「ダイビングは私にとって精神安定剤」転勤人生の中でも自分らしく生きる!
「私がダイビングをする理由」というテーマでエッセイを大募集中〜!
応募作品の中から、編集長の心に響いた作品を連載形式でお届けします。
今回は、転勤人生の中でダイビングを生きがい楽しむ、「Annie」さんのストーリーをどうぞ。
テーマ「私がダイビングをする理由」
夫の転勤、変わる環境……
この生活を楽しむ方法は?
いつも突然舞い込んでくる、夫の転勤。
せっかく見つけた仕事、知り合えたお友達、ようやく慣れた土地など…すべてを「リセット」してくる……。
新しい土地に慣れるのも、ゼロからの仕事探しも、年齢を重ねるごとに半端なく大変で、「堪えるのだ……」と痛感する日々。
ダイビングだって同じだ。
ようやく行き慣れたポイントも「あの時が最後になるなんて…」と器材を引越し用に梱包しながらしみじみ思わねばならないわけで。
実は去年の春まで7年間、オランダに住んでいた。
もちろん「夫の転勤」だ。
もともと海外旅行も好きではないし、英語も苦手。友達や仕事どころか言葉も人種も異なる世界に凹む日々。
「逆にこの環境を私らしく楽しむ方法はないのか?」と考えた時に出てきたのはやはり「ダイビング」だった。
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国境を超えても変わらないダイビング
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トラックの間を慎重に進む沈船内部(エジプト・紅海)
ダイビングは最高だ。
日常会話はちんぷんかんぷんでもブリーフィングならば何となく分かる(気がした)し、何よりもハンドシグナルは世界共通なので海中での意思疎通は陸上よりストレスフリー。
好奇心が止まらなくなりオランダの海にも潜ったが、透明度15cm(Max)が続いた時には本気で「人はなぜ海に潜るのか?」を考えた。
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すぐ隣のバディすらまったく見えない透明度。人はなぜ……(オランダ・北海)
ダイビングは私にとって、精神安定剤のようなもの。
私らしさを見失わずにいさせてくれるので、いつまた突然異動になっても、受け入れられる気がする。
潜るポイントが変わるだけなのだから。
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カリブ海に浮かぶ小さな島
今ではもう「夫の転勤=ダイビングポイントの移動」と思ってこの生活を楽しんでいる。
今日のダイバー
ペンネーム:Annie
ダイビング歴:20年/930本
プロフィール:気がつけば20年。本数は増えてもスキルは上がらないファンダイバー。
*
いろんなところで潜れるのは羨ましい!って思っちゃいますが、環境が変わるのってストレスですよね……
それでも変わらないものは「ダイビング」。
透明度が悪くても、魚がいなくても、潜ることによって自分らしさを取り戻す
素敵なダイビングライフを!
*
ダイバーの数だけ、物語がある。
ぜひ、あなたのストーリーを聞かせてください。
「私がダイビングをする理由」というテーマで、エッセイ募集中です!