ミッドナイトダイビングの魅力はまるで子供の頃の駄菓子屋
ミッドナイトダイビングに魅力はミッドナイトにあらず!?
さあ、いよいよ本編のスタート!
まず初回は“ミッドナイトダイビング(MND)ってなに?”という硬い感じから大前提を説明してまいりたいと思います。
そもそも、自分は夜の海が好きとか、暗い海に潜って瞑想したいとか、暗闇でスリルを味わいたいなど、そういった理由でミッドナイトダイビング(Mid Night Diving = MND)を始めたわけではありません。
間違っても、ナイトダイビング前の激烈的に美しい夕焼けや、エキジット後の満天の星空を見ながらロマンティックに素敵な女性を口説こうなんざあ、ミジンベニハゼ程も考えたことはございません。
無論、夜の暗い海の中で不安そうな素敵女子に「僕がいるから安心してね♪」なんつって、さりげなく手を握っちゃおうなんてことは、これまでも全く、これからも完全に、考えたり、計画したりなんて絶対にしてないし、しません。
強いて言うならば。
夜の海は神秘的で…というような理由であるなら、ある意味、若干当てはまるかも知れません。
決して上記の様な「夜ならでは」の雰囲気を楽しみたいということではなく、夜に潜らないで済むなら潜りたくはないのが実は本音でして。
毎ダイブごとに爆発的な発見がある!?
だって、夜はTVを見たり、ゴロゴロして仕事の疲れを癒したり、原稿書いたり、論文書いたり…ではなく、酒を飲んだりして、いい気持ちでぐっすりと寝たりしたいのは皆さんも一緒ではないでしょうか。
自分のアクティビティをすでにご存知の皆さんは「何言っちゃってんのー、言ってる意味がわからん!」と仰るとは思いますが、自分もそう。
それは間違いなく本当のことなのです。
が、しかし…、しかしです。
上記の「たりたりたり」を超えてしまう出会いだったり、刺激だったり、発見だったりの「たりたりたり」が夜の海にはあったのです!!
それが。まさに。ミッドナイトダイビング♪
その楽しさと刺激がMNDを行うことにより得られてしまうことが分かったのです。
最初の自己紹介時に自分は魚が大好きなことは書きましたが、自分は変わった魚や、今まで見たことのない魚などを1ダイブ1発見を目標に、何がいいネタはねえがあ…と、常にハンターの目で潜っているわけです。
もし、見たことのない魚の生態や行動などの発見や理解ができた時は、一人水中で叫びながらガッツポーズっ!
それこそ自分の知らない魚や生物が1種類でも発見できれば大金星で天にも昇る気持ちです。
そんな時はむしろ、自分の場合は深海に落ちていく夢心地と言った方が適切でしょうか。
ところがです。
この、MNDを行うことにより、今まで見たことのない生態だったり、行動だったり、そして魚や生物だったりを毎ダイブ1ネタどころか爆発的に見られるようになったりしてしまったのです。
子供のころ、駄菓子屋と出会ってしまった時ほどの衝撃
例えて言えば…、万人に分かるように例えて言えばです。
幼いガキの頃。
自分はお袋が用意してくれる大して美味しくない素朴な(と、後で気づいた)お菓子を楽しみに、毎日3時になるのを、ただ、それだけを楽しみに生きていたわけです。
しかし、ある日。
学校帰りに真っ直ぐ家には帰らずに外をフラフラしていたらです。
お袋の用意したおやつしか知らなかった「良い子」が人生初の駄菓子屋を発見してしまったわけですよ。
はい、そこには当時の自分では2、3回どころか100回くらい通っても食べ切れないような、そりゃあ、もう!今までその存在を知らなかったような、合成着色料をふんだんに使いまくった色とりどりの前代未聞の魅力的なお菓子が所狭しと並んでいるわけですよ。
しかも、自分の少ないおこづかいで入手できるようなおもちゃまでもが店には売られているではないですか!!
仮面ライダースナックなんぞに至ってはお菓子とカードの二兎を追っちゃって「大当たりラッキーカード」が出るまで小遣いの限りを費やすわけですよ。
もう、そりゃあ、駄菓子屋の存在を知った自分はプチパニックです。
子供心に、こりゃあ「ど偉いもの!」を見つけてしまった!!と、その時は本当にそう思ったものでした。
などと、自分の衝撃の思い出話を語りたいわけではなく、MNDとの出会いは自分にとって初めて駄菓子屋を知ってしまった…、正にそれくらいのダイビング人生初の「ど偉いもの!」の発見だった訳です。
非常に分かり易い例えになったでしょうか…
となるとです。
その存在を知ってしまってからは学校帰りにはよっちゃんいかジャンキーの如く毎日通ってしまった駄菓子屋よろしく、MNDにも毎日でも行きたくなってしまう程なわけです。
そりゃあ、MNDで目の前に並んでいるのは色とりどりの駄菓子ではありませんが、そこにあったのは…。
と、全く本編に入っていませんが、寺山さんと越智さんがオーシャナとして、こんなんでもOKしてくれたらこの続きは次回に続く…(編注:続けてください・笑)と、思う。