている妖怪ケンムンのお話が書かれていました。
その話を読んでいると木の方から気配を感じ、目をやると……

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岩の上にちょこんと座っておちゃらけているケンムンがいました!
妖怪と聞いていたのにとても愛らしくて微笑ましい。
予想外に出会えたケンムンに得した気分になる私。
宇検に行かれる際には、途中の大きなガジュマルの木の下を要チェック!

ケンムンに別れを告げ、目的地のアランガチの滝へ。

アランガチの滝

アランガチの滝はアランガチ集落の裏手にあります。
ひっそりとした小道に茂る木々に流れ落ちる水の音、小鳥のさえずりが響き渡る滝の前には癒しの空間が広がっています。
そして、滝の前はひんやりとしたマイナスイオンシャワーがたっぷり。
約30mほどの高さの滝は、岩肌に沿って緩やかなカーブを描きながら滝壺へと落ちています。

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夏にはこの滝つぼで泳ぐこともできるそうですよ。
滝の向かいにある苔の生えた岩場も風景も風情があって心を落ち着かせてくれます。

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柔らかな木漏れ日が降り注ぐ滝のそばには、石でできたテーブルやイスもあるのでゆっくりくつろぐことができます。

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湯湾岳展望台

滝で水の癒しを得たあとは、標高694mの霊峰湯湾岳の中腹に位置する湯湾岳展望台へ。

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駐車場から展望台への道は、ふかふかの苔の絨毯が敷き詰められています。
その道を約5分ほど進むと、展望台に到着。

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気持ちいい〜!

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西側には眼下に広がる焼内湾、東側には重なって続いていく山脈を一望できます。

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山の斜面から吹き上げる風が気持ちよく、手を広げたら今すぐに飛べそう!
展望台ならではの絶景を見渡せるこのポイントは、絶対に訪れてほしいスポットです!

チルチルカフェ

だんだんお腹も空いてきたので古仁屋に戻り、気になっていたカフェを訪ねることにしました。
その名も「チルチルカフェ」。

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できる限り自家菜園で育てたお野菜や卵を使い、化学調味料や食品添加物もできるだけ使わずに作られた体に優しいメニューが味わえます。

お店の横には湧き水が流れていて、その水で洗われているお野菜たちもなんだか気持ち良さそう。
料理に使われるお野菜たちが見られるのはうれしいですね。

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手作り感のあるアットホームな雰囲気の店内。

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とれたての野菜のサラダやささみのフライ、しいたけの天ぷらなどが乗った「くいしんぼうプレート」を注文しました。

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体にいいものを食べていると体が喜んでいるのがわかりますよね。
「ゼログラヴィティ」から車で約10分と距離も近いので、身体にいい食事がお好きな方はぜひ立ち寄ってみてください。
ただし、営業日が木曜〜日曜日までと限られているので、行く際には情報の確認を忘れずに。

潮が引くと現れるハートロック

空港への帰り道。北部の観光スポットも少し見てみようと、最近人気のハートロックに立ち寄りました。
ハートロックは潮が引いている間の数時間しか現れないレアスポット。

ハートロックを見るには、県道の駐車場からビーチまで約7〜8分の道のりを歩いていきます。
緑が茂るジャグルのような道を抜けていきます。

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約3分程歩くとビーチが見えて来ました。

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右手に視線を向けると岩の上に人が集まっています。

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そちらの方向に進んでいくと……ありました、ハートロック!

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ハートってだけで、いいご利益がありそうですよね。
実際に恋に効くパワースポットとも言われているようなので、恋愛運アップにも一役買ってくれるかもしれません。
潮の満ち引きを調べて、引き潮の時に訪れてみてくださいね。

ヘルシーアイランドカフェ

ハートロックから駐車場へ帰る途中にあるヘルシーアイランドカフェ。
素敵な名前に惹かれ立ち寄ってみました。
カフェでは、奄美大島の太陽を浴びて育ったフルーツ、薬草、はちみつなどをブレンドして作ったスムージーやジュース、アイスなどを楽しむことができます。

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私はパッションフルーツのスムージを注文。

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とろみがしっかりしていて味が濃くておいしい!
島で育ったフルーツを使用したスイーツも、楽しんでくださいね。

【番外編】ホエールウォッチング/スイム

最近では奄美の冬の海に、ザトウクジラがやってくることも少しずつ有名になってきました。
私も憧れのザトウクジラと泳げるかもしれない期待に胸弾ませて、ホエールスイムツアーに参加してきました。

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マリンスポーツ奄美さんの船でザトウクジラに会いに海へ出発。

出航して間も無く無線が入り、ザトウクジラがいるとの連絡を受けポイントまで向かいます。
ポイント周辺に到着しクジラを探すも、姿は確認できません。
が、クジラがいるかどうか調べるためにすい中マイクでクジラの声を拾ってみてくれるとのこと。
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マイクを水中に入れると……

「ウォーーン。ウォーーーーーーーン」

伸びのある透き通るクジラの歌声が聴こえてきました。
歌声を聞いただけで全身に鳥肌がたちます。
目には見えないけど「確実にこの海の中をクジラが泳いでいるんだ」と思うだけで鼓動が高鳴っていきます。

違うポイントに行くために、しばらく船を走らせると遠くにクジラのブローを確認。
クジラの進行方向の先に船を回し、船長さんの合図で一人ずつ海に入水。
入水したら真下にクジラがいるかもしれない緊張感とワクワクがたまらない〜!
クジラの姿は見えないものの、さっきスピーカーを通して聴いていたクジラの声が水を通して直接聞こえてくる!
クジラの声の振動に全身が包まれ、体の内側から幸福感が溢れ出てきます。

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この感覚を感じてると“私、本当にクジラが大好きなんだなぁ”と実感しました。

この後も、何回か入水したものの、今回は海の中でクジラの姿を確認することはできませんでしたが、水中でクジラを感じられたことだけで大満足!
また来年リベンジできたら嬉しいな。
これにて奄美の旅レポ終了。
5日間では時間が足りない位、奄美の魅力は盛りだくさん!
海、山、陸、食、人いろんな楽しみ方で奄美大島の旅を満喫してください。

■supported by ゼログラビティ

奄美大島・南部のマリンアクティビティリゾート。
施設全体がバリアフリーになっているため、健常者だけでなく、障がいをもつ方も快適に過ごすことができます。
車いすのままエントリー可能なカタマラン船を所有しているほか、オーシャンフロントのプールも完備!

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もちろん宿泊施設も完全バリアフリーです。
美しい奄美の大自然を満喫できます。

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鹿児島県大島郡瀬戸内町清水122番地
TEL0997763901
zero1@zerogravity.jp

小笠原愛プロフィール

aiogasawara

『海・旅・人』をつなぐをテーマに、ライター、ツアーアテンダント、Pikai swim Hawaiiアンバサダー、インターネット番組のMCなどを務めるフリーランサー。
フリーダイビングの世界に魅了され、フリーダイバーとしてトレーニングも行っている。
10代の頃から海と自然が大好きで、20歳の時ダイビングのライセンスを取得するが、すぐにパニックになりダイビング不可能に。
2013年ハワイ島に長期滞在し、日常的に野生のイルカと泳ぐ日々を過ごす。
「もっと海の中に長くいたい・自分とつながりたい」という気持ちから、2015年よりフリーダイビングを開始。
記録を追いかけることよりも、水を感じること・ひとつになることを大切にしている。
『たくさんの人と海をつなぐこと』を目標に、ツアーアテンダントとしておもてなしを学んだり、まちづくりプロジェクトにも参加中。
イルカ・クジラ・シャチが好き。

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