愛媛・愛南の海をダイビング! 華やかで賑やかで美味しい、何度も訪れたくなるその理由とは

何に出会うかわからない
ハウスリーフ「瀬ノ浜」

今回何度か潜らせてもらった「瀬ノ浜」。ショップの目の前のポイントなのだが、正直ここだけで一日遊べてしまうのでは?というおもしろさだった。

ショップの目の前すぐに海と船着場がある

停泊している船からエントリーできる

停泊している船からエントリーできる

限定水域の講習でも使われる穏やかな場所で、水深も5mほど。エントリーしてすぐ目についたのはホンダワラの群生。

テトラポット周りに繁茂している

それまで華やかなソフトコーラルが溢れる海に潜っていたので、愛南の海はソフトコーラルのイメージで固まり始めていたが、ここを潜ってそれが打ち消された。

さまざまな海藻類が幻想的な風景を作り上げている

船着場の反対側にも違った海藻が

そして海藻の森の周りを泳ぐアジやタイの稚魚。この時期によく見られると聞いてはいたが、想像以上に数が多くて圧倒された。

アジまみれ

海藻だけでなくサンゴもそこかしこに鎮座している

他にも砂地に行けばネジリンボウやヤシャハゼがそれほど深くないところで見られたり、ナイトダイビングではタコやイセエビが顔を出したり、通常砂の中にいる貝が歩いてきたりしていた。

小さなタコが何匹もいた

色鮮やかなウミウシ

通常は水深50mより深いところにいるウネウラシマガイ

潜るポイントでまったく違う海中景観を見せる愛南の海。その他にもここでは書き切れないほどたくさんの生き物にも出会えた。高橋さんは何度も「この海はサラダバーなんです」と言っていたが、なるほど栄養豊富なこの場所に色んな生き物が餌を求めてやってきているのだろう。この海では海中景観を楽しみたい方も、生き物を観察したい方も、どこを潜っても新鮮な出会いがあるだろう。水中写真を楽しむ方はどこを切り取るのか、被写体とソフトコーラルの組み合わせはどうするか、そんな楽しみ方も無限だ。

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美味しい愛南の海

さて、ここまでダイビングの楽しみを紹介してきたが、愛南にもう一度訪れたい理由が実は他にもある。それは「食」、特に海鮮だ。高橋さんによると、海がしけたとしても、飲みにだけくるお客さんも多いとのこと。

まさかそんな…と思ったがカツオの刺身を一口食べて納得してしまった。

「六方」のカツオとマダイの刺身

カツオは多少の生臭さがあるのが普通だと思っていたがまったくない。もちもちとした食感で箸がどんどん進む。マダイは「出汁足してる?」と聞いてしまうほどジューシー。さすがは養殖マダイの生産量日本一の愛南町。

「市場食堂」の刺身定食。1500円前後でその日に仕入れたおいしい魚が食べられる

今回の取材では海鮮が美味しすぎて、スーパーでもランチでも至る所で魚を食べたが、とにかく美味しい。

道の駅にも美味しそうなカツオが

それから、お店の方やカウンターで隣り合った方、銭湯で一緒に湯船に浸かっていた方など、どこに行っても地元の方があたたかく迎えてくれたのが印象的だった。

「六方」のカウンターにて高橋さん夫妻と。この後隣に座った地元の方々ともお話しできた

おすすめのお店やお土産など、地元の人たちから教えてもらって、さらに次の店へ…ということを繰り返していた。スナックもたくさんあるらしく、愛南町公認の夜遊びマップにはたくさんのスナックが紹介されている。まだまだ開拓の余地がある…これも、愛南に何度も訪れてしまう一つの理由なのではないだろうか。

愛南の海は、とにかく奥が深い!サンゴや海藻が入り混じるカラフルな景色に、泳ぎ回る多種多様な魚たち。賑やかな海を目一杯堪能し、陸の自然と地元の人々と食に癒される。愛南は、何度でも訪れたくなる癒しと発見がギュッと詰まった町でした。

西海観光船

西海観光船は、愛南・宇和海国立公園内の豊かな海を舞台に、観光船だけでなくダイビングやシーウォーカーを提供している。地元の海を知り尽くしたスタッフが案内するダイビングは、サンゴや熱帯魚が彩るポイントを中心に、初心者から経験者まで幅広く対応。船は安定性が高く設備も充実しており、安全かつ快適な海中体験ができるのが強みである。広い駐車場や受付施設、お土産なども整い、観光とアクティビティが一体となった拠点である。

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PROFILE
IT企業でSaaS営業、導入コンサル、マーケティングのキャリアを積む。その一方、趣味だったダイビングの楽しみ方を広げる仕組みが作れないかと、オーシャナに自己PR文を送り付けたところ、現社長と当時の編集長からお声がけいただき、2018年に異業種から華麗に転職。
営業として全国を飛び回り、現在は自身で執筆も行う。2020年6月より地域おこし企業人として沖縄県・恩納村役場へ駐在。環境に優しいダイビングの国際基準「Green Fins」の導入推進を担当している。休みの日もスキューバダイビングやスキンダイビングに時間を費やす海狂い。
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