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フォトグラファー越智隆治・“この瞬間”の裏側(第3回)

長年勤めた新聞社を辞めるきっかけになった戦艦の写真と、その機会を与えてくれた友人の死

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徒然コラム
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マーシャル諸島ビキニ環礁の戦艦長門(撮影:越智隆治)

これは1998年に撮影した、マーシャル諸島のビキニ環礁水深60mの海底に沈む、戦艦長門の艦橋部分の写真だ。

長門は、第二次世界大戦後、唯一自力航行可能な戦艦として、かつてアメリカの核実験場となった太平洋のマーシャル諸島ビキニ環礁での核実験の標的となるため、この地まで回航された。
日本連合艦隊総司令官山本五十六が指揮をとった長門の艦橋部分は、付け根からへし折れて、横倒しの状態で水深約60mの海底に、船底を上に向けて沈んでいた。

ビキニ環礁は、今では、“負の遺産”として、世界遺産にも登録されている。
しかし、一般の人がこの負の遺産の実態を見ることもできない。

当時、自分はまだ新聞社に在籍していた。
入社した頃から“潜水取材”がしたくて、写真部(現写真報道局)への入部を希望した。
写真部でなくては、新聞社で潜水取材をすることは難しいと言われたからだ。

部内には、潜水取材班というものはあったけど、全員が自分より経験本数も少なくて、すぐに即戦力として色々な企画を立てて潜水取材に行かせてもらえるようになった。
多くの潜水企画取材を新聞の一面やグラフにカラーで掲載してもらい、新聞協会賞や東京写真記者協会賞なども何度か受賞させてもらった。

そして、この核実験で沈められた戦艦長門の撮影が、自分にとっては、新聞社最後の潜水取材。
そして、今の水中写真家としての一歩を踏み出すスタートとなった。

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